At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Taste And See / Rob Mehl

2013-06-18 | Hawaii
数年前にCreole Stream Musicからリイシューがリリースされ、一部マニアの間で話題となったクリスチャン系コンテンポラリー。ハワイ生まれのシンガーソングライター、ロブ・メールが80年代初頭にリリースしたアルバムです。いわゆるキラー曲が収録されているということもなく、全体的に地味な部類に入る一枚ですが、実は僕が今のようにコンテンポラリー・ハワイアンに再アプローチするようになったきっかけの一つだったりもするため、個人的にはやや思い入れの強い作品。冒頭から黒っぽいアプローチを見せるA-1のHouse On The Rock、ライトメロウなA-2のOverboard、そしてタイトル通りジェントルな雰囲気が心地良いA-4のBe Gentleと、いわゆるAOR寄りな楽曲がA面に集中していることもあり、当初はこちらの面ばかり聴いていましたが、実は裏に収録されているアコースティックな楽曲も何気に出来が良く、今ではアルバム通してお気に入りの一枚になりました。中でもさりげなく響くフルートの音色が美しいB-1のWaterfallがマイ・フェイバリット。いつもこのブログを読んでくださる方にはなんとなく分かって頂けると思いますが、個人的にこの手のフルート入りコンテンポラリー・ハワイアンは理屈抜きで僕の趣味ど真ん中です。ちょっと落ち着いた浜辺のカフェで聴いたらさぞ気持ち良いことでしょう。全編にわたり録音はLAで行われているようですが、楽曲から自然とにじみ出てくるハワイらしさがツボ。ジャケット含め非常にマリンフレーバー漂う一枚なので、そうした雰囲気が好きな人にはお勧めです。ちなみに言うまでもありませんがアナログはレア。特にこだわりがない方はおとなしくCDを買った方が良いでしょう。リリース当初は想定外の売れ行きだったのか店頭から一瞬で消えたこともありましたが、しばらく後に再プレスされたこともあり、今では比較的入手が容易な作品になっています。まだ聴いたことがないという方は是非耳を傾けてみてください。
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