Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

鮨とモルトと神社の旅 ③ 淡路島で白身魚を堪能

2015-02-21 16:42:53 | Restaurant/Bar/Cafe
淡路島の北西にある北淡地区から
バスで斜めに島を横断し、島の中部東側にある志筑地区へ。

バスの車窓からステキな神社発見!

伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)ですって。
伊弉諾って、天照大御神の男親じゃなかたっけ?
ええー?
こんなところ(←失礼)にこんな神社が!

今回は時間ないので寄れませんが、淡路島再訪決定ですな、こりゃ(笑)

ということで、志筑地区に到着し、
この日二つ目の目的地、本日のお昼をいただくお鮨屋さんへ。

すし屋 亙(のぶ)さん

いつもお世話になっている鮨好きさんから
淡路に面白い鮨屋があると聞いたのはもうかれこれ2年ぐらい前でしょうか。
いつか北淡の断層を見に行くときにその鮨屋にも行こうと思っておりまして、
ついに実現と相成りました。

淡路近海の白身魚を中心に出してくださるお店です。
お昼は11時半からと13時からな2回転制。
11時31分頃伺うとすでに2組4名が着席されてました。

お昼は基本握りのみみたいですが、
夜と同じようにお刺身からお願いし、冷酒とともにスタートです。

(ちなみにこちらは写真禁です)

ヒラメ
マタイ(透けてます・・・)
イシダイ(歯ごたえがいい感じ)
スズキ
フグ(柵のまま軽く炙ってタタキにしておろし醤油で)

刺身のつまは無く、ネタごとに大葉にのせて出してくださいます。
フグ以外は塩と酢橘が振られて出てきます。
絶妙の塩加減・酢橘加減で、どのお魚もとてもおいしくいただきました。 

ガリが出てきました。
よく見るガリよりも赤みが強いです。濃いピンクって感じ。
口に入れると砂糖の甘みを結構強く感じるのですが、
噛むごとに生姜の辛みが広がりドライな感じになります。

さて、握りです。

生アナゴ(骨切りをして皮から剥がして少し叩いて。美味しい。)
カワハギ(ネタとシャリの間に肝かませ、上におろしをのせて)
ハリイカ(一般にはコウイカと呼ばれているやつの地方名。旨かった!)
シマアジ(これも旨みが出てた。)
ブリ(シャリよりもネタが2倍以上の長さ)
マグロ中トロ
マグロ大トロ
アシアカエビ(明石に揚がる、見た目も味も車エビそっくりの海老。蒸したものを軽く炙って)
タイラギ(厚切りを表面炙って。しゃりと貝の厚さがほぼ同じ)
アワビ肝のせ(柔らかく、旨みも強くて美味いがネタの温度が冷たい)
タコ(茹でたものを軽く炙って。やや硬い。)
アナゴ(長いまま焼いたのがネタケースにおいてありそれを炙ってくるりとむすんで握る。
    ツメで。食感が固いというか歯ごたえがあるというか、はじめてのタイプの穴子。)
アナゴ(煮たものを蒸して温めさらに軽く炙ってくるりとむすんで握る。
    塩で。色白で甘く柔らかい。
    ふわふわですごくおいしいけどネタが温かいのでシャリがすごく冷たく感じる)

以上でございました。

白身魚のオンパレード、たいへん満足しました。
握りはハリイカ、シマアジ、アワビがとてもおいしかった。
お魚の地元名なんかも知ることができたし、
大変楽しく勉強になるひとときでした。

気になったのは、温度と食感。
こちらでは保温櫃とかシャリウォーマーみたいなのは使っておらず、
しゃりの温度がひと肌以下です。
はじめはネタもまあまあ冷たいほうなんでであんまり気にならなかったんですが、
後半になって炙って出すものが多くなりましたので温度差が出ます。
今回はタイラギ、タコ、アナゴ2種でシャリのほうが冷たく感じました。
(アワビはネタのほうがさらに冷たかった・笑)
これまでシャリがひと肌なのにネタが冷たいというのは何度もありましたが、
シャリが冷たいのははじめてでした・・・。
シャリが冷たいせいか炙ったネタの焦げの部分の食感が妙にジャリっと固く感じられたし・・・。

でもねー不思議なことに、
冷たいんだけど固くなってないんですよ、シャリが。
ちゃんと口の中でほぐれてネタと一緒に無くなります。
不思議ですー。

これはわざとにそうしているのかしら・・・。
と思って、後日こちらのお店を紹介してくださった方に聞いたら、
やはり、淡路の寿司はこういうものらしいです。
(初対面で大将に直接聞くのはさすがにできなかった

白身魚がおいしかったし、
この冷たいシャリの謎について解明したいので、
また季節を変えて伺いたいと思います。

ごちそうさまでした


さて、またまたバスに乗って、
今度は淡路島の東の海沿いを北上し岩屋地区まで。
そこから本州の明石まで、ジェノバラインというフェリーで戻ります。


途中には観音様が・・・。
なんか寂しそうなかんじですね・・・。


さて、岩屋のフェリーターミナルに到着です。



今度は海からあの美しい橋を堪能します♪
しかもあの下を通るんですよー


ばいばーい、淡路島。また来ます。




わーい!大迫力!


