Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

ウイスキーを知る 勉強疲れにウシュクベーハ(生命の水) ②

2014-12-06 22:55:43 | Spirits&Others
試験前日なのに3次会です
生命の水が効きすぎて元気になりすぎちゃいましたか


バー・プルーフさん。

実はもうずーっと前、
ウイスキーに全然興味なかったころから行ってみたいお店だったんですが、
こういうオーセンティンティックバーで何飲んだらいいか分からず、
なんとなくこのドアを開ける勇気がなくて未訪でございました。

ウイスキー充実バーを検索していたらここもヒットし、行きたい熱が再燃、
最近バー慣れしてきてるんで、思い切ってドアを開けました

こういうバーはメニューがあって安心です

やはりすごくたくさんのウイスキーがありました。
しかも今回飲みたいウイスキーリストの中のまだ飲んでいなかったものも!
すっかりエンジンかかっちゃいました



<ダルウィニー15年>
スペイ川最上流部に位置している。ゲール語で「集結場」。
かつてハイランドからローランドに家畜を売りにいく際この地で終結させたことが語源。
ブラック&ホワイト、ロイヤルハウスホールドなどのモルト原酒。
シングルモルトになるのは5%もない。
仕込み水はグランピアン山脈の雪解け水で、
このソフトな軟水がダルウィニーの穏やかな味を産み出している。
蒸留所は気象観測所にもなっている。

テイスティング:
香:麦 はちみつ、梨、桃、セメダイン
味:トロリ、甘い麦、杏みたいな酸味、もも、梨、
  余韻 梨、やさしくかるく
  フルーティー。デザートみたい。ハイランド、好きかもー





<ノッカンドゥ13年(1975-1988)>(スペイサイド)
ノッカンドウとはゲール語で「小さい黒い丘」という意味。
蒸留所はスペイ川の北岸、ノッカンドウの谷間にあり、
1898年にイアン・トムソンにより創業。
ブレンデッド・スコッチのJ&Bのメイン・モルトとしても使われている。
ノッカンドゥはカードナッハの泉の水を用いて仕込まれ
発酵は木製のタンクで行われており、ノンカラーリングで瓶詰め。

テイスティング:
香:セメダイン、オイル、チェリー、かるくクリーム
味:紅茶、リンゴの皮、ギュイッとスパイス、カカオ、カラメル、ハーブ、
  わりとドライフィニッシュ、チェリー
  最近やっとスペイサイドとハイランドの違いみたいなのが分かってきた気がする・・・。 





<インチガワー12年>(スペイサイド)
創業は1871年。
バッキーという古い港町の海岸から2キロメートルほど奥まったところにあり、
マレイ湾に面した漁港を見渡すことができる。
2009年にエルギン北部にローザイル蒸留所ができるまでは
スペイサイドでは最も北に位置する蒸留所だった。

蒸留設備はもともと8キロメートルほど東にあった
トヒニール(Tochineal, 1825-1867)という蒸留所のものを移設。

仕込み水にメンダフ丘の湧水を利用。
13棟の巨大なウェアハウスには60,000樽が貯蔵でき、
インチガワーばかりでなく近隣の他の蒸留所のウイスキーも寝かされている。

ブレンデッドウイスキーのベルのメイン原酒。
他にもホワイトホースやジョニーウォーカーの原酒としても使用されていて、
シングルモルトとしてボトリングされるのは総生産量のわずか1パーセント。

テイスティング:
香:セメダイン、オイル、ハーブ、チェリー、ミント、クリーム
味:チェリー、ミルクティー、麦の甘み、バターの塩っぽさ
  下向きの優しい余韻、カカオ、優しいハーブ



