Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

鮨とモルトと神社の旅 ② 淡路島で震災について学ぶ

2015-02-21 11:36:32 | Travel
淡路島に向かうため、
三宮から電車で西へ向かい、舞子へ。

淡路に行くルートはいくつかあって、
三宮から直行のバスもあるんですが、
わざわざ舞子乗り換えにしたのは、
明石海峡大橋の本州側の端をじっくり見たかったから

舞子駅から明石海峡大橋と淡路島を望む。
すごい橋ですよねー

舞子駅の真上に明石海峡大橋の高速舞子ICバス停があるので、
バスの時間まで40分くらいウロウロと、その辺の建築構造について勝手に見学


舞子ICバス停には淡路の各方面へのバスが止まるので、行き先間違えないように・・・。


レッツゴー


お天気に恵まれ、よかったー


北淡ICにて下車。
島内路線バスに乗り換えて、
この日の第一目的地へ。

北淡震災記念公園・野島断層。

1995年1月17日の阪神淡路大震災から今年はちょうど20年。
あの地震は、六甲・淡路島断層帯が活動したために起こったものでした。
当時テレビで淡路の映像とともに「活断層」という言葉を初めて聞き、
地球のパワーに衝撃を受けたものでした。

その構成断層のひとつで震源に最も近い断層である野島断層を
ありのままに保存しているのがこの公園です。

公園内にはいくつかの見学サイトがあるのですが、
まずは断層保存館へ。
ここでは本物の断層の他、模型や写真を使って
地面がどのようにどのように動いたか分かりやすく説明されています。

模型で全体像を・・・。

こんな風な土地が・・・


こんな風に、上下と左右にずれたんだですね・・・。

当時の写真で見るとこんな感じ。

矢印のところにずれた線がはっきりと・・・。

実際の保存されている断層はこんな感じ。

なんだか風化しちゃってつくりもんみたいですが、
本物のの土です。
向う側が上と右にずれたんですって。


今までなんとなく下に沈下したんだと思ってましたが、
上に隆起したんですね・・・。


ずれたところをマーキングして分かりやすく見せています。


おなじ場所の当時の写真と比較できるようにもなっています。


この写真のお社の囲いは・・・

こんな風に・・・。



木とかそのまんまで地面だけずれているところがすごい・・・。

でも、やはり地面は風化してなめらかになっているので
ちょっと迫力にかけちゃうなーって思っていたら、
こんな展示もありました。

震災当時の断層面を特殊加工で保存したもの。
この斜めの条線の方向に地面がずれたんですね・・・。

そして、

断層を真横から見られるように地面を掘って保存した展示。

この断層は活断層なので地球が生まれてから何度もずれていて、
前々回のずれの地層なんかも分かるようになってました。

何キロにもわたってこのずれが生じたことによって
あの立っていられないほどの地震が起きたんだ・・・と
あの日大阪にいた私はちょっと思い出して身震いしてしまいました・・・・。

そしてこの断層はまたいつかずれるんだ・・・。
ここに限らず、
全国あちこちにある活断層はいつかこうしてずれる可能性があるんだ・・・。
そう思うとまた身震い・・・



さて、断層保存館を出まして、
お次はメモリアルハウス。

断層の真上に建っていた一般の家なのですが、
通常よりも基礎を強く作っていたために倒壊を免れ、
ズレて傾いた状態のまま保存されています。






塀とかも崩れなかったのがすごい・・・。


このほかにも、

実際の地震の揺れを体験できる体験館もありましたが
時間の都合上これはスルー。


新潟県中越地震で大きな被害を受けた山古志村の特産、錦鯉。





神戸の壁。



昭和2年頃に建てられた、神戸市長田区若松町の公設市場の延焼防火壁ですが、
第二次世界大戦中の神戸大空襲(1945年)に耐え残り、
阪神・淡路大震災では周囲の建物が倒壊全焼する中、
この壁だけは倒れず焼けずその姿をとどめたということで、
この震災祈念公園に移設展示してあります。


そして、朝通りかかった時は変なお社だなーぐらいにしか思わなかったんですが、
断層保存館を見学してやっと意味が分かりました・・・。



お社のすぐ後ろに断層があって、
囲ってある垣根がずれているところを保存館の中に展示してあったのです。
こうしてみると、
地面の風化でなんとなーく作り物みたいに見えちゃってたあの断層、
まさに当時のまんま保存されているんだなーって実感できます。


