Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

読書  前へ!東日本大震災と闘った無名戦士たちの記録  麻生幾 著

2015-02-18 19:55:24 | Book


東日本大震災発生後、
停電や通信機能麻痺の中で、
多くのプロフェッショナル集団たちが日本全国から集まり、
それぞれの経験と機転でこれまでの常識を覆して動き、
職業的責任感で自ら危険を冒して現地に向かい、
東北を、日本を、救おうと奔走してくださいました。

この本では、
福島第一原発放水活動に従事した自衛隊、消防ハイパーレスキュー、警視庁機動隊のみな
さん、
沿岸と内陸を結ぶ道路の啓開に従事してくださった国交省の皆さん、
救急医療関係者のみなさん、
政府や各関係官庁のみなさんの、
震災後2週間程度の動きが記されています。

いままでも震災関連の本をいくつか読んできているので、
医療関係や道路啓開については重なる部分もあったのですが、
原発関連はいままで、
読みはじめても言葉に馴染みがないせいか、
途中で読むの止めちゃったりしてたので、
今回これを読んで、
あのときニュースで言ってたことなんかを思い出しつつ、
なんだか情けなくなっちゃいました。

すごく印象的だったのは、政府と東京電力と原子力保安院の迷走ぶりです。

度重なる指示の変更、誤報、冷静さを欠く態度、無視、
空気を読まない勝手な動きなど、
現場で命がけの覚悟で前進する人たちがどれだけ振り回されたことか。

特に東電ののらりくらりした態度には、
こいつらには二度と原子力を扱ってほしくないと思っちゃいました。

あれからもうすぐ4年。
ちょっと気合いを入れて、原発関連の本を読もうと思います。