ついでにウイスキーベースのカクテルの勉強もしちゃいました



オールドファッションド
バーボン(またはライ)、アンゴスチュラビターズ、角砂糖。
スライスオレンジ、レモン、カクテルピンに刺したマラスキーのチェリー。

バーボンはメーカーズマークを使ってくださいました。

元英国首相のウインストンチャーチルの母が考案した説と、
競馬ファンが集まるケンタッキーのバーで考案されたとする説がある。




ブラッド&サンド
スコッチウイスキー、チェリーブランデー、スイートベルモット、オレンジジュース。

スコッチはフェイマスグラウスで。

闘牛士を描いたスペインの小説を原作に
1922年に公開されたアメリカ映画「血と砂」をモチーフに創作された。




ゴッドファーザー
スコッチウイスキー アマレット

スコッチはこちらを使ってくださいました。

ウインザーキャッスル。
ウインザー城の名のとおり、英国王室別邸名を冠したウイスキー。
以前は特別に日本向け瓶詰めと販売の許可を得ていた。
メインモルトはグレンダラン。


はあ・・・・。
すごい勉強になった。
いろんなウイスキーがありますねー。
こちらのお店はブレンデッドも充実していて、
広くウイスキーの勉強ができそうです・・・。

カクテル飲みだしたあたりからちょっと酔っぱらいました。
3杯はちょっと飲みすぎましたかね

明日は試験!さっさと帰って寝ましょう

ウイスキーを知る 勉強疲れにウシュクベーハ(生命の水)

2014-12-06 20:25:52 | Spirits&Others
ウイスキーに合わせて軽くお食事済ませまして、
試験前日なのに2次会です

もうこの1か月、ウイスキーについてたくさん詰め込みすぎて
頭がパンパンなので
エネルギー補充のためハイオク入れとかないとねー(と、言い訳)

はるか昔中世のころ、
蒸留酒は「生命の水」と言われていて薬の代わりだったりしたんです。
ラテン語ではアクアヴィタエ、
ゲール語ではウシュクベーハ、そう、ウイスキーの語源です

ちょっとおいしいのを飲んで、
脳を生き返らせて、
早めに家に帰って寝て、
朝早く起きて最後の詰め込み勉強をする作戦です


ということで、ブローラさんへ。
6日ぶり2回目です。


前回写真撮り忘れた、ベンロマックの大きなボトル。
オフィシャル10年が入ってます。

試験対策の練習問題をいただいたりしたのでそのお礼と、
いくつかウイスキーに関する質問があったので・・・。

軽く1~2杯飲んで帰ろうと思い、
あんまり頭使わないで「あーうまい」と飲めるもの・・・
そうだ、なにかブレンデッドがあれば・・・・
とお願いしましたら、出てきたのはこちら。


エインズリーズ ローヤルエディンバラ

うわー・・・
またなんかわかんないの出てきちゃいました

まあ試験と関係なく飲めるから気が楽でいいか・・・。
で、いただきましたら、
これまでのブレンデッド感を覆す、
もんのすごいおいしさにビックリしました

あとで調べたら・・・

既に閉鎖されてしまったブローラや銘酒クライヌリッシュの元所有者、
Ainslie & Heilbron(Distillers)社がリリースしたブレンデッドウイスキー。

流通時期は1970年代みたいです。

なんかウットリして飲んでたら無くなっちゃいました
これもう一回飲みたい・・・。




もう少しなんか食べたかったので、
スコットランドの伝統的スープを。

コッカ・リーキ。
とろーりとしてエキスたっぷりでおいしかったー




試験前だから軽く・・・と思ったんですが、
1杯目があんまりおいしかったので、なんかエンジンかかっちゃいました

飲んだことない蒸溜所シリーズ、スタートです




エクスクルーシヴ モルツ グレンタレット35年 [1977] for Shinanoya

クリエイティヴ ウイスキー カンパニー (2005年創業)がボトリングしたもの。

大手ボトラーのブランドアンバサダーとしてテイスティングや樽選びにその手腕を発揮し、
「モルトウィスキーガイド」の著者でもあるデイヴィッド・スターク氏が代表を務める、
今や新鋭インディペンデントボトラーの中核的存在。
「エクスクルーシヴ・モルツ」は、
徹底したテイスティングが生み出すクオリティの高さと、
コストパフォーマンスがベストマッチした人気のシリーズ。