ということで、
かなり駆け足でしたがひと通り見学できてよかった!
あれから20年経ってようやくここを見に来れたことに感慨ひとしおです。

東北の震災のようなプレート型とはまた違う地面の動き。
地球の営みの不思議、勉強できてよかった。
ありがとうございました。

こうして震災の記憶を残していくことは東北の課題でもありますね。

さてお次は、またまたバスに乗って淡路島を横断し、
志筑地区にてランチタイムです

つづく。

鮨とモルトと神社の旅 ① 神戸でモルト

2015-02-20 23:54:51 | Spirits&Others
金土日と関西行ってまいりました。
年に一度のお楽しみ、京都の馴染みのお鮨やさんに行くのが第一の目的。

あとの予定はしばらく決めてなかったんですが、
長らく暖めておいた淡路と伊勢の旅も、
この際、合わせ技でできないかしらと
交通手段調べましたらなんとかなりそうなんで、
まあついでにウイスキーも飲んでこようかなって感じでテーマが定まり、
金曜日の午後から関空に飛びました。
そしてバスでこの日の宿泊地、神戸へ。

バスを降りて真っ直ぐに向かいましたのは、
関西でモルトと言えばここ!という、こちら。

メインモルトさん。

カウンターのみ、マスターお一人でやっておられます。
背後にも古いボトルなんかがずらりで、
盛岡のスコッチハウスさんと同様に博物館化しています


わたくし、最近体調崩していたんで、
まずはこの日の調子チェックがてらなんか気楽に飲めるものを。
本日のおすすめボトルのこちらをいただきました。


グレンモーレンジ18年

<テイスティング>
香:バニラ カラメル からつき麦 青い柑橘 オレンジの皮の白いところ、スモーク
味:ややとろり、カラメル、ぴりっと やさしく上に広がる スパイス 焼きリンゴの皮、
  余韻長め、スパイス、ゆでピーナツ
最近はボトラーズばかり飲んでますが、オフィシャルもいいよね。




案外体調悪くなかったし、
マスターともあれこれ話してだんだん店の空気にも慣れてきたので、
大好きなクライヌリッシュがあれば・・・とお願いいまして、
出てきたのはこちら。


スコッチモルトウイスキー・ソサイエティ クライヌリッシュ 1984 29y/o 56%

ザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティー(SMWS)は、
1983年にスコットランドのエジンバラで設立された
スコッチ・モルト・ウイスキー愛好家の会員制組織で、
米国やヨーロッパなど世界に14支部を持ち登録会員数は約3万人を数えます。
SMWSは、スコットランド各地の蒸溜所をはじめ、
現在ではアイルランドや日本の蒸溜所とも協力し、
厳正なる審査の上認定した蒸溜所から独自に樽を購入、
加水やチルフィルター等で一切手を加えることなく、
樽出しのまま瓶詰めし世界の会員に販売しています。
その製品は、世界共通で一切小売店舗では販売されておらず、
それぞれの樽を世界14支部(約3万人)で配分するため、大変希少価値があるものです。
認定された蒸溜所には蒸溜所コードが与えられます。

ボトルには蒸溜所の名前はどこにも書いていませんが、
26=クライヌリッシュの蒸留所コードです。
その横はカスクナンバー。

<テイスティング>
香:生ゴム、かすみ草とピンクのバラ、洋梨、
  ウール、ミント、北の潮風、遠くの野焼き、チーズ
味:とろり、ワックス、塩味、うすーく広く上に広がり下に降りてくる、
  塩味 薄皮つきナッツ、軽くスパイス、カラメル、
  余韻ながーい、塩漬けリンゴの皮、ゆでピーナツ、
蒸溜所コードとカスクナンバーの下に
“Pomanders in a Lady's Parlour”
って書いてあるのは、ソサイエティが感じたこのモルトの印象でしょうか。
「美容院にある、フルーツやハーブやスパイスの香り玉」。
一言でこのモルトの特徴を表していてステキです




最後には、私の飲んだことないシングルモルトのリストから、
こちらを勧めていただきました。

スコッチモルトウイスキー・ソサイエティ インヴァーリーヴン 1978 23y/o 57.1%

<インヴァーリーヴン蒸溜所>
インヴァーリーヴン蒸留所はグレーンウィスキーを製造するダンバートン蒸留所の一角にある。
ダンバートン・グレーン蒸溜所は、1938年、ローランドのグラスゴー市の近くに
ハイラム・ウォーカー社が建てた巨大な蒸溜所である。
元々ダンバートンはバランタインの原酒を確保するために設立された蒸留所で、
インヴァーリーヴンも原酒としての宿命を負わせられた。
全てをバランタインのブレンド用に回すため
オフィシャルボトルは一度も発売されたことがない。
また、インヴァーリーヴンのモルトは全工程をローモンド・スチルで蒸留している。
残念ながら1991年より休止中である。

