ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

致命的

2020-09-07 09:57:48 | 日記・エッセイ・コラム
自民党の総裁は誰になるのか。
もっぱらの関心事です。
意欲を隠していない岸田氏。
国民の期待は一番の石破氏?、共同通信によればです。
一応声は挙げていた河野氏。
最後に声を挙げたのが菅氏。
その菅氏を二階幹事長は押すらしい。
これでほぼ決定か。
・・・・・
私は河野外相に好感を持っていた。
それなのに、ここにきて、
なぜか皇位継承について言及した。
しかも条件付きだが女系も止むを得ないのではと。
これは致命的である。
女性ならまだしも女系は論外である。
女性と女系の区別がつかないのか。
彼が言ってるのは双系のことだと思う。
女系とは母から娘へと継承されることだ、世々に。
つまり、母を辿れば初代の母(女性天皇)に至る。
遺伝子的には、
ミトコンドリアDNAが引き継がれることになる。
これが女系です。
父を辿れば唯々分散するのみ。
つまり、辿れない。
今この時から女系にするとは、
愛子内親王殿下が即位し、
以降その娘が継いでいくことである。
それが代を重ねれば女系となる。
そういうことです。
女性と女系を混同するなかれ。
・・・・・
問題なのは双系である。
天皇の子供が男女に関わらず即位となれば、
子のない場合は兄弟姉妹等が継承する。
兄弟姉妹がいなければ親戚が継承する。
そんなことが重なれば、
父方をとっても母方をとっても初代に辿れない、
ということにもなろう。
無数の父方の一人或いは母方の一人に、
天皇がいるとは言えるだろうが。
それなら彼方も私もそうかも知れない。
系図がないから分からないが。
系図上辿れると言うことが大事なのだ。
それをもって証とするのです。
でなければ誰でも良いことになり、
結局選挙ということになるだろう。
それでいいのか。
もっと恐ろしいことがある。
これはあくまで例えですが。
愛子内親王殿下のお相手が習近平に決まるとする。
その子が即位する。
その伴侶が習近平の親戚から出る。
その子が即位する。
その伴侶がまた習近平の親戚から出る。
…となれば、
ここに至り、
日本の皇統が中華王朝に入れ替わる。
日本がシナになるのだ。
これは日本の国柄・文化の破壊であり、
つまりは国體の破壊である。
日本(という在り方)は消滅する。
・・・・・
一旦男子としたら男子を重ねるより他ない。
これを崩せば終りなのだ。
それに女系はそもそも無理がある。
今の時代にはそぐわないが、
男系なら正妃以外に妃を置けた。
だから子は多く望めた。
それは女性には無理である。
伴侶が幾らいても生むのは本人だから。
どうしても限界がある。
それに女王は子を産むことになれば、
肝腎の祈りがとぎれることにもなる。
これでは本末転倒となる。
だからであろうか、
女神天照大神は息子に天下るように命じた。
神話では息子ではなく孫の瓊瓊杵尊が天下った。
そしてさらにその曾孫の狭野の尊が即位した。
それが神武天皇である。
以来、男系男子が継いできた。
ときに女性(内親王殿下や皇后陛下)が、
一代限りで即位した。
それが女性天皇である。
ここに妙がある。
男系男子と雖も、
それは女性(女神天照大神)が命じたのである。
女性の指示なのだ。
だから、そも、
日本は男尊女卑の国ではない、
むしろ男子が女子に従っている、
それが日本である。
・・・・・
ちなみに現代科学においては、
遺伝子研究が進んでいる。
その中にY染色体というのがある。
それは父から息子に受け継がれる。
それを調べれば父系が同じかどうかが分かる。
ということは、
庶民でも天皇と同じ遺伝子を持っている者が、
大勢いることが知れるだろう。
ならいざとなればそこから選ぶこともできる。
でもそれは駄目である。
科学と言うのは、
今の時点では正しいということであって、
百年後、千年後もそうとは限らない。
実はあやふやなのです。
それよりなにより、
現に過去から続いてる系図(や神話)があることが大事。
それこそが証である。
その証があればこそである。
それが共同幻想だとしても、
それこそが、
時を重ねて心魂に沁みついた「強い思い入れ」であり、
決定的な核心なのである。
皇統の危機と言われる今、
その解決策は明らかです。
戦後に臣籍降下せられた宮家があるが、
その宮家を復活させることです。
現にそういう立派な解決策があるのに、
それを無視する輩がいる。
情けないことだ。
・・・・・
ちなみに、
それでもいろんな方策があろうが、
女系(そこに隠された双系)は絶対駄目である。
致命的なのだ。
戦後教育の歪みで一般の人々はそのことを理解しない。
だから下世話な人情ばなしに乗せられる。
それは止むを得ない。
でも政治家が、
とりわけ総理大臣になろうとする者が、
それでは済まされない。
致命的である。