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【誰もが「等しく」救われますように!】世界一:日本の医療②

2014-04-23 00:00:21 | 日本

(前回からの続き)

 ちなみに知人がこの入院・治療に要した全費用のうち、病院に支払った自己負担額は約33万円(2年ほど前の時点)。その後、自治体から高度医療関連の補助金約8万円が交付されたので、最終的な自己負担額は約25万円となりました。この金額、どう思いますか? 手術等のための本入院の前の検査入院に要した約2週間を合わせると、知人のトータルの入院期間は約2ヶ月間です(当然、1日3回の食事や入浴付き)。この金額は知人のような一人暮らしの高齢者の2ヶ月間の平均的な生活コストに近いように感じられます。2か月で25万円―――これほどに長い期間にわたる高度で親身な医療サービスの対価としては十分に妥当で、むしろ「安いくらい・・・」とすら思えました(個室等を選択した場合はそれなりに高くなるようです)。

 本格的な少子高齢化社会を迎え、公的医療負担がますます増加すると想定される中で、わが国では政府を含むいくつものステージで医療制度改革に関する議論が続けられていますTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加交渉では、アメリカが農業や金融などに加えて日本の医療分野の外資への開放を強く要求しています。こうしたことからも分かるように、現在のわが国の医療制度が大きな分岐点にあるのは事実と思います。知人がお世話になった病院にも様々な課題や悩みがあることを後になって知りました。

 しかし門外漢が垣間見たわが国の医療の最前線は、設備、技術、品質、そして何よりも現場を支える人々の高い・・・どれを取っても現時点で世界の最先端にあるように感じられました。そしてそこには、セレブも庶民も誰もが分け隔てなく、質の高い医療サービスをリーズナブルな金額で受けることができる環境がありました。

 その病院には今日も全国から重い疾病を抱えた患者が訪れ、そして数多くの人たちが無事に治療を終えて笑顔で退院していることでしょう。日本人にとっては当たり前の医療現場の一風景かもしれないけれど、知人との縁のおかげでその「当たり前」がいかに尊く、有り難いことなのかを痛感させられました。

 このかけがえのないわが国の医療技術や制度が諸課題を克服してさらに進歩することを願わずにはいられません。そして佳境に入っているTPP交渉を通じ、同交渉国を含む世界中に(とくにアメリカの「99%」の市民に)その素晴らしさが伝えられ、一種のスタンダードとなって世界中に広まり、病気やけがで苦しむ多くの人々が優れた医療システムに等しく救われる世の中になることを期待しています。

(「世界一:日本の医療」おわり)


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