東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

徳育

2009-12-18 | 人生の気づき
小中高校生の暴力行為が、3年連続で増え、約6万件にのぼったそうだ。背景として、子供たちの規範意識の低下が指摘されていることから、学校や家庭が連携して、毅然と指導を行わねばならないと思われる。

戦後の教育において、個性重視に目が向き、公共心や規範意識を養う指導がなおざりにされがちだったのは残念だ。教育基本法改正や新しい学習指導要領で道徳教育などが重視されたのは、その反省からである。ところが親や教師の中には、しつけや道徳教育を「価値観の押しつけ」などと嫌う傾向があるとか。

こんな話も聞いた。ある小学校での出来ことだ。昼食を始める前に、「いただきます」と言ってから、食事しましょう。この学校の教えに反発した父兄が現れた。「給食料はきちんと支払っているのだから、めぐんでもらうみたいに、いたたぎますと言うのはおかしい」というのだ。

このような話を聞くと、徳育を受けなかった両親の指導がまず第一かもしれないと考えるのである。