Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

番外編 年の瀬に三陸沿岸でウイスキー ② 釜石

2014-12-28 23:59:59 | Spirits&Others
はまゆり飲食店街のバー・リンクさんにお邪魔しました。

シングルモルトが何かあれば・・・とお願いしましたら、
思いのほか変わったのが出てきました




イチローズモルト 秩父 ポートパイプ 2009 61%

<ベンチャーウイスキー 秩父蒸溜所>
ベンチャーウイスキー社、イチローズモルトは、
同社の代表である肥土伊知郎(あくと・いちろう)氏の名を冠したウイスキー。
2004年実家である東亜酒造が倒産後、関西の酒造メーカーに売却されてしまう。
売却先の酒造会社はウイスキーに関心がなかったため、
熟成中の約4000樽のウイスキーの原酒は”廃棄”されてしまう事に。
『我が子を捨てるような事は出来ない』と、
肥土伊知郎氏は独立して醸造・蒸溜を続ける事を決断。
福島県郡山市の『笹の川酒造』に協力してもらい、
貯蔵管理する場所を得る事に成功。
2004年9月、資金を集めベンチャーウイスキー社を創立、
ウイスキーの多様な可能性を誠実な造りで実現している。

テイスティング:
香:ポート、スパイス、ミント、金柑、はちみつ、スモーク、モラセス、焦がし麦、
味:カカオ、加水で焦がし麦、余韻短め、

イチローズモルトはいただくのはじめてでした。
ラベルに書いてあるスペック情報を見ないでテイスティングしたんですが
香りにポートを感じたので
あとでラベルと見てポートフィニッシュと書いてて
うれしかったー

それにしてもこれ、シングルカスク、カスクストレングスで3年熟成・・・。
なぜあえて3年で出したのかしら・・・。
すごく香りがよくていろんなイメージが沸くんだけど、
熟成が短いからか味わいがあんまりよく取れなかった

しかもこれ、相当高いと思うんだけど・・・。
ここのバーは、どの飲み物もワンショット500円で、
「ほんとに500円でいいんですか?」って何度も聞いたんだけど、いいって
(あとでネットで値段調べてぶっ飛びました・・・



もう一つ・・・。


シグナトリー ハイランドパーク 23年 1990 55.7% 
Matured in Wine Treated Cask

<ハイランドパーク>
1978年、北欧とスコットランドの文化が交差するオークニー諸島で創業。
以来ハイランドパークはオークニー諸島の遺産の一部となっており、
1999年にはユネスコの世界遺産に登録されている。
ハイランドパークの魅力は主に3つ。
フロアモルティング、
メインランド島でしか採掘できない貴重なピート。
ミネラル分豊富な硬水での仕込み。

<シグナトリー社>
シグナトリー社はエジンバラのサイミントン兄弟が1998年に設立。
現在はインディペンデント ボトラーとして第2位の地位にあり、
入手できる限りの蒸留所のシングルモルトを瓶詰めしている。
また、膨大なモルトストックが有名で、
2002年にスコットランドで一番小さい蒸留所『エドラタワー』のオーナーとなる。
2007年11月以来、ボトリングはエジンバラを引き払い、
全てエドラタワー蒸留所で行われている。

テイスティング:
香:モラセス、バナナ、麦
味:ピート、麦、
  ガッツン余韻短め、すっと消える、ドライフィニッシュ
  スモーク、潮風、リンゴの皮、カカオ、根菜、スパイス、びりぴりアルコール

ハイランドパークは硬水使ってるからドライだとは思っていたけど、
23年経ってもこんなに柔らかさがないの?ってビックリしちゃった
ボトリングが今年の2月っていうのもまだまだ固く感じる一因でしょうか。
ワインカスクフィニッシュの片鱗も感じない硬さでした

しかもこちらも500円で。かえって罪悪感・・・みたいな

ということで、なんだかわかんないけどホテルに戻ったのは3時ぐらい

貴重なモルトを安くいただき、ありがとうございました。


つづく。

年の瀬の岩手沿岸ぶらり旅 ⑨ 釜石で夜の部

2014-12-28 23:59:34 | Restaurant/Bar/Cafe
鵜住居からバスに乗って釜石市街地へ、
16時頃到着。

この日は
釜石に泊まるかお隣の大船渡まで行くかまだ決めていなくて、
大船渡行きの三鉄まで約2時間あるので、
最低限、
いつものキッチンカーのコーヒーやさんと、
新しくできた集合商業施設をざっくり見てから、
三鉄乗るか、このまま釜石に泊まるか決めようと思い、
まずはキッチンカーの集まるおおまちほほえむスクエアへ。


いつものハピスコーヒーさんで
コーヒー豆とフェアトレードのチョコレートなど購入し・・・

ビールも飲んじゃいました
たくさん歩いたからねー、寒いけどビールが美味い!

