甍の上で

株式会社創瓦 社長 笹原真二のブログです。

秋が行く つるべ落としの 夕暮れに 熟した柿が ポツリと落ちる

2021-10-30 19:44:25 | Weblog
雨の無い10月
 
 正確には、雨の日が少なかった10月なのだが、4年前の10月は延べで19日も雨が降ったが、この10月は延べで2日?昨日は、久しぶりに午前9時前から午後7時くらいまで降ったが、もう一回の雨の日は、小雨が、夜降って朝には上がるという言わば、親方天気で、晴天産業にとっては順調に仕事が進むありがたい10月だった。
 
 16日の朝、14、15日と稲刈りのため、半日で午後から帰っていた妹尾英明から電話が入った。「昨夜、組内(町内会)の、配りもの(配布資料)を持って回っての帰り際、曽根さんのとこの下り坂で小さなコンクリートの破片にのって捻挫したみたいだから、病院へ行くから休ませてください。」
 
 捻挫は治るまで、一月は掛かる。今日(16日)は、現場の片付けだから一人で出来るが、今後の仕事は、一人でという訳にはいかない。瓦工事の師匠で、妹の嫁ぎ先、京都の徳舛瓦店に応援をお願いする外は無い。一週間前、甥の結婚式で、京都に行った時、「忙しい?」と尋ねた時、「そうでもないですよ。」と言っていた。夜にでも電話をしようと思っていたが・・・
 
 お昼に、英明は、右足をギブスで固めて「剥離骨折していました。迷惑を掛けます。」と言って来た。やはり最短でも一月半は休まなければならない。すぐに京都へ応援要請をした。
 
 ありがたいことに、18日の月曜日、宮崎人楽(さねよし)君が新幹線を乗り継いで井原に朝8時50分には来てくれた。仕事がダブルブッキングして、どうにもならない時、京都に「SOS」を発信すると、宮崎君が来てくれるから、気心も知れて、仕事のやり方もお互い分かっているからやり易い。そんなこんなで、雨の少なかった10月をどうにか乗り越えようとしている。

 4年前の、10月の長雨の前、9月20日から、妹尾英明と、2人態勢になった。忙しくてどうしようもなくなった時は、笠岡の平田洋瓦さん、福山の慧瓦の河合さんの応援で凌いできた。今回は、河合さんが大きな仕事を抱えている。平田さんがその応援に入っている。幸い、京都は、3年前の関西を襲った地震と大型台風の被害の仕事も大方片付いていた。だから変な言い方だが、巡り合わせはある意味良かった。

 雨の少なかった10月、いわば順調だった。そこへ今回の妹尾英明の事故。仕事中の事故ではなかったが、ただ、組内へ配りものしていた途中の、コンクリートの破片が無ければ起こらなかった事故。まさかの坂は何処に潜んでいるのか分からない。

 もしかして、彼は働き過ぎていたのかもしれない。今回の事故、「たまには休みなさい!」という神様からのメッセージなのかもしれない。
     
    令和3年10月28日           笹原 真二
コメント
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