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【米バイデン政権、「対中包囲網」を構築中だが…】アメリカの対中強硬路線は額面通りには受け取れない①

2021-03-25 22:32:48 | 世界共通
 真の意図がどのあたりにあるのかははっきりしませんが、少なくとも、額面通りではないでしょう・・・

 ご存じのように、アメリカジョー・バイデン政権による中国に対するスタンスがどんどん強硬なものになってきている印象です。18日にアラスカで行われた米中外交トップ会談で、ブリンケン米国務長官は、アメリカはルールに基づく国際秩序を重視した外交を進めるとしつつ、中国の新疆ウイグル自治区、香港、台湾等に対する姿勢はこれを脅かすものだ、などと同国を厳しく批判しました。これに対し、中国の外交トップである楊潔篪共産党政治局員と王毅外相は、中国には中国の民主主義があり、中国は自国の内政にアメリカが介入することには断固として反対し、毅然とした行動を取る、などと激しく反論しました。このような非難の応酬は、大国間のトップ級会談としては異例といえるものだったとのことです。

 これに関連し、米バイデン政権は、トランプ前政権時代においてギクシャクした(?)日本や韓国そしてEUといった同盟国との関係を再構築しているように見えます。このあたり、わが国が関係するところでは、俗に「クワッド」(Quad)と呼ばれる日米豪印4か国の戦略対話(Quadrilateral Security Dialogue)を通じた連携強化が図られることになってきました。さらに23日、ブリンケン米国務長官はベルギーのNATO(北大西洋条約機構)本部で講演し、「私がここにいる理由はNATOに対するアメリカの関与を再確認するためだ」と述べています。そして、こうして進める同盟再構築の最大の対抗相手が・・・上記ルールの脅威となっている中国ということなのでしょう。

 ということで内外のメディアは、こうしたアメリカおよび同盟国の動きを「対中包囲網」などと表現するようになっています。そして、米中関係を緊迫化させているのは、明らかにアメリカ(のバイデン政権)のほうでしょう、上記のアクションを見る限り。ですが、このアメリカの対中強硬路線と包囲網、どこまで本気なのか、は、注意深く見極めたほうがよろしいかと思います。というのも、本ブログでは何度も書いているように、好き嫌いはともかく、米中両国はもはや相手なくして自分が成り立たないくらいの深い相互依存関係にあるといえるからです。それは日米、そして日中の比ではないくらいのはず。したがって、両者対立の結果としては、どちらかがコケてしまう・・・ことはなく、両者共倒れの可能性がもっとも高く、それは同時にアメリカでも中国でもない〇〇国が世界をリードする時代が訪れることをも意味します(?)。であればアメリカは、自国の覇権を維持するためにも、本心から中国を・・・ということではけっしてない、と読むべきでしょう。

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