もうね、馴染みの顔を見ながらビール飲んであれこれ話ししてたら、
マッタリとした気分になってきて、
もう今日は釜石に泊まっちゃおう!って
その場でホテル予約しちゃいました

あっという間に日は暮れて、
ハピスさんをおいとまいたしましてホテルにチェックイン。


大町のイルミネーション。

少しホテルで温まってから、
新しい商業施設、タウンポートに行ってみました。

ピンボケすいません

18時ちょっと前に行ったんですが、
年末だからでしょうか
ほとんどのテナントがもう営業終了してて、
がっかり

まあいっか・・・。

ということで、
この度は駅のほうにある鈴子はまゆり仮設飲食店街へ。

よくお邪魔している咲家さんにて夜の部スタートです


シャルドネとお通し。


ミュスカデと牡蠣。


麦焼酎と、


カキフライ。


芋焼酎と、


豚串。


ってな感じでいつものようにママさんと常連の方とのトークが弾み、
楽しいひと時。
常連さんが向かいの呑ん兵衛横丁(仮設)に行くって言って、
なんとなく流れでいっしょに行くことになったりして・・・

夜も更けたんですが、
あんまり酔っぱらっていなかったんで
またはまゆりに戻って、釜石でもウイスキー飲むことにしました

番外編につづく。



年の瀬の岩手沿岸ぶらり旅 ⑧ 鵜住居

2014-12-28 17:11:36 | Travel
大槌橋(旧大槌病院)の停留所からバスに乗って、
釜石・寺前で下車し、鵜住居を少し歩きました。

防災センター跡と慰霊施設。
慰霊施設にてお祈りしました。

お天気もいいし、ここでもまた堤防をちょっと歩こう、と思って、
川のほうに行くと・・・・

がーん
いつの間にか通行止めになってる

危なくない程度にちょっと先まで行ってみよう。


あれ・・・
向う側はもう盛り土始まってるの・・・・?

ちょっと線路の高架の上から、向う側がどうなってるかだけ見てみよう・・・。

ああ・・・
土の仮置き場になっているって感じかな・・・。

ちょっと高架から川が見える・・・。



白鳥かな。
ここも美しい川です。
これからどんなふうに整備されるのかな・・・・

これからこんなに土が盛られるんですね・・・。



近くの山もどんどん削られてます・・・。

ああなんだかさみしいですね、ほんとに。

仕方ないんだけど。

こうして変わりゆく町をできるだけ記録していくしかないなんて


日が傾いてきました。
釜石市街地に向かいます。


つづく。

年の瀬の岩手沿岸ぶらり旅 ⑦ 大槌

2014-12-28 15:10:40 | Travel
大槌から南は11月にも来てざっくり見てまわっているので、
広くあちこち歩いてみるというよりは、
いままであんまり歩いたことがなかったところを
ちょこっと歩いてみようかなと。

安渡のあたり、大槌川の堤防を歩いてみることにしました。





川辺を歩くの好きなんです、基本

JR山田線の鉄橋は橋桁だけが残っています。





河口近くから上流と臨む。



シラサギのいる美しい川です。



さて、バス停に向かいましょう。


旧町役場。
いつものように慰霊のお祈りをしました。



このあたりは4mのかさ上げなのですね・・・。



道路はこうして、造っては壊し、
かさ上げが完了したらその上にまた道路を作り、
を繰り返していくのですね・・・。

こうして、徐々に、先祖や家族や友達が踏みしめた大地がすべて覆われて、
町が変わっていくんですね・・・。


つづく。

年の瀬の岩手沿岸ぶらり旅 ⑥ 吉里吉里

2014-12-28 14:28:25 | Travel
路線バスで南下し、吉里吉里で途中下車します。


浪板海岸をとおって・・・


吉里吉里到着。



吉里吉里海岸。

ここに下りたのは2013年の秋以来です




かさ上げされて、国道が移設されるのですね・・・・。







かつてよく通っていたカフェ・バーApeがあった辺りは
通行止めになり、土が盛られています。


さて、お昼どきです。
新しいお店ができたと聞いていたので行ってみましょう。


凛々家さん。
震災前も同じ名前でお店をやっていらして津波で流され、
ひと月ほど前に再開されました。



お刺身やラーメン、ステーキなど豊富なメニューで迷いましたが、
お魚はできるだけ地物を使っていると書いてあったので、
海鮮丼定食をお願いしました。

お魚はもちろん、白飯がおいしかったし、海苔の味噌汁もおいしかったー。
こういう普通のものがおいしいって、うれしい!
そして、小さな器に入っている手作りのお豆腐も大豆の味がしっかりしてて
とてもおいしかったです
大満足、ごちそうさまでした♪