<グレンタレット蒸留所>(ハイランド)
1775年創業で現存する蒸留所の中では最古を誇るグレンタレット。
蒸溜器2基と最小規模ながら、昔ながらの伝統手法を守っている。
「ザ・フェマス・グラウス」の原酒。
この蒸溜所で最も有名なのは、ネコのタウザー。
かつては多くの蒸留所で原料の大麦などの穀物を狙うネズミ対策として猫を飼っていた。
タウザーは生涯に2万8899匹のネズミを捕まえギネス記録にもなった。
24歳という長寿をまっとうし1987年に亡くなったが、
その訃報は新聞などでも報じられたという。

テイスティング:
香:梨 桃、あんず、スパイス ハーブ
味:甘い、リンゴのみつ、ハーブ、樽の渋み、余韻麦の甘み、麦わら
  すんごくフルーティーでおいしい。




もう一杯だけ・・・・。


ジュラ 21年 オールド・モルト・カスク (1989-2010)

ダグラスレイン社のオールドモルトカスク。

<アイルオブジュラ>(アイランズ)
「ジュラ」とはヴァイキングの言葉で「鹿の島」の意。
1810年創業。20世紀に入って約半世紀閉鎖されていたが、1963年に再オープン。
95年にホワイト&マッカイが買収。
麦芽にはピートを焚き込まないが
仕込みに使うマーケットロッホ湖の水はピートが濃くまるでコーヒーのような色。
ポットスチルは巨大で高さ8m。

テイスティング:
香:やや薬臭い、麦わら、畳、スパイス、こがし麦、やや海藻
味:ナッツ、ごま、麦こがし麦、柑橘オレンジ、
  余韻こがし麦の甘み かるくスパイス&ナッティ
  やはりマーケットロッホの水の威力は大きいですね。
  結構ピーティです(笑)



お店も混んできましたし、
今宵はこの辺で失礼しまして、
また試験後にお邪魔しますーとお店をあとにしました。

ハーフ3杯ではもう全然酔わないわたくし、
てくてくと地下鉄に向けて南下して歩いていましたところ、
実はもう1軒モルトが充実している未訪バーがあって、
もうこの勢いでちょっとデビューしちゃおうかなーと、ふと思い、
足を運んでみることにしました。
(酔っていないと言いつつ、これはもう酔っ払いの勢いです)

つづく。


ウイスキーを知る お食事とのマリアージュ、いろいろな楽しみ方

2014-12-06 18:29:14 | Spirits&Others
ウイスキー検定前日の土曜日、
つめこみ勉強のためお休み取っていたので
朝からノートや本の見直し、PCで資料作り、練習問題などこなし、
頭と首と肩がパンパンになりました

予定のところまで終わったら、
仕上げにもう一回ウイスキー飲みに行こうかなーと思っていて、
それを励みにがんばりました

そしてなんとか目処がついたのでふらりとお出かけ

まずは、いつものイタリアンバール。

スコットランドでは牡蠣にウイスキーかけて食べる、というのを参考書で読んで、
どうしてもやってみたくなり、
確実に生ガキとウイスキーにありつけるところってことで伺いました。
棚にラフロイグとグレンモーレンジがあるのをいつも目にしていたのでね

牡蠣にはもちろんピートが効いたのでしょ!ってラフロイグをいただきました。

昆布森の牡蠣。
すごい、やっぱりラフロイグと合う!
おいしい!


ついでにお店の定番人気メニュー、サバの燻製とも合わせてみました。

当然のごとく、素晴らしいマリアージュ
サバ燻、激ウマです!

去年の今頃は、
こんな風にウイスキーを楽しんでいる自分を想像できませんでした


そして〆にアイリッシュコーヒーを淹れてもらいました。

濃いめのコーヒーに、砂糖とアイリッシュウイスキー(タラモア・デュー)、
そしてクリームを浮かべて。

最高です


こんなリクエストにも応えてくれる、お店に感謝
いつもありがとうございます。
またお邪魔します。

そして、試験前日だというのに、
36号線を超えてディープな方にも行ってしまいました

つづく。