甍の上で

株式会社創瓦 社長 笹原真二のブログです。

 あまりにも 早い梅雨明け 暑い日々 疲れる身体 盆までもたぬ

2022-06-30 20:34:09 | Weblog
    ウクライナの戦争、四ヶ月を経て

 事務所の壁に掛けているカレンダー、6月の標語「気付いた事を、安易に見過ごしていると、何も感じない心となっていく」
 
2月24日に、圧倒的な軍事力を持つロシアが隣国ウクライナに侵攻してから四ヶ月が過ぎた。当初、3日でキーウが陥落する。一週間で終わるとさえ言われた今回の戦争。どう見ても弱い者いじめにしか見られないこのロシアの暴挙に大きな憤りを感じた。

 連日、トップニュースはウクライナの戦況を伝える悲惨な映像、ゼレンスキー大統領の断固として国土を守り抜くという英雄的な映像、ウクライナの子供達の声。NATOの会議ではゼレンスキー大統領の演説をスタンディングオーベーションで迎え、大きな指示を示しながらも、ロシアを恐れて気持ち裏腹?軍事支援は遅々として進まないように思えた。

 やるせない気持ちのまま、テレビニュースを見ていると、「何か違う」と感じるようになった。「現実の戦争のニュースが、ワイドショウになっている」。そんなことを何人かの人に話すと、皆、同じように感じていた。

 東京大学の入学式で、日本を代表する映画監督河瀬直美が、「今回の戦争、ウクライナの正義と、ロシアの正義の対立だとしたら、見方は変わってくる。」と問題定義したような事を言ったが、今回の戦争は、百歩譲ってもそんな見方は出来ないと思う。
ロシアVSアメリカや、NATOとの戦争ならば「ロシアの正義」と言う言葉もうなずける要素はあるかもしれないが、圧倒的に軍事力で劣るウクライナに戦争を仕掛けた。「弱い者いじめ」の誹りは免れない。

 アメリカ、イギリスの情報機関も、日本の軍事評論家も、以前からウクライナ軍の兵器が不足している事を盛んに発言している。それならばそのように早く兵器の補給をすれば良いと思うのだが、現実は遅れ気味、傍観者そのものの発言ばかりだ。
本来なら、ロシアとNATOの対立から始まった戦争のはずだが、何故だかウクライナが国土を廃墟にしながら最前線で戦っている。

 そんなウクライナ戦争も、三ヶ月を過ぎる頃から、長期化する様相を見せ始めた。世界的な物価上昇もあり、最近では「ウクライナ疲れ」という言葉も囁かれるようになった。さらには関連のニュースも少なくなって来たような気がしている。そんなことにも違和感を覚えている。

 改めて、6月の標語「気付いた事を、安易に見過ごしていると、何も感じない心となっていく」という言葉を自分に言い聞かせている。「専制主義VS自由主義の戦い」をウクライナ一国に押しつけている。ということを西側諸国は、決して忘れてはならない。  
                              令和4年6月28日       笹原 真二
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする