Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

冬の北リアスと盛岡へ ④ 盛岡でワイン会

2013-02-16 23:42:15 | Wine
この日はなんと盛岡で持ち寄りワイン会に参加することになっておりました。


秋にひとりで勝手に「盛岡でワインがおいしい店を探そう」シリーズやった時に伺った、
とあるお店のご主人に
「なんでもいいから1本持っておいで」と声をかけていただき、
ノコノコやってまいりました(笑)






わたくしのほかに地元じゃない人は東京からのお客様と業者さんがいらっしゃいました。
顔見知りはこのお店のご主人のみ。
超アウェイのワイン会です(笑)

怖いもの見たさというかなんというか…(爆)


このためにワイン1本背負って蝦夷地から来たわけですが、
公共交通機関での沿岸の旅がメインなので、
ゆっさゆっさと揺れること間違いなし!

いろいろ考えた挙句に
デリケートさや滓と無縁な若いカリピノを選択しました


ロキオリ ピノノワール 2010
ソノマのロシアンリバーヴァレー、ピノノワールの有名産地のものです。

いくらきりで冷涼とはいえやはりカリフォルニア。
けっこう焼けた感じのするピノでした。

わたくし以外は皆さん、
フランスの、しかもほとんどがブルゴーニュ、そして古酒でした

たくさんあったのですが、一部のみ、お料理と一緒にご紹介。























なんかもうじっくり味わう暇もなく、
美味しい美味しいと飲んでいたわけですが、
やはりコントラフォンのムルソー・シャルムはほんとにおいしかったです。

いつもホームでやってるワイン会は
テイスティングしてみんなでアイディアをシェアしてって感じですが、
今回のはまあみんなで楽しくワイワイって感じの気軽な会で、
まあ超アウェイなわたくしにとってはホッと一安心。

朝の3時まで飲んでました。

そして、翌日のワインイベントにも参加することになっちゃいました(爆)

まあ、そういう流れってことで

これで土曜日の予定すべて終了。
相変わらずいろいろ満載な東北旅行。

翌日も震災関連とワインの2本立てです。


日曜日につづく。

冬の北リアスと盛岡へ ③ 盛岡でジビエ(マタギ?)料理

2013-02-16 23:41:16 | Restaurant/Bar/Cafe



控えめなイルミネーションが付いた岩手公園のわきを通りまして
盛岡在住の妹とともに向かいましたのは、桜山の飲食店街。


お目当てのお店はコチラです。

鴨富亭。


秋頃にかるーく1杯飲んで帰ったことがあります。

今回はたっぷり楽しみます。

こちらのお店はご主人がハンターで、
自分で撃ってきたシカや野鳥をさばいて出してくださいます。


「こんばんはー」
と入っていくと、ご主人がシカの大腿骨を持って登場しました(笑)

「あー予約の?ちょっと待っててねー。いまシカさばいてるから。」って。






あちこちに骨やら剥製が(笑)

夏は合鴨料理メインの店になりますが、
冬はとれたものを出してくれます。

ということで、
メニューは日替わりだったりします。

ある程度冷凍ストックしてたりするので電話で確認したりもできます。

クマ鍋は仕込みに時間かかるからって要予約。

もちろん頼んでおきました。


熊鍋。

煮ている間に飲み物を。


コノスルのピノノワール。
妹はあまり飲めないので2人でハーフサイズを。

さてー煮えてきましたよー。
こちらのクマさんは岩手で獲れた熊なんでヒグマじゃなくてツキノワグマです。
ヒグマは食べたことあるけど、
ツキノワグマは初めてかも。



おお?
まあ確かにケモノっぽいお肉ではありますが、
そんなにクセがあるって感じでもない。
しかもとっても柔らかい。
ご主人が長い時間煮込んでくれたおかげですね。

ヒグマより脂っこくない気がします。

一緒に煮込んだネギやキノコもとてもおいしかった。

2人でペロリと平らげました


ちょっとお腹に余裕があったので、
さっきさばいていたシカ肉を・・・。

これも岩手で獲れたシカなので、エゾシカじゃなくてニホンジカです。

この日の朝に仕留めてきたのだそうで。

(写真なし)

