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【進むも戻るも地獄のようなドツボにハマった日本】「マイナス成長王」として歴史に名を残していいのか?安倍首相②

2019-11-29 00:01:00 | 日本

前回からの続き)

 安倍晋三総理大臣の在任期間が今月20日で通算2887日となり、憲政史上最長になりましたが、先述したように、同首相らの第一の政策である「アベノミクス」が失敗、というより、東京から大阪に行くはずなのに東北新幹線に誤乗車してしまったようなもので、はじめから間違っていたわけです。まあすぐに気づいて戻ればよかったものを、まだ気づかないのか、それとも他の意図があるのかは不明ですが、延々と東北新幹線に乗り続け、大阪どころか東京からもどんどん遠ざかっているのが「いま」ということになります。

 ・・・ということはその「長さ」とは、アベノミクスが日本のGDPを本来の実力から1兆数千億ドルも失わせ続けた期間の長さに等しいといえます。さらにその長さの分だけ、出発地点の東京(≒アベノミクス直前の2012年の本邦GDPとか公的年金基金の水準)に戻るためのコスト(≒7年間もの高値掴みがもたらす含み損など)が大きくなるし、そのダメージが言えるのに要する時間もまた長くなる、といったことになります。

 となると・・・その苦しみを思えば、いっそ東京に引き返そうと次の停車駅で下車せず、乗り間違えに気づかない(ふりをした?)ままのほうが・・・といった発想が浮かぶかもしれません。けれどそれは、こちらの記事で名付けたように、アベノミクスの「進み地獄」ということになります。つまり、円建てGDP額こそ600兆円になったのに為替レートが1ドル200円まで円安になってドル換算では3兆ドルに、そして同800兆円まで増えたのに円安がもっと進んで1ドル500円になって同1.6兆ドルにまで落ち込む、といったこと。それが何を意味するのか、いうまでもないでしょう。要するに国家国民ともにどんどん窮乏化していく、ということです。そして、すでに1兆数千多くドルもの経済力を喪失したように、わたしたちはいま、確実に「間違った」コースを突き進んでいるわけです。その先頭に立つのは、世界で類を見ないほどのマイナスの「スケール」そして「長さ」からすれば、表題のとおり経済の「マイナス成長王」と呼ぶにふさわしい安倍晋三氏・・・

 さて、ここで悩ましいのは、そんな間違いを指摘し、東京に戻るべく次の駅で降りた瞬間に今度はアベノミクスの「戻り地獄」がはじまってしまうこと。つまりそのとたんに日本市場、どころか世界市場は一瞬のうちにリスクモードに転じ、円高ドル安が進行、そして株や債券そして原油などの価格が暴落して、リスク資産をしこたま高値で掴んできた政府系金融機関の債務超過?や公的年金基金の運用資産額の激減が明らかになる、ということです。「その程度のことを日本がするくらいで世界のマーケットはそこまで混乱する?」―――するはずです、おそらく。それほど日本の市場影響力はスゴいんです、本当に・・・

 で、これに対してアベノミクスはどうするか、ですが・・・本来は自身の間違いに起因する上記損害の発生の責任を、いったん東京に帰ろうと訴えるほうに転嫁しようとするでしょう。なぜなら、そうしなければ・・・当然ですがアベノミクスが判断ミスをしたことを認めることになってしまうためです。もちろんその際は、この国のメディアは左右の違い?にかかわらず、上記主張をする側のせいで円高・資産価額暴落が発生したなどと非難すると同時にアベノミクスの方を擁護するでしょう。それらは新聞への消費税軽減税率適用という、政権言いなりにさせられる「毒」(?)を飲んでしまったからです。これで相手は四面楚歌の状態に・・・

 ・・・って、だからこそ本ブログでは、現時点でアベノミクスがすでに高値掴みをしているさまを繰り返し指摘しているわけです。そうすることで近日?いったん原点に回帰する、となった瞬間に明らかにされる大損害の元凶が、「1兆数千億ドルもGDPを失わせる政策って、どうみても間違っているでしょ」と真っ当な主張をしたほうではなく、高値掴みをしたアベノミクスの側にあることを、ささやかであっても、いまから知らしめたいからです・・・ 

 まあとにかく、わが国はいま、「マイナス成長王」のもと、進むも戻るも地獄、ともいえるような、まさにドツボな状態に、憲政史上最長の期間?ハマり続けているわけです・・・(?)

(続く)

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