Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

鮨とモルトと神社の旅 ① 神戸でモルト

2015-02-20 23:54:51 | Spirits&Others
金土日と関西行ってまいりました。
年に一度のお楽しみ、京都の馴染みのお鮨やさんに行くのが第一の目的。

あとの予定はしばらく決めてなかったんですが、
長らく暖めておいた淡路と伊勢の旅も、
この際、合わせ技でできないかしらと
交通手段調べましたらなんとかなりそうなんで、
まあついでにウイスキーも飲んでこようかなって感じでテーマが定まり、
金曜日の午後から関空に飛びました。
そしてバスでこの日の宿泊地、神戸へ。

バスを降りて真っ直ぐに向かいましたのは、
関西でモルトと言えばここ!という、こちら。

メインモルトさん。

カウンターのみ、マスターお一人でやっておられます。
背後にも古いボトルなんかがずらりで、
盛岡のスコッチハウスさんと同様に博物館化しています


わたくし、最近体調崩していたんで、
まずはこの日の調子チェックがてらなんか気楽に飲めるものを。
本日のおすすめボトルのこちらをいただきました。


グレンモーレンジ18年

<テイスティング>
香:バニラ カラメル からつき麦 青い柑橘 オレンジの皮の白いところ、スモーク
味:ややとろり、カラメル、ぴりっと やさしく上に広がる スパイス 焼きリンゴの皮、
  余韻長め、スパイス、ゆでピーナツ
最近はボトラーズばかり飲んでますが、オフィシャルもいいよね。




案外体調悪くなかったし、
マスターともあれこれ話してだんだん店の空気にも慣れてきたので、
大好きなクライヌリッシュがあれば・・・とお願いいまして、
出てきたのはこちら。


スコッチモルトウイスキー・ソサイエティ クライヌリッシュ 1984 29y/o 56%

ザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティー(SMWS)は、
1983年にスコットランドのエジンバラで設立された
スコッチ・モルト・ウイスキー愛好家の会員制組織で、
米国やヨーロッパなど世界に14支部を持ち登録会員数は約3万人を数えます。
SMWSは、スコットランド各地の蒸溜所をはじめ、
現在ではアイルランドや日本の蒸溜所とも協力し、
厳正なる審査の上認定した蒸溜所から独自に樽を購入、
加水やチルフィルター等で一切手を加えることなく、
樽出しのまま瓶詰めし世界の会員に販売しています。
その製品は、世界共通で一切小売店舗では販売されておらず、
それぞれの樽を世界14支部(約3万人)で配分するため、大変希少価値があるものです。
認定された蒸溜所には蒸溜所コードが与えられます。

ボトルには蒸溜所の名前はどこにも書いていませんが、
26=クライヌリッシュの蒸留所コードです。
その横はカスクナンバー。

<テイスティング>
香:生ゴム、かすみ草とピンクのバラ、洋梨、
  ウール、ミント、北の潮風、遠くの野焼き、チーズ
味:とろり、ワックス、塩味、うすーく広く上に広がり下に降りてくる、
  塩味 薄皮つきナッツ、軽くスパイス、カラメル、
  余韻ながーい、塩漬けリンゴの皮、ゆでピーナツ、
蒸溜所コードとカスクナンバーの下に
“Pomanders in a Lady's Parlour”
って書いてあるのは、ソサイエティが感じたこのモルトの印象でしょうか。
「美容院にある、フルーツやハーブやスパイスの香り玉」。
一言でこのモルトの特徴を表していてステキです




最後には、私の飲んだことないシングルモルトのリストから、
こちらを勧めていただきました。

スコッチモルトウイスキー・ソサイエティ インヴァーリーヴン 1978 23y/o 57.1%

<インヴァーリーヴン蒸溜所>
インヴァーリーヴン蒸留所はグレーンウィスキーを製造するダンバートン蒸留所の一角にある。
ダンバートン・グレーン蒸溜所は、1938年、ローランドのグラスゴー市の近くに
ハイラム・ウォーカー社が建てた巨大な蒸溜所である。
元々ダンバートンはバランタインの原酒を確保するために設立された蒸留所で、
インヴァーリーヴンも原酒としての宿命を負わせられた。
全てをバランタインのブレンド用に回すため
オフィシャルボトルは一度も発売されたことがない。
また、インヴァーリーヴンのモルトは全工程をローモンド・スチルで蒸留している。
残念ながら1991年より休止中である。

<テイスティング>
香:桃 梨 ゴム リンゴジャム フリージア バニラ、はちみつ、
  リコリス、キャンディ、かりかり梅、
味:とろりすぐにびりびり上に広がる、桃、梨、リンゴの皮、
  ハーブ、ドライオレンジ チョコ
  余韻中くらい、びりびり ドライ 石鹸 線香、乾いた藁 すっと消える
ボトルには「サワープラムとピンクグレープフルーツ」って書いてあります。
フルーティでドライな感じはマッチしてるかな?(笑)
ローランドというよりはハイランドっぽい印象でした。
閉鎖蒸溜所、良い体験をさせていただきました


この日は入店21時だったので、
3つ飲んだ時点でもはや23時過ぎになってしまいました・・・。
まだ宿にもチェックインしてなかったし、翌朝は早起きの予定だったので、
この日はこれにて終了。

とても楽しいく勉強になるひとときでした。
また神戸に来たときはお邪魔したいなーと思います。
ありがとうございました


翌朝は5時起き
この日はなんと、淡路島に渡ります

電車で舞子まで行き、そこからバスに乗る予定ですが、
真っ直ぐ駅に向かわずに、ちょっと遠回りして朝のお散歩。
まだ真っ暗だったんですが徐々に明けてきました。

生田神社。
某有名人が挙式したりしてましたねー、ここで


朝早すぎて拝殿まで行けなかったんですが、
門のところでお参り

脇には松尾神社。

京都に本社があるお酒造りの神様です。


いつもおいしくいただいているお酒を作ってくださる皆様に感謝して・・・。

さて、淡路に向かいますかー


つづく。