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【「金」しかない、のか…】ゆうちょ銀の預入限度額倍増が暗示する「戻り地獄」の悲惨さ⑨

2019-04-15 00:00:11 | 日本

前回からの続き)

 ということで、アベノミクス下のわが国は、どうやら「戻り地獄」「進み地獄」のループから抜け出せそうもありませんね(?)。なお、繰り返しで恐縮ですが、両者ともに私的造語で、「戻り地獄」とは、円高ドル安でアベノミクスの「高値掴み」したリスク資産の円建て価額が暴落し、そのダメージを国民が食らうこと(ゆうちょ銀行等の救済に必要な資金を集めるための増税や、公的年金基金の年金原資減少で年金カット等が行われること)、そして「進み地獄」とは、円安ドル高進行で輸入インフレがひどくなって実体経済や市民生活が破壊される状態のことです。ホント、アベノミクス・・・の同義である日銀「異次元緩和」には「出口なしとはよく言ったものです・・・

 ・・・では、わたしたちはいったいどうしたらよいのか?ですが・・・これまた毎度の結論、」(ゴールド)を持つことくらいしか正直、思いつかないわけです。金であれば、「進み地獄」(≒円安ドル高・資産バブル継続)局面では金のドル建て価格はそれほど上がらない(?)でしょうが、いっぽうで円建て価格は上昇するので資産価値は保たれるし、「戻り地獄」(≒円高ドル安・資産デフレ進行)局面ではドル不安から金価格が急騰し、円高ドル安のマイナスを差し引いても円建て金価格は上昇する、と見込むためです。したがって今後、円高ドル安になった局面で個人も企業も少しずつでも金を買い増していくのが自分の身(資産)を守るうえで有効かと・・・(投資のご判断は自己責任でお願いいたします)

 ・・・って、本心では、「円」(≒円預金日本国債投資)で大丈夫!と言いたかった。その理由はこちらの記事に書いたことに加え、日本人のほとんどが資産として「金」を持とう!なんて発想をしないだろうからです。実際、で十分にOKなはずです・・・っても、それはあくまでも日銀が金融緩和を常識的な範囲(「ゼロ金利」程度)に留めればという条件付きでの話です。いまは「異次元」ですからね・・・

 こちらの記事に書いたとおり、「平成」最後のアベノミクス6年間で日本経済は近代史に例を見ないほどの大転落ぶりを演じました。新しい御代を目前に、この国が置かれた、こうした経済的「どツボ」な現状に、わたしたちはそろそろ気づくべきかと思いますが・・・

(「ゆうちょ銀の預入限度額倍増が暗示する『戻り地獄』の悲惨さ」おわり)

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