(前回からの続き)
本稿中段で、株&債券の「双子のバブル」のことを個人的なイメージで2匹の「マシュマロ・マン」のようだ、なんて言い表しました。で、米映画「ゴースト・バスターズ」のクライマックスに現れる本物のマシュマロ・マンはニューヨークの街を破壊しようと大暴れするわけですが、こちらバブリーなマシュマロ・マンたちも同じようにニューヨーク・・・のウォール街を壊滅させようとしています。
「そうはさせじ!」と立ち向かうのがゴースト・バスターズならぬ米FRBです。イエレン隊長(FRB議長)率いる彼らの「武器」は利上げと資産売却(米国債や不動産担保証券)。これによってバラマキ過ぎたマシュマロ、じゃなかったQEマネーをかき集めようとするわけですが、そのあまりの多さにタジタジです(資産価格が暴落し、金利は急騰してしまう)! もはやウォール街の栄華は風前の灯か・・・?
と、そこへ、どうしたことか、遠く太平洋のかなたから日銀が登場! で、何をするのかと思ったら、何と!マシュマロ・マンたちにエサ(緩和マネー)を供給! 唖然とする(?)わたしたち日本国民をそっちのけにして日銀はこう言い放つ・・・「アメリカ様!もはやマシュマロ・マン[双子のバブル]とともに生きる道しかございません!」―――。10月31日の日銀の追加緩和決定に関する黒田総裁の会見が、このように聞こえたのですが、空耳でしょうか・・・
というわけで、(ECB[欧州中央銀行]、というかドイツには振られたみたいだけれど・・・?)いよいよFRB&日銀連合軍による「トモダチ作戦」、ではなく「出口」なき「マシュマロ・マン延命作戦」が始まりました。巨大ゴースト退治(バブル最終清算)を断念し、これらとの永遠の共存の道を選択した両者は、はたして「本丸」=米金融システムを死守できるのか!?
(「危機の本丸:米金融システム」おわり)
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