<テイスティング>
香:桃 梨 ゴム リンゴジャム フリージア バニラ、はちみつ、
  リコリス、キャンディ、かりかり梅、
味:とろりすぐにびりびり上に広がる、桃、梨、リンゴの皮、
  ハーブ、ドライオレンジ チョコ
  余韻中くらい、びりびり ドライ 石鹸 線香、乾いた藁 すっと消える
ボトルには「サワープラムとピンクグレープフルーツ」って書いてあります。
フルーティでドライな感じはマッチしてるかな?(笑)
ローランドというよりはハイランドっぽい印象でした。
閉鎖蒸溜所、良い体験をさせていただきました


この日は入店21時だったので、
3つ飲んだ時点でもはや23時過ぎになってしまいました・・・。
まだ宿にもチェックインしてなかったし、翌朝は早起きの予定だったので、
この日はこれにて終了。

とても楽しいく勉強になるひとときでした。
また神戸に来たときはお邪魔したいなーと思います。
ありがとうございました


翌朝は5時起き
この日はなんと、淡路島に渡ります

電車で舞子まで行き、そこからバスに乗る予定ですが、
真っ直ぐ駅に向かわずに、ちょっと遠回りして朝のお散歩。
まだ真っ暗だったんですが徐々に明けてきました。

生田神社。
某有名人が挙式したりしてましたねー、ここで


朝早すぎて拝殿まで行けなかったんですが、
門のところでお参り

脇には松尾神社。

京都に本社があるお酒造りの神様です。


いつもおいしくいただいているお酒を作ってくださる皆様に感謝して・・・。

さて、淡路に向かいますかー


つづく。

読書  前へ!東日本大震災と闘った無名戦士たちの記録  麻生幾 著

2015-02-18 19:55:24 | Book


東日本大震災発生後、
停電や通信機能麻痺の中で、
多くのプロフェッショナル集団たちが日本全国から集まり、
それぞれの経験と機転でこれまでの常識を覆して動き、
職業的責任感で自ら危険を冒して現地に向かい、
東北を、日本を、救おうと奔走してくださいました。

この本では、
福島第一原発放水活動に従事した自衛隊、消防ハイパーレスキュー、警視庁機動隊のみな
さん、
沿岸と内陸を結ぶ道路の啓開に従事してくださった国交省の皆さん、
救急医療関係者のみなさん、
政府や各関係官庁のみなさんの、
震災後2週間程度の動きが記されています。

いままでも震災関連の本をいくつか読んできているので、
医療関係や道路啓開については重なる部分もあったのですが、
原発関連はいままで、
読みはじめても言葉に馴染みがないせいか、
途中で読むの止めちゃったりしてたので、
今回これを読んで、
あのときニュースで言ってたことなんかを思い出しつつ、
なんだか情けなくなっちゃいました。

すごく印象的だったのは、政府と東京電力と原子力保安院の迷走ぶりです。

度重なる指示の変更、誤報、冷静さを欠く態度、無視、
空気を読まない勝手な動きなど、
現場で命がけの覚悟で前進する人たちがどれだけ振り回されたことか。

特に東電ののらりくらりした態度には、
こいつらには二度と原子力を扱ってほしくないと思っちゃいました。

あれからもうすぐ4年。
ちょっと気合いを入れて、原発関連の本を読もうと思います。

ウイスキー 知らない蒸溜所特集+α

2015-02-15 23:55:45 | Spirits&Others
先日、雨のなか10キロ走ったばかりに
すっかり喉と鼻が使い物にならなくなってしまいまして、
しばらくワインもウイスキーもテイスティングできなかったんですが、
なんとか鼻が利くようにになってきたんで
リハビリ的な意味を込めてカークウォールさんへ。
実は、近々関西方面に行くので、
どこでモルト飲んだらいいか聞いておかなくっちゃ!
っていう理由がメインの訪店です

この度は、
飲んだことない蒸溜所のシングルモルトとその他いろいろ、
はじめにマスターとランナップを決めてスタートです



GM レアオールド グレンロッキー 1968-2008 43%

GM社のレア・オールド、閉鎖されてもうこの世に存在しない蒸留所も含めた、
希少なウイスキーばかりのシリーズ。

<グレンロッキー蒸溜所>
グレンロッキーとは、ゲール語で「黒い女神の渓谷」という意味を持つ。
1897年に西ハイランドのフォートウィリアムに設立され、1983年に閉鎖された。。
この蒸留所は蒸留設備はすでにすべて撤去されていて、操業再開の見込みはほとんどない。
スティルは初留が1基、再留が1基の計2基。
実際に生産を開始したのは1901年の4月から。
創業の開始が遅れた理由は、当時景気の冷え込みによるウイスキー不況の真っただ中だったため。
操業が始まってもフル稼働はできず、本来持っている生産能力の一部しか使えなかった。
1960年から70年代にかけて何度か増改築が行われ近代化が図られたが、
状況が好転することは結局なかった。
さらに何年ものあいだ操業停止に追い込まれたことも、
グレンロッキーがレアである大きな原因であろう。
操業中にはオフィシャルボトルは一切発売されず、
ボトラーズものもあまり見かけないがときおり市場に出回ることがある。