名残惜しいですな・・・。
橋と海にウットリしている間に、たった13分で明石ターミナル到着。
フェリーターミナルと電車の駅がまあまあ離れていて、
やや駆け足で、

明石到着!
京都方面への快速に間に合いました!

ありがとう、兵庫。
また来まーす!

ということで、1時間爆睡で16時過ぎに京都着。

18時からまたお鮨です(爆)

つづく。

鮨とモルトと神社の旅 ② 淡路島で震災について学ぶ

2015-02-21 11:36:32 | Travel
淡路島に向かうため、
三宮から電車で西へ向かい、舞子へ。

淡路に行くルートはいくつかあって、
三宮から直行のバスもあるんですが、
わざわざ舞子乗り換えにしたのは、
明石海峡大橋の本州側の端をじっくり見たかったから

舞子駅から明石海峡大橋と淡路島を望む。
すごい橋ですよねー

舞子駅の真上に明石海峡大橋の高速舞子ICバス停があるので、
バスの時間まで40分くらいウロウロと、その辺の建築構造について勝手に見学


舞子ICバス停には淡路の各方面へのバスが止まるので、行き先間違えないように・・・。


レッツゴー


お天気に恵まれ、よかったー


北淡ICにて下車。
島内路線バスに乗り換えて、
この日の第一目的地へ。

北淡震災記念公園・野島断層。

1995年1月17日の阪神淡路大震災から今年はちょうど20年。
あの地震は、六甲・淡路島断層帯が活動したために起こったものでした。
当時テレビで淡路の映像とともに「活断層」という言葉を初めて聞き、
地球のパワーに衝撃を受けたものでした。

その構成断層のひとつで震源に最も近い断層である野島断層を
ありのままに保存しているのがこの公園です。

公園内にはいくつかの見学サイトがあるのですが、
まずは断層保存館へ。
ここでは本物の断層の他、模型や写真を使って
地面がどのようにどのように動いたか分かりやすく説明されています。

模型で全体像を・・・。

こんな風な土地が・・・


こんな風に、上下と左右にずれたんだですね・・・。

当時の写真で見るとこんな感じ。

矢印のところにずれた線がはっきりと・・・。

実際の保存されている断層はこんな感じ。

なんだか風化しちゃってつくりもんみたいですが、
本物のの土です。
向う側が上と右にずれたんですって。


今までなんとなく下に沈下したんだと思ってましたが、
上に隆起したんですね・・・。


ずれたところをマーキングして分かりやすく見せています。


おなじ場所の当時の写真と比較できるようにもなっています。


この写真のお社の囲いは・・・

こんな風に・・・。



木とかそのまんまで地面だけずれているところがすごい・・・。

でも、やはり地面は風化してなめらかになっているので
ちょっと迫力にかけちゃうなーって思っていたら、
こんな展示もありました。

震災当時の断層面を特殊加工で保存したもの。
この斜めの条線の方向に地面がずれたんですね・・・。

そして、

断層を真横から見られるように地面を掘って保存した展示。

この断層は活断層なので地球が生まれてから何度もずれていて、
前々回のずれの地層なんかも分かるようになってました。

何キロにもわたってこのずれが生じたことによって
あの立っていられないほどの地震が起きたんだ・・・と
あの日大阪にいた私はちょっと思い出して身震いしてしまいました・・・・。

そしてこの断層はまたいつかずれるんだ・・・。
ここに限らず、
全国あちこちにある活断層はいつかこうしてずれる可能性があるんだ・・・。
そう思うとまた身震い・・・



さて、断層保存館を出まして、
お次はメモリアルハウス。

断層の真上に建っていた一般の家なのですが、
通常よりも基礎を強く作っていたために倒壊を免れ、
ズレて傾いた状態のまま保存されています。






塀とかも崩れなかったのがすごい・・・。


このほかにも、

実際の地震の揺れを体験できる体験館もありましたが
時間の都合上これはスルー。


新潟県中越地震で大きな被害を受けた山古志村の特産、錦鯉。





神戸の壁。



昭和2年頃に建てられた、神戸市長田区若松町の公設市場の延焼防火壁ですが、
第二次世界大戦中の神戸大空襲(1945年)に耐え残り、
阪神・淡路大震災では周囲の建物が倒壊全焼する中、
この壁だけは倒れず焼けずその姿をとどめたということで、
この震災祈念公園に移設展示してあります。


そして、朝通りかかった時は変なお社だなーぐらいにしか思わなかったんですが、
断層保存館を見学してやっと意味が分かりました・・・。



お社のすぐ後ろに断層があって、
囲ってある垣根がずれているところを保存館の中に展示してあったのです。
こうしてみると、
地面の風化でなんとなーく作り物みたいに見えちゃってたあの断層、
まさに当時のまんま保存されているんだなーって実感できます。


ということで、
かなり駆け足でしたがひと通り見学できてよかった!
あれから20年経ってようやくここを見に来れたことに感慨ひとしおです。

東北の震災のようなプレート型とはまた違う地面の動き。
地球の営みの不思議、勉強できてよかった。
ありがとうございました。

こうして震災の記憶を残していくことは東北の課題でもありますね。

さてお次は、またまたバスに乗って淡路島を横断し、
志筑地区にてランチタイムです

つづく。