ニホンジカ、はじめて食べますー。

おや、エゾ鹿よりあっさりしているかも。

あんまり鉄分というか血の味がしない気がします。

おいしー。


すごい堪能しました。

なんか、店構えもお料理も、
ジビエなんてフランス風のおしゃれな感じではないのですが、
とっても親しみやすく野生のお肉を頂けるお店です。
ご主人も気さくでたくさんお話してくださいました。

黒板メニューにはマガモやヤマドリなんかも書いてありました。

また来年、ですねー。

ごちそうさまでした!


さて、ここで妹と分かれ、
わたくしは盛岡でワイン会デビューとなりました。


つづく。

冬の北リアスと盛岡へ ② 三陸鉄道 マリンブルーとそよ風をぬって 田野畑~宮古の巻

2013-02-16 23:40:19 | Travel
さて、三陸鉄道北リアス線、陸中野田駅から田野畑駅に向かいます。



このあたりでは一部電車の速度が遅くなり、
車掌さんがマイクを通して観光案内をしてくださいます。

安家大橋と安家(あっか)川を臨む。


安家川は流域にダムがなく渓流釣りのメッカとして知られています。
また安家川には貴重なカワシンジュガイが生息しています。
「安家」の由来はアイヌ語のワッカ(きれいな水)と言われていますが、
まさにその名のとおりの清流・・・・・。

上流には安家渓谷、
そして総延長が 23kmに達する日本最長の鍾乳洞、安家洞があります。


さて電車はまた速度を上げて進みます。

堀内(ほりない)駅付近。






そしてまた速度が落ちます。


大橋橋梁を通過。



山側には堀内大橋。

美しい冬景色ですねー。


さてここからはトンネルや山続きでしばし海とお別れ。




そして田野畑につきました。



カンパネルラ田野畑駅。
宮沢賢治の童話から取ったニックネームが付いた駅です。


ここから2つ先の小本駅までバスに乗り換えです。


次の島越駅とその周辺は大きな津波の被害に遭い、
鉄橋が陥落してしまったので復旧に時間がかかっているのです。

バスの乗り換え時間は10分程度。

急いで駅舎の売店で田野畑での経済活動!

おなじみ、飲むヨーグルト。
おいしかった。

途中の普代村での経済活動できなくて残念・・・。
野田の道の駅で普代のアイスキャンディー買えばよかった・・・・。


さて、バスが発車しました。

見るたびビックリする、平井賀川の水門の上にある三鉄のレプリカ(笑)



バスは山側に入り、国道45号線を南下します。


思惟大橋を通過中、海方向を眺める・・・。


小本到着です。

この観光センターの中に電車乗り場への階段があります。





次の宮古行の電車まで1時間ぐらい。

少し小本を歩きます。


海のほうに向かって歩きました。


小本温泉。
1階が浸水して営業停止になりました。
まだ再開してないのかな・・・・。


小本川の水門。

津波はこの水門にすごい威力で当たり、巨大な水柱を立てて門を超えて、
町は浸水したといます。


水門近く、防波堤の内側に瓦礫置き場。





雪でわかりにくいですが
ガードレールの支柱みたいなのが斜めになったりしています。



さて、駅方面に戻りましょう。


駅の山側に仮設商店街があります。



スーパーマーケットで経済活動。

のどが渇いてたのでドリンク2本。

小本がある岩泉町は龍泉洞という鍾乳洞が有名。
そこの水を使ったサイダーとコーヒー。

駅の待合室でごくごく飲みました。


さて、そろそろ電車に乗りますか。



待っていてくれたのはなんと「てをつな号」!



