At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

I Love Makin' Love To You / Madelaine

2013-06-22 | Free Soul
白人女性ヴォーカリスト、マデレインによる1978年の唯一のアルバムから、プロモーショナル目的でカットされた3曲入り12インチ・シングル。正規リリースのないレアな一枚ではありますが、収録されているのがアルバム中でもハイライトとなる3曲で、おまけにそのうち2曲がアルバム版とは尺が異なるディスコ仕様のリミックスとなっているため、その筋ではそれなりの人気と知名度を誇る作品です。日本で広く知られるようになったきっかけは、おそらくB-1のWho, What, Where, When, WhyがDiggin' Heat 2000に収録されたこと。もともとアルバム・バージョンはそれ以前からフリーソウルのコンピCDに収録されており、フロアでは半ばクラシック化していましたが、このテープのリリース以後、アルバムではなくこちらの12インチを探すDJが増えたように思います。壮大なストリングスをバックに高らかに歌い上げるアルバム版とは異なり、こちらのリミックスはビートとピアノを強調したダンス・クラシック仕様。BPM自体も若干早めになっています。冒頭の3分弱はマデレイン嬢の歌が入らず、2バース分まるまるオケのみで引っ張るという若干強引な構成になっていますが、DJで使うことを考えるとこれはこれで良いタメとして機能するので結果オーライといったところ。使いどころを間違うと悲惨ですが、上手く流れの中に組み込むことが出来ればフロアに心地良い空気を運ぶことが出来ること間違いなしでしょう。曲自体は言うまでもなく、数あるフリーソウル系ダンスクラシックの中でも1、2を争う大名曲。アルバム版ではありますが僕自身これまで3回ほどコンピでお世話になっています。ちなみに件のテープでは展開上の都合で曲後半の一番気持ち良い部分が丸ごとカットされているため、気になる人は是非このオリジナルを探してみてください。個人的に同系統ではテリ・ゴンザレス(≠インナー・ライフ)のCaught Up (In One Night Love Affairs)に匹敵する数少ない曲のうちの一つだと思います。当時よく言われていた「泣きながら躍る」を体現するナンバー。一時期リイシューされたものの廃盤になって久しいアルバムに、本作からのリミックス2曲をボーナストラックとして追加収録して再CD化していただけると有難いのですが。。。
コメント
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