甍の上で

株式会社創瓦 社長 笹原真二のブログです。

1月のマンスリー マスコミは、違う何かを、見落とした。

2017-01-28 07:11:12 | ツーリング
マスコミは、大切な何かを見落としていた?
 昨年の6月にはフィルピンで、過激な発言で注目されていたロドリゴ・ドゥテルテ大統領が誕生した。日本のマスコミは、そんなドゥテルテが大統領選に勝利したとき、驚きを持って伝えた。
ところが支持率は80%とも90%とも言われている。驚くこともない至極当然な結果。日本のマスコミは一体フィルピンでどんな取材をしていたのだろうか?タバオ市長時代には、ドゥテルテの執政下で、フィルピンでも最悪の犯罪発生率を劇的に軽減させることに成功、記録的な好況を実現していたという。
 大統領就任前から、麻薬撲滅のために厳しい態度で臨むことを表明し、実際に、麻薬犯罪にかかわる容疑者を裁判にかけることなく、逮捕の現場で射殺する事件が1か月余りで1800件発生していると言われている。こうした問題に対して、アムネスティ・インターナショナルや、国連人権高等弁務官事務所も警鐘をならしているが、ドゥテルテ大統領は強く反発している。
外務省の渡航注意情報を見ると一部の地域ではあるが、渡航禁止レベル3の地域があるフィルピン。そこで生活をしている人たちにとっては、犯罪者を無くしてくれるドゥテルテ大統領を支持するのは至極当然のことだ。
1月20日、アメリカにおいて、ドナルドトランプ大統領が誕生した。昨年の大統領選においてトランプが勝った時も、ほとんどのマスコミが驚きを持って伝えた。「メキシコとの国境に壁をつくる」「イスラム教徒の入国を禁止する」等々過激な発言、女性蔑視ともいえるようなスキャンダラスな発言、にも関わらず・・・今のアメリカには、トランプの過激な発言(本音)に期待する人たちが半数はいたという事実だ。
就任時の支持率は45%、過去40年間でも最も人気のない大統領だという。就任式と同時進行の激しい反トランプデモの映像からは、アメリカという国のダイナミズムを感じさせられた。
就任演説は、過去8年間のオバマ大統領がやってきたことを、さらにはそれ以前のホワイトハウスがやって来たことを、全否定するようにも聞こえた。8年前、オバマ前大統領の支持率は80%。就任演説はオバマの理想に、皆が夢を持っていたような・・・オバマ前大統領にしてみれば夢半ばの状況で大統領を降りる。どんな気持ちでトランプ新大統領の演説を聞いていたのだろうか?
フィルピンでドゥテルテ大統領が誕生してから、マスコミは、ちゃんと現場を見ていないのでは?と思った。だからトランプが勝つかもしれないと感じた。
「ワシントンは栄えましたが、人々はその富を共有していません」「既存の勢力は自分たちのことを守ってきましたが、国民の事を守ってきませんでした」トランプ大統領の就任演説の言葉。イギリスのEU離脱もそうだ。マスコミは違う何かを見落としていたのでは?・・・ 2017年1月26日 笹原 真二
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