いづみ橋 秋とんぼ
山廃 山田錦
泉橋酒造株式会社 神奈川県
いづみ橋では「酒造りは米つくりから」の信念もと、
酒米作りから取り組んでいます。
まさにブルゴーニュの「ドメーヌ」のよう。
このとんぼのマークにも意味があります。
田んぼで育つ赤とんぼの数が増えるよう
米の栽培時の農薬の使用量を減らすことで、
安心できる原料米をつくり、
それを使用しての醸造をしています。
秋の空にたくさんの赤とんぼが飛び交う、
そんなまちを作りたいといづみ橋では
赤とんぼをシンボルマークにしているのだそうです。
使用米:海老名産山田錦
精米歩合:麹米70% 掛米80%
日本酒度:+16
酸度:1.9
alc.15~16%
<テイスティング>
外観 清澄度、透明性高く健全。
輝きのあるレモンイエロー、粘性中等度~高め
香り 炊いた米、クリーム、ナッツ、古いご飯、ユリの花
味わい アタックはシャープ、
とろりとしたテクスチャーだが舌に軽くぴりぴりとした刺激。
塩味を感じる。甘みは微かに感じる程度。刺激的な酸と塩味。
キレのよい苦味、やや舌に張り付く渋みもある。
旨みははじめほとんど感じないが
余韻の中に米の旨みを微かに感じる。
濃厚な穀物や香ばしいロースト香、木材のフレーバー。
余韻は中~長めで、香ばしさ、米の風味と渋みが残る。
サンプルの特徴
かなり辛口。
甘味や旨味は少なく、
塩味、酸味、苦味、渋味と口内をドライにする要素が強い。
かなり男性的なお酒。
旨味が少なくドライな飲み口で、コクがあるとはいえないが、
米を思わせる要素が強く、
香りや味わいが複雑である事から醇酒と位置づけたい。
適した飲用シーン
日本酒が好きな人向き。
特に中年以降、どちらかというと男性向き。~25
冬に燗酒にして温かい食べ物を囲みながら、
セミフォーマルな和食店での仕事仲間との語らいの場で。
しっかり食事を取りながらというよりは、
食後に酒肴を頂きながらといったシーンで。
飲用温度 40~45℃
酸味、苦味、渋味強めなので温めることでそれらを和らげ、
同時に甘味や旨味を引き出して味わいたい。
温めることで複雑な香りを広げて楽しむ事も出来る。
適した酒器 温めて米の風味や香ばしさを楽しみたいので
ぬくもりのある和風の陶器を選びたい。
備前、信楽、伊賀のような
厚みのある焼締陶器がよい。
相性の良い料理のイメージ
クリームやナッツの香りから、
クリーム系の料理や香ばしさのある料理とともに楽しみたい。
ドライな飲み口なので、
脂の乗った魚や肉料理、珍味などといただくことで、
口内をさっぱりさせる効果もあると思われる。
和食:秋刀魚の塩焼き 珍味系 焼き鳥 ぶり大根、
洋食:牡蠣のクリームグラタン、チーズ、レバーパテ
スモークサーモン、
中華:トンポウロウ、魚介と野菜のXO醤炒め
つぶやき
日本酒度や酸度などの情報は
テイスティングが終わったあとに見るようにしているのですが、
このお酒は山廃のくせに旨みとかまろみとかなくて
ビリビリのスーパードライなので、
日本酒度+16というのを知ってナットク・・・っていうか、
+16ってどんだけ~って感じでした
神奈川県には他に
相模灘
蓬莱
丹沢山
などの日本酒があります。