<テイスティング>
香:麦 ミント ハーブ、薬品、こげたプラスティック、
  草、黒糖、レーズン、はちみつ かるくピート
味:とろり、焦がし麦、はちみつ、麦チョコ、こげたプラスティック、 
  優しく口全体に広がる、余韻長め 焦がし麦
レアなもの、飲めてよかった・・・。





オルトモア 5年 プロヴェナンス
ボトリング1000アイテム記念ボトル (ダグラスマックギボン) 50%

「ダグラスマックギボン社」の名前でダグラスレイン社がリリースしているのが、
この“プロヴェナンス・シリーズ”。
蒸留されたシーズンを春夏秋冬に分け、それぞれを別の色でラベリングしている。
同シリーズのボトリング通算1000アイテム記念という偉大な節目のために
フレッド・レイン氏に見出されたシェリー樽熟成原酒。
熟成5年以上の2つのダークシェリーの樽から・・・って書いてあります。

<オルトモア蒸溜所>
1895年創業。
Aultmoreとはゲール語で「大きな小川」を意味し、
その蒸留所名は近辺を流れるオーヒンデラン川に由来するといわれている。
1923年以来、ジョン・デュワー&サンズ社によって運営されてきたが、
1998年にラム酒のメーカーとして有名なバカルディ社の傘下に入り現在に至る。

蒸留所があるのは、キースの町から北西に4キロメートルほど離れた所。
周辺にはモス(moss)と呼ばれる泥炭地が広がっていて、
仕込み等に用いる水もフォギー・モスという名の泉から引いています。
そのためか、ボトルによってはピーティなニュアンスを感じさせるオルトモアもある。

オルトモア蒸留所は、廃液処理のパイオニアだったことでもよく知られている。
1952年、廃液を加工して「ダークグレーン」と呼ばれる家畜用の飼料を作り出すことに成功し、
長いこと未解決だった環境汚染の問題を解決した。
この画期的な技術はその後広く普及し、
多くの蒸留所でダークグレーン工場が建設されることになった。
オルトモアは、エコロジーという概念を形にした最初の蒸留所だったといえる。

またこの蒸留所は、かつて蒸気機関を動力として使用していた時期があった。
1898年に導入されて以来、なんと修理するとき以外は24時間体制で稼働させていたという。
しかし1970年に規模の拡張が行なわれ、それと同時に撤去された。
歴史的な資料としても貴重なその古い蒸気機関は、現在でも大事に保存され蒸留所に展示されている。

完成度の高いシングルモルトのひとつといわれ、ブレンダーからの評価も高く、
VAT69やデュワーズ、ジョニーウォーカー黒ラベルの原酒となっている。
特にデュワーズでは重要なメイン原酒のひとつ。

<テイスティング>
香:焦がし麦 アルコール はちみつ、カラメル、ぽん菓子、リコリス、
  南国フルーツ、フルーツシロップ、乳製品
味:さらり、カラメル 焦がし麦、メープル、麦チョコ、ドライフルーツ、
  キュッと上に張り付くが優しく拡散、
  余韻長い、焦がし麦、カラメル長く、かるく塩味、そしてカラメル、麦・・・・
5年ものとは思えないくらい余韻が長くて奥深い・・・

ボトラー違いでちょっとお味見。

GMコニサーズチョイス オルトモア 1997-2011 43%
<テイスティング>
香:麦、チョコ、乳製品
味:麦 甘い、塩味、
これはまた違った印象、麦チョコ感たっぷりで甘くておいしい。




お次は経験済みの蒸溜所ですが、、
このボトルの某雑誌でのポイントが高かったというんで飲んでみました。

トマーティン 1993 20年 ザ・ウェアハウスコレクション 55%

『ザ・ウェアハウス・コレクション』は、
ドイツ・ハンブルグの近郊シュテレに本拠を置く、
ウイスキー・スペシャリスト“ザ・ウイスキー・ウェアハウス No.8”が
2007年にリリースを開始したオリジナルブランド。
ドイツ語圏のホテルやレストラン、バーなどをメインに販売されている。

