東京・台東借地借家人組合1

土地・建物を借りている賃借人の居住と営業の権利を守るために、自主的に組織された借地借家人のための組合です。

明渡請求を拒否して35年供託中、その間非訟手続きで建替え (東京・大田区)

2011年10月14日 | 借地の諸問題

 都心から羽田の物流の要の産業道路に位置する大田区北糀谷地域で宅地約35坪を賃借している。Aさんは地主の息子が自宅を建てるとの強引な理由による明渡し請求を毅然と拒否して、35年余の歳月が経過しますが、地代の供託は今日も継続しています。

 この間、地主も借地人も世代が交代するが係争は継続されてきた。家屋の老朽化を心配するAさんは、建替えを計画し、所在不明となった地主を探し出して、承諾を申し出たが拒否された。建物新築の非訟手続きに移行するが、地主の建物朽廃によりすでに賃貸契約は終了しているとの主張で本訴となる。

 訴えによって行われた現地調査で裁判官立会いの下に、建物の 朽廃は否定されて契約の存続が認められた。建替承諾料と多少の地代の増額で承諾されての建物新築後も、地主は裁判所の意向を受け入れず地代の供託を今日も継続されています。

 Aさんは、地主の明け渡し請求を撤回させるまでがんばると家族で決意しています。

 

全国借地借家人新聞より

 

東京・台東借地借家人組合

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