次のバスまで1時間以上あるんだよなー
この辺歩いて時間つぶしてもいいけど、
あとの予定が詰まっちゃうしな・・・。

おなか一杯だし、ちょっと歩くか・・・。

初体験。
吉里吉里から大槌までトンネル2つありますが、
歩いてみますわ・・・


つづく。




年の瀬の岩手沿岸ぶらり旅 ⑤ 山田

2014-12-28 11:05:33 | Travel
2日目の朝。

朝食はホテルのお部屋で、前日に買っておいたこちらを。

宮古の老舗パン屋さん、相馬屋さんのアンパン、クリームパン、あげぱん、
そしてたのはた牛乳。
相馬屋さんは、福島県相馬市から宮古市へ移住し60年以上も経つそうです。



さて、駅前のターミナルから山田町行きのバスに乗ります。


つい何日か前、
宮古と釜石をつなぐJR山田線を三陸鉄道が引き継ぐことが正式に決まり、
三鉄の社長さんは、
宮古駅から山田町の豊間根駅は被害が比較的少ないから
早めに再開できればというようなことを言ってました。
ということで、線路の状態についても車窓から見ていきましょう。

宮古ー豊間根間で一番ネックになるのは、
閉伊川にかかる鉄橋の修復ではないでしょうか・・・。

分かりにくいですが、奥に見える青いラインが鉄橋で、
北側半分くらいが崩落したままなのです・・・。

それ以南、豊間根までは、
荒れ放題ではありますがずっとレールも残っているのです。






ずっと国道と線路が平行して走っているので眺めていました・・・。

そして豊間根を過ぎて、
山田町の津波の被害が大きかった地域に入ります。


中心部でバスを降りて、
かさ上げ工事が進んでいる町を歩いてみましょう。


残っているアスファルトを剥がすところから始まるんですね・・・。


町の真ん中を通行止めにして土を盛っているので、
その周りをくるりと歩くことになります・・・・。


仮設商店街、まだ営業しているようですね・・・。


役場の近くに野菜を売っているおばさんがいて、
買いものに来ていたおじさんに呼ばれて立ち寄ってみました

みなさんで炭火でお餅焼いたり持って来た漬け物広げたりしてて、
私もたくさんおすそ分けいただきました
いろいろ最近の山田町のことうかがい、楽しいひと時でした。

さて、また歩いてみましょう。



盛土に先んじて、これは上下水道工事でしょうかね・・・。



平成27年の秋ぐらいまで上下水道工事やかさ上げを行い、
そこが整備・再建されていくのはそれ以降だということです・・・・。


かさ上げ工事中なので、建築制限されているかと思いきや、
新しい建物もありました。

この地域のかさ上げの高さ分も考えて建てられたと思われます。
こういうのもありなんですね・・・。


山田では仮設商店や飲食店があちこち点在していて、
かさ上げ工事が始まってほとんど移転・閉店しているかと思ったら、
まだほとんどがこれまでの場所で営業していました・・・。

山田の生せんべいの川最さんは移転されていました。

すごかったのは、
仮設店舗の周囲が工事現場になっていて、
「どうやってあそこまで行くの」と思っていたら、

矢印が付いた看板が立てかけてあって・・・


細いロープで区切られた歩行者通路を通って・・・


お店にたどり着く

こういう複雑な工事現場内の通路を、
地元のおばちゃんたちはせっせと自転車押して歩いていました。
すごいなー


さて国道に戻って南に向かって歩いていきましょう。


チェーン店のドラッグストアでひと休みしてふと見ると、
海のほうに行く道が・・・

行ってみましょう!




きれいな港ができていました。
ここでも釣り人に話しかけられてしばしトーク
山田町民、フレンドリーです

バスがいいタイミングで通ってくれれば乗りたかったんですが、
全然時間が合わなかったんで、
なんとなくずーっと歩く羽目に


織笠橋が見えてきました。



周辺のかさ上げ、水門工事もだいぶ進んでいました。


こんな感じになるみたいですよ


橋の海側は整備待ちですね・・・。
高い堤防も立てられちゃうのかな・・・。


国道からこの風景が見えなくなっちゃうのは寂しいですね・・・



船越半島にもちょっと寄り道。


山田湾側の浜にはこんなものが・・・

何ができるんでしょうね。

鯨と海の科学館も再開を目指して修復工事中です。

かつては町民の憩いの場だった船越半島。
震災直後は瓦礫置き場となり悪臭・火事など問題となりましたが、
また憩いの場に戻ることを祈っています。


そしてようやく

やまだ道の駅到着!
すんごくたくさん歩きました

ご褒美に、やまだのわかめソフト。


ここからバスに乗って、大槌町に向かいます。



つづく。