<トマーティン蒸留所> 
トマーティン村は、ロンドンの北西約900km、
ハイランド地方の主要都市インバネスから25kmほど南に位置し、
ネッシーで有名なネス湖にも程近い人口約500人の小さな村。
「トマーティン」とはスコットランドの古語で“ネズの木の茂る丘”の意味。
この村では良質のピート(泥炭)が産出され、。
また、モナリアス山系から湧き出す清らかな水をはじめ、
気温、湿度などウイスキーづくりに最適な自然環境に恵まれている。
ウイスキーの仕込水には
「オルタ・ナ・フリス(自由の小川)」と呼ばれる小川の水を使用。
スコッチ・ウイスキーの味わいを左右する非常に重要な仕込水に、
モナリアス山系の様々な地質の土壌を伏流したこの小川の水を使用することにより、
花や蜂蜜、フレッシュでフルーティーな香りが引き立つ。
そしてさらに良質のピートを用いることで、
口あたりまろやかなバランスの良い味わいのウイスキーが生まれる。
トマーティン蒸留所は、標高315mに建ち、
スコットランドのモルト蒸留所の中で最も標高の高い場所にある蒸留所のひとつ。
創業は1897年で、スコッチ・ウイスキー黄金期と言われる1970年代当時には
現在の約2倍にあたる23基の蒸留器を擁していた。
現在は、初留釜6基、再留釜6基の計12基の蒸留器で良質なモルト原酒を生産している。
現在でも、スコットランド最大級のモルト・ウイスキー蒸留所として知られている。
日本の宝酒造と大倉商事が現オーナー。

<テイスティング>
香:甘いゴム、南国フルーツ、白いユリの花、麦わら、ぽん菓子、
味:とろり、ぽんがし、梨のコンポート、上方にピリッとぶわっと広がる、ゆでピーナツ、
  加水でさらにぶわっと広がる、明るいドライフルーツ、かすみ草
  余韻やさしく長くゆでピーナツ、甘い麦
トマーテインってスモーキーでスパイシーでドライで地味な印象だったんだけど、
これ全然違う印象ですごく華やか。




お次はまたまたはじめての蒸溜所。

タムデュー 1968-2010 GMリザーヴ for ラ・メゾン・ド・ウイスキー 55.2%

パリを拠点とするラ・メゾン・ド・ウイスキー社のためにGMが瓶詰した限定ボトル。

<タムデュー蒸溜所>
タムデューは「黒い丘」を意味するゲール語に由来する。
同蒸溜所は、スペイサイドの中心部に位置し、
すぐ隣はノッカンドゥ蒸溜所で、カードゥ蒸溜所にも近い。
製造開始は1897年7月。
1911年から1913年まで、さらに1928年から1948年までの20年操業を停止する。
その再操業の2年後、
既存のフロアモルティング製法に代わってサラディン式モルティングを導入し、
スコットランドで唯一のその伝統的製法を頑なに守っている。
タムデューは50箇所を超えるスペイサイドの蒸留所の中で唯一、麦芽を100%自給している。
1970年代に他の蒸留所と同様に蒸溜所拡大し、
最終的に、数字上では年間生産高400万リットルを誇る一大蒸溜所だった。
1976年に8年モノのシングルモルトとして初リリース。
1999年にはエドリントン・グループに買収され、
2009年末に同蒸溜所の閉鎖が正式に決定された。
2011年にイアンマクロード・ディスティラーズが買収し、
2013年5月4日のスペイサイドウイスキーフェスティバルで復活。
フェイマスグラウスの原酒。

<ティスティング>
香:ゴム、オレンジ、アルコール、ドライアプリコット、黒糖、あめ細工
味:とろり、黒糖、暗いドライフルーツ、オレンジピール、
  ドライマンゴー上にビリっと甘さに変わり広がる、あめ細工、
  余韻ながーい、あめ細工、オレンジ砂糖づけ、綿菓子、苦味、根菜
甘くて美味しい♪今のタムデューはどうなのかな。若いのも飲んでみたい。




お次は飲んだことあって、大好きなこちら。

ケイデンヘッド グレンバーギ・グレンリベット 29年(1985-2014)55.3%

<グレンバーギ蒸溜所>
蒸留所があるのはスペイサイド地方最西端のフォレス地区。
グレンバーギ蒸留所の歴史は、1810年まで遡る。
1829年には現在の場所に蒸留所を建て替え、設備を移設。
また政府の認可を受け、公認の蒸留所となったのもこの年。当時、
この蒸留所はキルンフラットと呼ばれていましたが、1878年にグレンバーギと改められた。

この蒸留所の特筆すべき点は、一時期ローモンドスティルが使われていたこと。
ローモンドスティルというのは、20世紀半ばにハイラム・ウォーカー社が開発した蒸留器で、
円筒形のネックの中には蒸気の還流率を調整する装置がつけられている。
またスワンネックとコンデンサーをつなぐラインアームも、通常はできない角度調節ができた。
1958年に導入され、短期間だがグレンバーギとは別に
グレンクレイグ(Glencraig)という名のモルトウイスキーが生産されていた。
バランタインの主要な原酒。
2005年にペルノ・リカール社に売却され、同年に建て替え工事が行われ操業を一時ストップ、
2007年には全面新築となった新生グレンバーギが操業を再開。
長年水不足で悩む蒸留所の一つだったが、新たな水源確保に成功し生産量もアップしている。

