福を感じる、アックンの絵
昨年の7月16日、三次の長岡さん(全生山研修所)へ、フジバカマ(2000kmもの渡りをする蝶アサギマダラが好む花)を持って行った時、車から降りると、研修所の広縁に展示されていた大きな朱色の絵が目を引いた。
朱色の背景に不動明王のような大きな絵がいくつも展示され、迫力ある達磨の絵、可愛らしい仏画、妖怪画が、研修所の広縁、大広間等に飾られていた。
アックン(中原晶大23歳・画家・広島市五日市町)は、先天性食道閉鎖症や気管軟化症の障害を持って1500gの未熟児で生まれ、1年後、血液の病気で難聴となった。(テレビ新広島・きらりびと名鑑から)身長は140cmくらいだろうか?常に携帯酸素を持ち歩いている。口の動きと手話で会話することが出来るからコミュニケーションを取ることに問題は無い。
小さいころから絵を描くことが好きで「ゲゲゲの鬼太郎」、水木しげるの妖怪画を模写して遊んでいたという。特別支援学校で、日本史と仏教が好きになって、仏画を描くようになったと。(お母さんからの話)
たまたま、長岡さんの所に来たら、アックンの個展が開催されていた。彼の福を感じられる絵を見ながら「俺はやっぱり運が良い!」と感じた。
いろんな仏画、笑っている、泣いている。怖くない愛嬌のある妖怪画、悪い妖怪と、良い妖怪がいれば、アックンが描く妖怪は良い妖怪に違いない。
2点の小さな仏画を購入して帰ったが、気になるのは、広縁に展示されていたあの朱色の大きな絵。薬師如来を守る十二神将が描かれていたそうで、その中でもやはり気になるのは、車を降りて一番に目に飛び込んできた波夷羅大将(ハイラ)。価格を尋ねてみると、私にとっては、そこそこの価格。
帰ってからも気になる。事務所に飾るスペースもある。それならば「福」を感じた「縁」を大切にしなければ・・・お盆前、アックンのお母さんに電話して、幅75cm高さ100cmの「波夷羅」の購入を決めた。
9月16日日曜日、お母さんとアックンが、わざわざ五日市から「波夷羅」を持って来てくれた。小学生の頃、三次の妖怪パレードに仮装して参加した時、小さなあっ君を気遣って一緒に歩いてくれた鳴戸医院の奥さんとの縁から、今回の全生山での個展が開かれたこと。また、ダウン症の書家、金澤翔子さんのお母さんが「公民館でもなんでも良いから、個展を開いて、アックンの絵を見てもらいなさい。」と強く勧められたことなどのお話を聞かせてもらった。
昨期はうちにとってある意味、試練の1年だった。しかし終わって見れば、仕事は1年間通して量も質もレベルの高い状況で推移した。9月には黒字に転化した。そして12月の決算月、本当に久しぶりの黒字決算となった。事務所の正面には、「福」を感じさせてくれるあっ君の絵「波夷羅」が見守ってくれている。
2019年1月28日 笹原 真二
昨年の7月16日、三次の長岡さん(全生山研修所)へ、フジバカマ(2000kmもの渡りをする蝶アサギマダラが好む花)を持って行った時、車から降りると、研修所の広縁に展示されていた大きな朱色の絵が目を引いた。
朱色の背景に不動明王のような大きな絵がいくつも展示され、迫力ある達磨の絵、可愛らしい仏画、妖怪画が、研修所の広縁、大広間等に飾られていた。
アックン(中原晶大23歳・画家・広島市五日市町)は、先天性食道閉鎖症や気管軟化症の障害を持って1500gの未熟児で生まれ、1年後、血液の病気で難聴となった。(テレビ新広島・きらりびと名鑑から)身長は140cmくらいだろうか?常に携帯酸素を持ち歩いている。口の動きと手話で会話することが出来るからコミュニケーションを取ることに問題は無い。
小さいころから絵を描くことが好きで「ゲゲゲの鬼太郎」、水木しげるの妖怪画を模写して遊んでいたという。特別支援学校で、日本史と仏教が好きになって、仏画を描くようになったと。(お母さんからの話)
たまたま、長岡さんの所に来たら、アックンの個展が開催されていた。彼の福を感じられる絵を見ながら「俺はやっぱり運が良い!」と感じた。
いろんな仏画、笑っている、泣いている。怖くない愛嬌のある妖怪画、悪い妖怪と、良い妖怪がいれば、アックンが描く妖怪は良い妖怪に違いない。
2点の小さな仏画を購入して帰ったが、気になるのは、広縁に展示されていたあの朱色の大きな絵。薬師如来を守る十二神将が描かれていたそうで、その中でもやはり気になるのは、車を降りて一番に目に飛び込んできた波夷羅大将(ハイラ)。価格を尋ねてみると、私にとっては、そこそこの価格。
帰ってからも気になる。事務所に飾るスペースもある。それならば「福」を感じた「縁」を大切にしなければ・・・お盆前、アックンのお母さんに電話して、幅75cm高さ100cmの「波夷羅」の購入を決めた。
9月16日日曜日、お母さんとアックンが、わざわざ五日市から「波夷羅」を持って来てくれた。小学生の頃、三次の妖怪パレードに仮装して参加した時、小さなあっ君を気遣って一緒に歩いてくれた鳴戸医院の奥さんとの縁から、今回の全生山での個展が開かれたこと。また、ダウン症の書家、金澤翔子さんのお母さんが「公民館でもなんでも良いから、個展を開いて、アックンの絵を見てもらいなさい。」と強く勧められたことなどのお話を聞かせてもらった。
昨期はうちにとってある意味、試練の1年だった。しかし終わって見れば、仕事は1年間通して量も質もレベルの高い状況で推移した。9月には黒字に転化した。そして12月の決算月、本当に久しぶりの黒字決算となった。事務所の正面には、「福」を感じさせてくれるあっ君の絵「波夷羅」が見守ってくれている。
2019年1月28日 笹原 真二