甍の上で

株式会社創瓦 社長 笹原真二のブログです。

窓の外は雨 雨が降ってる こんな日も 進まぬ仕事 想いを馳せる

2021-04-28 07:16:52 | Weblog
     渡る世間に鬼はなし

 4月4日、脚本家の橋田寿賀子さんが亡くなった。そのニュースの中で、橋田さんが「おしん」を書いたことについてインタビューで「今、貧乏が無くなってきてるでしょ。貧乏を知らない世代に伝えておかなければ・・・」

 「おしん」は一年間放送が終わってみれば、平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%。その後、68の国と地域で放送された。イランでは80%の国民が見たという、言わば日本を代表するテレビドラマだ。

「おしん」の「しん」は、辛抱のしん。真実のしん、真剣のしん。体の芯のしん、曲がりくねった人生を、一歩また一歩と進んでいく。女の名前としてはそれしかない。

 どの主人公にも限りない愛着がありますが、その中でも「おしん」には、特別な思いが凝縮されています。明治、大正、昭和という、死と、となり合わせだった激動の時代を、不器用ながらも、懸命に生き抜いた「おしん」こそが、日本女性の原点だと思うからです。 

 人間には、40歳になって見えること、60歳でわかること、80歳でようやく悟ることがあります。

 介護は、いかに子供に重いものかということを書きたかったんです。結婚さえも諦め親を取る。こういう世の中はどうなんでしょうか、もっと社会で、そういう人を助ける施設があれば、その女の子を助けてあげることが出来るんじゃないですか。女の子が、お嫁にも行かず背負うことじゃないんです。

 いまは、みんなが贅沢で、そのくせ自分の責任をすぐ、政治や社会や、他人のせいにする。その前に一体自分がどれだけ努力をしているか、反省する必要があるんじゃないでしょうか。

 私は古い人間ですから、「家族」が大切です。

 地震の影響もあるのでしょうか、本当にいい子が増えてきて、家族が見直されてきた気がします。

 長台詞のせいで、俳優さんに嫌われています。(以上橋田語録抜粋)

 以前、俳優の舘ひろしが、テレビで「橋田先生の、台詞は長くて覚えるのに大変なんです。どうでもいいような台詞がいっぱいあるんです。それを先生に聞いたら、「私たちの生活の中で、必要なことは極わずか、ほとんどどうでもいいような会話で成り立っている」と言われて・・・確かにそうなんですよ・・・」

 その話を聞いて以降、自分の中で、どうでもいいようなことが市民権を得て・・・度々「どうでもいいようなことしか言わん」と家内から言われる始末だ。文章にしてもどうでもいいようなことを入れる。どうでもいいようなことって、日常の生活の中では、意外に大切な要素なのだ。

          令和3年4月28日        笹原 真二
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