<テイスティング>
香:甘いゴム、柑橘の皮、かるく麦、南国フルーツ、梨、ブラウンシュガー、リンゴのコンポート、
味:わりとさらり、ぎゅっと上に、もも、梨、ドライパイン、かるく麦、リンゴのコンポート、
  口全体にかるくビリっとしながら広がる、
  余韻ながーい、甘いはちみつ、桃、梨、かるく麦、リンゴの皮、麦の甘み
やはりおいしい♪グレンバーギ




〆はこちら。

エレメンツ・オブ・アイラ Lg2(ラガヴーリン2)58%

ウイスキーエクスチェンジの代表として有名なスキンダー・シン氏がセレクトし、
2008年にリリースされ話題を呼んだ“エレメンツ・オブ・アイラ”。
バッチごとに蒸留所から選び抜いた5から20程度の樽を混合して瓶詰めし、
ラベルには蒸留所のイニシャルとバッチ・ナンバーがシンボル的に表示されている。
そのデザインは、
医学研究所が使用しているラベルやパッケージからインスピレーションを得たもので、
ボトル形状も薬剤瓶そのもの!

<ラガヴーリン蒸溜所>
アイラ島南岸に位置し、1816創業だが、
1740年代には周辺に10か所以上の密造所があったという。
蒸溜所名はゲール語で「水車小屋のある窪地」の意。
周囲はピートに厚く覆われた湿地で、
ソラン湖からその中を流れ下った水で仕込まれている。

<テイスティング>
香:うがい薬、スモーク、潮風、松の焚き火、ミント、ハーブ、乳製品、
味:さらり、ハーブ、麦、なし、もも、燻製、塩味、ナッツ、口全体に広がる、
  余韻長め、洋梨、塩味、燻製、ナッツ。


はい、この日はハーフ6杯で終了です。
知らなかった蒸溜所も3つ体験できたし、
大好きなグレンバーギも飲めたし、
関西のバー情報も聞けたし、
ジャズのお話もしたし、
とっても有意義な時間、ありがとうございました

もうすぐ終わりのジビエをなごりおしみつつ

2015-02-11 22:56:43 | Restaurant/Bar/Cafe
雪まつりも終わりですねー。
今年は大通りには1回も行かなかったし、通りかかりもしなかったー

すすきの氷の祭典だけちらっとみました





さてさて・・・。
スノーマラソン後に出ていた咳もおさまっていたので、
この日はお肉をいただきにいつものパロンブさんへ。
ジビエの季節ももう終わりだしねー


まずは猪のパテ。



前回もいただいたロゼワインとともに。



そしてこの日は山バトをいただきました。



ワインはコート・デュ・ローヌ。
グルナッシュ主体だそうです。


昨年から私がウイスキーにハマっているので、
こちらのお店でも自然とウイスキーの話をすることが多くなり、
その影響か、こんなウイスキー仕入れてみました、と

ミシェル・クーヴルー ザ・ユニック(グレン・ウィスキー )44%

フランス・ブルゴーニュでワイン商をしていたミシェル・クーヴルーが、
スコットランド北部のオークニー島にてこだわりのウイスキーづくりを始めたのは1985年。
大麦の古代品種を使用し、
ハイランドパーク蒸溜所でのフロアモルティング、オークニー独特のピートでの乾燥、
ワイン商時代のコネクションから手に入れたへレスのシェリー樽にニューポットを詰めて、
ブルゴーニュ・ボーヌで熟成させています。

この“The Unique”はグレーンウイスキーとなっていますが、
ラベルには「発芽させた大麦(モルト)と発芽させていない大麦」と書いているので
コーンなんかは入ってないと思われます。
連続式蒸留器で蒸留、オーク樽で4年熟成、シェリー樽後熟、ノン・フィルター。

さらりとしていますが原料が大麦でシェリーフィニッシュということで、
けっこうナッティで甘く濃厚。
ステキな食後酒でした


ごちそうさまでしたー

雨のスノーマラソン

2015-02-08 14:22:36 | Sports/Fitness
第1回北海道スノーマラソンというのに参加しました。



ふだん通勤ランしてるんですが、片道5キロ弱。
ちょっと体にジャブを入れるために10キロぐらい走りたいなーと思うんですが、
雪の上を一人で10キロってなかなかできないんですわ・・・
そんなときにランニング専門サイトでこの大会見つけて
エントリーしたわけですが、
その時は勝手に、
青空の下、凛とした冷たい空気の中、
白い雪上をタカタカ走ってラーメンかなんか食べてあったまって帰ってこよう・・・
ぐらいの軽いイメージで・・・。
しかし、そう甘くはなかった

