Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

鮨とモルトと神社の旅 ② 淡路島で震災について学ぶ

2015-02-21 11:36:32 | Travel
淡路島に向かうため、
三宮から電車で西へ向かい、舞子へ。

淡路に行くルートはいくつかあって、
三宮から直行のバスもあるんですが、
わざわざ舞子乗り換えにしたのは、
明石海峡大橋の本州側の端をじっくり見たかったから

舞子駅から明石海峡大橋と淡路島を望む。
すごい橋ですよねー

舞子駅の真上に明石海峡大橋の高速舞子ICバス停があるので、
バスの時間まで40分くらいウロウロと、その辺の建築構造について勝手に見学


舞子ICバス停には淡路の各方面へのバスが止まるので、行き先間違えないように・・・。


レッツゴー


お天気に恵まれ、よかったー


北淡ICにて下車。
島内路線バスに乗り換えて、
この日の第一目的地へ。

北淡震災記念公園・野島断層。

1995年1月17日の阪神淡路大震災から今年はちょうど20年。
あの地震は、六甲・淡路島断層帯が活動したために起こったものでした。
当時テレビで淡路の映像とともに「活断層」という言葉を初めて聞き、
地球のパワーに衝撃を受けたものでした。

その構成断層のひとつで震源に最も近い断層である野島断層を
ありのままに保存しているのがこの公園です。

公園内にはいくつかの見学サイトがあるのですが、
まずは断層保存館へ。
ここでは本物の断層の他、模型や写真を使って
地面がどのようにどのように動いたか分かりやすく説明されています。

模型で全体像を・・・。

こんな風な土地が・・・


こんな風に、上下と左右にずれたんだですね・・・。

当時の写真で見るとこんな感じ。

矢印のところにずれた線がはっきりと・・・。

実際の保存されている断層はこんな感じ。

なんだか風化しちゃってつくりもんみたいですが、
本物のの土です。
向う側が上と右にずれたんですって。


今までなんとなく下に沈下したんだと思ってましたが、
上に隆起したんですね・・・。


ずれたところをマーキングして分かりやすく見せています。


おなじ場所の当時の写真と比較できるようにもなっています。


この写真のお社の囲いは・・・

こんな風に・・・。



木とかそのまんまで地面だけずれているところがすごい・・・。

でも、やはり地面は風化してなめらかになっているので
ちょっと迫力にかけちゃうなーって思っていたら、
こんな展示もありました。

震災当時の断層面を特殊加工で保存したもの。
この斜めの条線の方向に地面がずれたんですね・・・。

そして、

断層を真横から見られるように地面を掘って保存した展示。

この断層は活断層なので地球が生まれてから何度もずれていて、
前々回のずれの地層なんかも分かるようになってました。

何キロにもわたってこのずれが生じたことによって
あの立っていられないほどの地震が起きたんだ・・・と
あの日大阪にいた私はちょっと思い出して身震いしてしまいました・・・・。

そしてこの断層はまたいつかずれるんだ・・・。
ここに限らず、
全国あちこちにある活断層はいつかこうしてずれる可能性があるんだ・・・。
そう思うとまた身震い・・・



さて、断層保存館を出まして、
お次はメモリアルハウス。

断層の真上に建っていた一般の家なのですが、
通常よりも基礎を強く作っていたために倒壊を免れ、
ズレて傾いた状態のまま保存されています。






塀とかも崩れなかったのがすごい・・・。


このほかにも、

実際の地震の揺れを体験できる体験館もありましたが
時間の都合上これはスルー。


新潟県中越地震で大きな被害を受けた山古志村の特産、錦鯉。





神戸の壁。



昭和2年頃に建てられた、神戸市長田区若松町の公設市場の延焼防火壁ですが、
第二次世界大戦中の神戸大空襲(1945年)に耐え残り、
阪神・淡路大震災では周囲の建物が倒壊全焼する中、
この壁だけは倒れず焼けずその姿をとどめたということで、
この震災祈念公園に移設展示してあります。


そして、朝通りかかった時は変なお社だなーぐらいにしか思わなかったんですが、
断層保存館を見学してやっと意味が分かりました・・・。



お社のすぐ後ろに断層があって、
囲ってある垣根がずれているところを保存館の中に展示してあったのです。
こうしてみると、
地面の風化でなんとなーく作り物みたいに見えちゃってたあの断層、
まさに当時のまんま保存されているんだなーって実感できます。


ということで、
かなり駆け足でしたがひと通り見学できてよかった!
あれから20年経ってようやくここを見に来れたことに感慨ひとしおです。

東北の震災のようなプレート型とはまた違う地面の動き。
地球の営みの不思議、勉強できてよかった。
ありがとうございました。

こうして震災の記憶を残していくことは東北の課題でもありますね。

さてお次は、またまたバスに乗って淡路島を横断し、
志筑地区にてランチタイムです

つづく。


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