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【借金で財政を組む諸外国】増税しているのは日本だけ、だが・・・①

2014-04-25 23:07:24 | 世界共通

 わが国で今月から始まった消費増税世界を見渡してみても、日本以外に、想定税収額で数兆円にも及ぶほどの大増税を行う国はいま、どこにもない、といってもいいでしょう。

 だからといって、わが国だけ増税が必要で、それ以外の国々には不要、というわけではけっしてありません。一部の例外を除いて、多くの国々もまた財政収支の悪化に悩んでいるからです。で、ふつうに考えれば、そんな諸外国も、財政資金を確保するためには日本のように増税を図るべき―――となるはずですが・・・。

 近ごろはモンゴルとかザンビアなどといった、(失礼ながら)これまでの金融市場ではなじみのなかったような国々が次々に外貨建て国債を発行しています。しかも驚くべきことに、こうした債権がけっこうな高値で欧米の投資家に売れるとのこと。国債価格が高くなるということは利回りが低くなることを意味するから、起債国はそれだけ少ない金利負担で資金を調達することができます。こうして集めたお金で、これらアジア・アフリカの国々は国づくりを進めようというのでしょうか・・・。

 数年前の国債危機以降、EUやIMF等の支援を受け続けている欧州PIIGSですが、各国が発行する国債の価格が最近は上昇傾向にあります。ウクライナとロシアの間で高まる緊張からの逃避という側面もありますが、それよりはやはり世界的な低金利のなか、少しでも高い利回りを求める投資マネーがこれらの債券を買ったためでしょう。おかげでポルトガルやイタリアなどの国債の利回りが低下し、欧州でもっとも格付けの高いドイツ国債とのスプレッド(ドイツ国債に対する利回りとの上乗せ幅)が縮小しているとか・・・。

 といったように、いまや財政資金は債券を発行してマーケットから調達することが世界的な流行になっているようです。このへんはIMFが特定国に対する資金援助を続ける期間を「その国が自力で市場から資金調達できるようになるまで」と言っていることにも表れていると思います。これに対して、日本のように、増税して歳入を強化するというやり方って、もしかしたら時代遅れだったりして!?

 ・・・いや、どう考えてみても、マトモなのはわが国のほうでしょう。必要なお金を税金であつめようという、財政の原則を(曲がりなりにも?)守ろうとしているからです。その原則を大きく逸脱しているのが―――マトモでないのが、財政資金を市場調達のみに依存している上記の諸外国のほうです。なぜなら、そのお金は税金とは違い、利子をつけて返さなくてはならない「借金だからです。

(続く)


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