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ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

人権という嘘

2013-07-01 09:43:26 | 日記・エッセイ・コラム

人権、人権とうるさいことである。

私は人権という言葉が好きではない。

もともといい言葉であろうが、

あまりに傍若無人に使われると嫌気がさす。

天邪鬼な思いではあるが、ふと思う。

人間にだけ権利があると思っているのか。

権利があるから生きているのか。

自然界に権利などない。権利という言葉などない。

それでも、自然界は厳然として在る。

立派に在る。

弱肉強食という面はあっても、それ以上に共生の世界である。

その世界は完結している。

嘘のない世界である。

現実がすべてであり、嘘のない世界である。

人間も当然ではあるが、

人権という言葉に生かされているのではない。

現実に生かされているのである。

人間にだけ権利があるのはおかしい。

権利があるとすれば、

すべての生き物に権利がある。

・・・・・

とは言うものの、

人権という言葉は、

「人間として生まれてきたら、人間として生きる」

という宣言の「しるし」である。

実に当然のことである。

ならば、

「日本人として生まれてきたら日本人として生きる」、

「男として生まれてきたら男として生きる」、

「私以外の誰でもない、私として生まれてきたら私として生きる」、

なども同じである。

人間社会での切り分けで、どんな権利でも表すことができる。

まあ、どうとでも言える。

人権を天賦の権利のように言うのは大嘘である。

事項、事象を的確にとらえ慎重に使うなら、

素晴らしい。


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