東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
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失敗大いに結構

2009-12-23 | 経営の気づき
行政刷新会議の「事業仕分け」で無駄という言葉がクローズアップされている。そこで少し考えてみたいのが、失敗はムダかどうかだ。失敗は無駄だと言い切る人は、スムーズに運ぶはずのことが失敗してストップすれば、そのぶんコストがかかり、利益の減少をみると主張するだろう。

失敗によって結果が出ない。出ないだけでなく、損失をこうむることだってある。このご時世、そんな無駄は許されないと言うかもしれない。

しかしこの見方は、短期の物差しを当ててのものだ。失敗で大きなものを学び取り、将来の利益につながる成果を上げることだってあり得るわけで、またそうあって欲しい。

不器用な人は失敗もよくする。でも、要領のいい人間にはない大きな仕事をするのもそういう連中だ。だから、失敗は大いに許すべきものだと考えるが如何であろう。私を弁護するためのこの理論、多くの賛同者を得たいものである。