東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

お寒い質問力

2009-12-14 | 経営の気づき
統計はないが、質問のない「お寒い教室」は確実に増えているらしい。中学・高校・大学いずれも同様の傾向があると、知人の大学教授から聞かせてもらった。教室で質問する学生は「KY(空気が読めない)」と他の学生から白眼視される傾向もあるとか。本当に、教室は寒くなった。冬だから寒いのではなく、議論しない、熱さのない教室に変容してしまった。残念である。

教える側からすれば、答に窮する質問を待ち構えているのである。特に熱心な指導者ほど、期待感が強い。質問内容によって理解力も判読できるため、自分が話した内容がどれほど聴講者に理解されたか、チェックできるのが質問なのである。

ビジネスの現場も同様である。傾向として、業務遂行に際し、鋭い質問が入ることが少なくなってきた。特に、刺激の少ない生ぬるい職場に、その傾向がある。