東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

預かり物

2009-12-19 | 私の師匠
私の尊敬する経営者が次のように語っておられた。「私の会社、そして私自身の資産は、皆全て預かり物だと思っている。それは、祖先から、あるいは、国から、一時的に預かっているものであり、決して私個人の物だと思っていない。したがって、使い方も大切に使わせてもらっている。これは、私が唯一自慢できることだ」と。この方は、何万坪の土地を所有しておられる資産家なのだが、実に謙虚な方である。

確かに、我が物ではなく、一時的な預かり物だと考えれば、使い方・用い方は全く変わってくるだろうな。私もこの言葉を聞いて以降、自分の所有物を預かり物だと思うようにした。それに加えて、恩義を借りたまま、返してないことを、「恩の預かり物」だと思うようにした。忙しくて忘れてしまうことも多いが、ふと思い返すこともある。