東京・台東借地借家人組合1

土地・建物を借りている賃借人の居住と営業の権利を守るために、自主的に組織された借地借家人のための組合です。

地主が勝手に借地部分にブロック塀を造る (東京・荒川区)

2009年08月13日 | 借地の諸問題

 荒川区東尾久に住むAさんは、昭和7年から現在の土地を借地し、問題なく経過していました。

 地主から更新の話があったのは法定更新後の平成19年7月でした。更新料を支払えと要求され、また新しい契約書には大幅な変更がされており、これらを拒否しました。

 翌年の1月地主はAさんの借地を測量し、契約書に記載されている坪数より1.79坪分多いので、その分の地代の差額をこれから先支払えと要求してきました(*)。

 支払う必要がないとこれを拒否したところ、平成21年4月になって強引に借地内の家の壁から15㎝のところに5段のブロック塀を造り、なおかつ0.87坪分の地代を支払えと請求してきました。

 Aさんは、借地内に設置していたブロック塀やその他の設備を撤去するよう要求し、撤去に応じない地主に対し裁判で争う決意です。 

 

全国借地借家人新聞より

 



  (*)参考記事 
①「借地の契約面積と実測面積の違い

②「買った土地の面積が実際より広かった場合」(最高裁平成13年11月12日判決

 

東京・台東借地借家人組合

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