当日は、ドンヨリお天気
雪まつりの雪像も崩れるほどのあたたかさで、
風も強く、
空から降ってくるものも限りなく雨に近いみぞれ

道路はこんな感じで・・・



べちゃべちゃです


ひとりだったら絶対練習とかしない最悪コンディション。
やめようかな・・・・
でも3,500円払っちゃったし・・・・
気温は高いから何とか走れるかな・・・


ということで、
会場となる八紘学園北海道農業専門学校へ。

けっこう皆さん集まってます

11時スタート。

(大会結果ページより写真拝借)

コースは学園内、2.5キロ×4の周回コース。
まあまあアップダウンがある走りごたえのあるコースでした。

2周目までは靴も濡れず、ヤッケの防水もまあまあ効いてたんですが、
3周目の途中くらいから、
気温がまた上がったのか、ランナーの熱気か、
地面の雪もどんどん融けて、
いくら自分が気をつけても周りの人の接地で水がはねて私の足にかかり、
ヤッケにも水が浸みはじめて、もう全身水浸し

べちゃべちゃツルツルで踏ん張り効かずモチベーションも下がるし、
もう早くおわんないかなーってガマン大会でした

ギリ1時間切るぐらいのタイムでゴール

着替えたんですが、
これ汗冷えたら絶対寒くなると思って抽選会もラーメンもなしで即帰路に着きました。

最後のほうのランナーを待つ運営スタッフさん。
みなさんお疲れ様です!

着替えてる途中で気が付きました。
そうだ・・・
わたしは冷気に反応するぜんそく持ちだった・・・・
最近調子よかったんですっかり忘れてました

ちょうど3年前の同じ時期に走ったいわきサンシャインマラソン(フル)で
はじめて気管を傷めてぜんそく持ちとなり、
そのシーズンは完璧に棒に振ってしまったのでした・・・。

奇しくもこの日は今年のいわきサンシャインマラソンの開催日。
ああ、私はまた同じ間違いをしてしまいました

家に帰ってお風呂に入ってじっとしていたのですが、
喉がイガイガしはじめて咳が出てきました

ほんとにバカです。
なんとか早めに治します

2月のお誕生会

2015-02-07 23:59:39 | Wine
ワイン仲間のお誕生会へ。
ごはん食べてから集まるアフターディナーパーティ形式で
ひとり1本持ち寄りです


乾杯はこちらで。

ポチネ・アンポー ムルソー 1級レ・シャルム 2000
私が持って行った1本。
みなさん赤ワイン持ってくるかなーと思って白にして正解。
でも、熟成ムルソーと思って楽しみにしてたわりに、
酸っぱいリンゴみたいでムルソーっぽくなかった



お次はこちら。

ギガル コート・ロティ ラ・トゥルク 2002  
12年経ったシラー、ヴィオニエも少し入っているみたいですが。
厚みがあってすごい美しくておいしいワイン




ニコラ・ルジェ ブルゴーニュルージュ レ・ルージュ・シャン2009
エマニエル・ルジェの長男さんが作るワイン。
こちらも凛としてきれいなピノノワール。




ボデガス・ファウスティーノ ファウスティーノⅠ グランレセルバ 2001
スペイン、リオハのワインです。
品種はテンプラニーリョ、グラシアーノ、マスエロですって。
リオハらしいワイン。



オーヴァチュア
こちらはカリフォルニア、オーパスワンのセカンド的なワイン。NVです。
濃厚です・・・おいしい・・・




ドメーヌ アンドレ&ミレイユ ティソ アルボワ・トラミナー 2011
フランス・ジュラ地方のワイン、品種はサヴァニアン。
あったねー、AOCアルボワ、サヴァニアン・・・・
すっかり忘れてますね、いろいろ




山梨マルスワイナリー 穂坂日之城 ヴィオニエ 2005
すごいー。日本でもヴィオニエあるんだー。
2008年の北海道洞爺湖サミット昼食会に採用されているんだそうです。



そしてケーキタイム。



ショコラ「マッサン」、
やっぱりあんまりウイスキー感なかったー


毎回不思議ですが、
申し合わせたわけでもないのに
みなさんが持ってくるワインがバラエティに富んでいてステキな驚き。
最近私はウイスキー飲んだり、ワイン飲んでも偏った飲み方したりしているので、
世界各地のよく知られた銘柄をいただくことができて、
ワインの奥深さと裾野の広さを思い出したーって感じでした。
いつもステキな発見をさせてくださる皆様に感謝です

