人権、人権とうるさいことである。
私は人権という言葉が好きではない。
もともといい言葉であろうが、
あまりに傍若無人に使われると嫌気がさす。
天邪鬼な思いではあるが、ふと思う。
人間にだけ権利があると思っているのか。
権利があるから生きているのか。
自然界に権利などない。権利という言葉などない。
それでも、自然界は厳然として在る。
立派に在る。
弱肉強食という面はあっても、それ以上に共生の世界である。
その世界は完結している。
嘘のない世界である。
現実がすべてであり、嘘のない世界である。
人間も当然ではあるが、
人権という言葉に生かされているのではない。
現実に生かされているのである。
人間にだけ権利があるのはおかしい。
権利があるとすれば、
すべての生き物に権利がある。
・・・・・
とは言うものの、
人権という言葉は、
「人間として生まれてきたら、人間として生きる」
という宣言の「しるし」である。
実に当然のことである。
ならば、
「日本人として生まれてきたら日本人として生きる」、
「男として生まれてきたら男として生きる」、
「私以外の誰でもない、私として生まれてきたら私として生きる」、
なども同じである。
人間社会での切り分けで、どんな権利でも表すことができる。
まあ、どうとでも言える。
人権を天賦の権利のように言うのは大嘘である。
事項、事象を的確にとらえ慎重に使うなら、
素晴らしい。
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