これに乗って終点の宮古に向かいます。


車内にもキャラクターの絵が。







田老地区。





雪でわかりませんが、
秋に来たときは建物の基礎が残っていたので
震災前はこのあたりにもたくさんお家が立っていたのでしょう。

瓦礫もあまり減っていませんね・・・・。



さて、宮古に到着です。



宮古からJRに乗り換えて盛岡に向かいます。
30分くらい時間があったので、
三鉄宮古駅内を見てまわります。






経済活動も。

三陸鉄道沿線カップ酒の旅(商品名)

北リアス線沿線の酒蔵3社、菱屋酒造店・泉金酒造・福来の
自慢の特別純米酒のカップ酒が入ってます。


(通販サイトより写真拝借)


あー楽しい旅でした!
ありがとう三陸鉄道北リアス線。

全面復旧が待ち遠しいですね!


それでは盛岡い向かいましょう。

JR宮古駅も、釜石、盛、気仙沼駅と共に外装工事を終えたばかり。

「浜のまち」をテーマにした改装で、
国指定名勝・浄土ヶ浜の砂浜をイメージさせるように外壁は白色にし、
灯台を模して丸いライトを設置、
待合室の天井は波形にしたそうです。

またゆっくり来ますね、宮古。

盛岡に向かう電車の中では爆睡しました(笑)

18時ちょうどに盛岡着。

盛岡グルメ編に、つづく。

冬の北リアスと盛岡へ ① 三陸鉄道に乗って不思議の国の北リアス 久慈&野田の巻

2013-02-16 23:38:43 | Travel
またまた夜行列車に乗って行って参りました、岩手県。


今回のメインテーマは三陸鉄道と北リアス。


第三セクターの三陸鉄道、通称三鉄は、震災後運休していたりしたんですが、
とりあえず岩手県沿岸北部の久慈と宮古を結ぶ北リアス線が、
一部バス区間ながら昨年4月から運行再開しています。

ずっと乗りたいと思っておりましたが、
昨年9月に同エリアに行ったときは車でしたし、
その後も機会無いままとなっておりました。

そんな中、
この春、沿岸南部のJR大船渡線の気仙沼ー盛間にBRT、
また三陸鉄道の南リアス線が盛ー吉浜間で一部運行再開など、
一気に乗りたい交通機関が目白押し!

これはまず、棚上げになっていた三鉄北リアス線をまず制覇せねば!と。
3月いっぱいで「てをつな号」という企画列車も終わっちゃうし。
よし!行こう行こう!


あとは盛岡でワイン関連の用事もできたので
この週末は「北リアス経由盛岡グルメ旅」的な流れとなりました



はい、相変わらず前置き長いです


まずは夜行列車から新幹線に乗り換えて八戸へ。



八戸駅。

この町も観光客を呼び戻そうとイベントたくさんですね。



「八戸ブイヤベースフェスタ」だって!
フランス大使館後援!
すごい行きたい・・・・。


八戸も津波の被害があった街なのでほんとはゆっくり経済活動しに行きたいんですがね。
岩手・宮城・福島でいっぱいいっぱいでなかなか・・・・。

せっかくだからこの機会に少しでも経済活動を・・・。
でも田舎って10時くらいにならないと店開かないんだよねー・・・
ブツブツ・・・・

と、キョロキョロすると、駅直結のホテルの飲食店街で朝食バイキング。


乗り換え時間あまりなかったのでコーヒー1杯だけいただきました。



B-1グランプリのせんべい汁とか食べたかったな―・・・・。
また今度・・・・。



さて、
八戸からJR八戸線に乗って久慈まで行きます。



津波の被害があった八戸の蕪島。



冬の北リアス海岸を普通列車でのんびり南下していきます。



岩壁に雪が積もって荘厳な感じがしますね・・・・。


写真撮り損ねましたが、
昨年9月にやはりこの路線を旅したときに
岩手県洋野町の陸中八木駅近くに山積みになってた瓦礫は、
いまだにそのままでした。
パッと見た感じは、上に雪が積もってわかりにくくはなってますが・・・。



さて、久慈駅到着です。


4月から放映のNHK連続テレビ小説のロケ地ってことで横断幕が・・・。


JR久慈駅と三陸鉄道久慈駅。

三陸鉄道に乗るまで1時間半くらい時間があったので、
久慈にて経済活動!