マッサン人気にあやかりお菓子作り

2015-02-06 23:20:23 | Bread/Sweets
いつものワイン仲間のお誕生会、2月生まれのお二人のために
またまたケーキを焼きました。 

チョコレート系とのリクエストありまして、
もうチョコレート系は何度か作っていてネタも切れてきてたんですが、
いま公私ともにウイスキーブームなんで、
ウイスキー使ってみようかなーと。

そしたらやっぱりドラマ「マッサン」にちなんで
ニッカウヰスキーにしようかな・・・。
シングルモルト「余市」よりはまろやかな「竹鶴」のほうがいいな・・・。
ということで、先日竹鶴飲み比べをしました。

あとはせっかくだから余市つながりで余市のリンゴも使ったら
「大日本果汁」(=ニッカの旧社名)って感じでいいんじゃないかしら・・・・。
ということで、小樽にて余市のリンゴをゲット





さて、つくりますかー


まずは、ウイスキー風味のマカロンをつくりました。

今回はようやくマカロナージュのあんばいがわかった気がします。
見た目テカテカしてない、マットな表面のマカロンができました。
でもウイスキー風味のクリームがなかなか難しくて
あんまりウイスキー混ぜすぎてゆるゆるになりすぎて
またバター足したりなんかして


あとはスポンジ焼いて三段にスライスして、
間にウイスキー風味のリンゴのコンポートとチョコクリームを挟んで
表面もコーティングしたチョコレートケーキに
マカロンとリンゴをトッピングして完成!

ガトーショコラ「マッサン」です。

マカロンとコンポートとチョコレートクリームにウイスキーを、
トータルで180mlの瓶が空になるくらい入れたんですが、
全体的にウイスキー感が薄い印象です

うーむ・・・・
まあ、とりあえず完成品を持ってお誕生会行きましょかー。

日本酒 特別純米酒 多賀多

2015-02-01 21:33:11 | Sake
岩手県・陸前高田の酔仙酒造のお酒をいただきました。


特別純米酒 多賀多


「多賀多米」は、陸前高田産のひとめぼれのなかでも
市内の田んぼで地元の子供たちと一緒に田植えから刈り取りまでを行う、
地産地消がコンセプトのお米です。

震災前から毎年「多賀多米」の栽培と特別純米酒「多賀多」の仕込をしていました。
2014年、その「多賀多米」と特別純米酒「多賀多」が復活しました。

津波により被害を受けた陸前高田の田んぼで、
農家の方が手作業で丁寧にガレキを取り除き、化学肥料を使わず、
醤油粕や焼酎粕などの食物残さ(ろ過したあとの残りかす)を肥料として使用し、
減農薬栽培で大事に育てたお米と、
氷上山系の伏流水で仕込み上げた特別純米酒。


精米歩合:60%
使用米:陸前高田産ひとめぼれ100%
仕込み水:氷上山系の伏流水
使用酵母:ゆうこの想い
日本酒度:±0
酸度:1.8


桃や梨の風味、そしてお米の甘みたっぷり!
とってもふくよかで旨みのあるお酒です。
酸度もやや高いですがリンゴの酸味のようなさわやかさです。




この日はのんびり残り物でおつまみ作りながら「多賀多」を味わいました。


乾物置き場に残っていた、岩手県・田老のひじきを煮ました。
あと、カツオのタタキが安くなってたのでポン酢で。


そして、肉豆腐。
やはり乾物置き場に一つだけ残っていた車麩も一緒に煮ました。

久々にいろんな器を使って楽しかった♪
やっぱ和食はいいなあ



おやつ 三陸鉄道盛駅限定・大船渡のお菓子詰め合わせ

2015-02-01 11:05:12 | Bread/Sweets
年末に、三陸鉄道の盛駅(大船渡市)で、お菓子の詰め合わせをゲット

盛駅限定、大船渡のお菓子6種類の詰め合わせで、
とりあえず年末に販売、売れ行き次第では今後の販売も検討するとのこと。

賞味期限が早いものからぼちぼちいただいておりました


高瀬さんの「甘ほたて」。
お餅入り餡のもなかです。



さいとう製菓さんのマドレーヌ、「恋し浜」。

大船渡はホタテ有名なんです



同じくさいとう製菓さんの銘菓、おなじみ「かもめの玉子」のミニサイズ。



壺屋田耕さんの「はな椿」
もなかとアーモンドクッキーが合体してます。



おなじみ「三鉄赤字せんべい」はワインのおつまみに



そして、大浦屋さんの「アーモンドロック」。



どれも素朴でおいしい!
これで980円です。
おみやげにいいね

また販売してほしいなー