と思ったらやはり田舎は朝の9時に開いてるお店はほとんどなく・・・


でも、1軒見つけました!


シャトー・タカマツさん。
ベーカリーです。

焼き立てパンを買って駅に戻って朝ご飯にすることに。 



ごまもっちーあんぱん。
あんこが入ったゴマ生地の大福をさらにパン生地でくるんで焼いてあります。
焼き立てだから餅が伸びて美味しかったー。



ココナツメロンパン。
ココアのパン生地にココナツのクッキー生地のメロンパン。
おいしかったー。


あとは三鉄の駅構内をウロウロと・・・。




北海道のところに黄色いシール貼りました!
第1号だった(笑)





今回お目当ての「てをつな号」。






被災地の子どもたちに笑顔を! ということで、
手をつないだ50体のキャラクターが描かれた車体が走るキャンペーン『てをつなごう だいさくせん』。
3月末で終わるので、
その前にどうしても北リアス線に乗りたかったのです。

久慈から発車する「てをつな号」には乗れなかったけど、
ちょうど入線してきたところをパチリ!

ちなみに走っている「てをつな号」の参考画像はこんな感じ。


めんこい(笑)
壊れた堤防をバックに1両編成で走る姿がけなげです・・・・。



さて、そろそろ私の乗車時間です。
私が乗るのはこちら。



おや、これまた普通の電車と違いますな・・・・。


中に入ってビックリ!



おおー。
豪華な内装!かっこいいー!

発車すると、なんかおばちゃんの団体がおやつ広げてお茶っこ会が始まりました(笑)


陸中野田駅まではやや内陸を走ります。






ラグジュアリーな車内から眺める樹氷の世界。
贅沢なひとときでした・・・・。

ずっと乗っていたい気分でしたが、陸中野田で途中下車します。




陸中野田駅は道の駅と隣りあわせなので少し経済活動を・・・。

少し町の方にも歩いて行ってみました。

津波で壊れたのでしょうか・・・


再開しているお店でも津波によると思われる凹みが・・・


こちらの仮設店舗は、洋品店以外は事務所みたいな感じで。
道案内標識の柱が傾いたまんまですね・・・・。


以前来たときに神社前でマーケットやってたのでそこでお買いもの・・・と思ったら、
もうみなさん店仕舞いのお時間でした・・・・。


雪もひどくなってきたしおなかも空いてきたので
道の駅まで戻って腹ごしらえすることにしました。


野田塩ラーメン。
野田村は塩の産地として有名です。

とてもまろやかな野田塩
ラーメンもおいしかったー。


デザートはこちら。

野田塩ソフト。
前回食べたときに大好きになりました。
これがまたウマいんだー。


あー満足しました!


さて、そろそろ電車の時間です。

三鉄には昔懐かしい厚紙の切符が残っています。
むかしは国鉄の切符もこんな感じでしたよね。


さて、電車が来ました!





車窓から野田の海、十府ヶ浦を眺めます。





壊れた堤防も相変わらず。
でもそこから見える海の色がなんときれいなこと!
車窓に水滴が凍り付いて、あまりいい写真が撮れませんでしたが・・・・


堤防の内側に集められた瓦礫も相変わらずです。





雪でわかりにくくなってますけどね・・・・。


また来ますねー、野田村。



最後に今回野田の道の駅で買ったものをご紹介。

左から、
野田村の塩、柿の渋皮入り。
洋野町種市のこんぶ入りかりんとう、
久慈の大豆あまなっとう。

各市町村からまんべんなく・・・・(笑)

もう一つ。

野田の山ブドウワイン。

まだまだ欲しいの食べたいのたくさんありましたが、
また今度来たときに・・・。



さて、電車で田野畑に向かいます。

つづく。