甍の上で

株式会社創瓦 社長 笹原真二のブログです。

箱根駅伝よもやま話

2015-01-04 11:49:29 | 陸上競技のこと
 箱根駅伝が終わると、お祭りが終わったみたいです。2日、3日と楽しませてくれた選手たちを代表してシュウイチという番組に青山学院大学の原監督と選手たちが出演していましたが、原ファミリーという感じが伝わってきました。40年近く前、私が在籍していた大東文化大学も現関東学生陸上競技連盟の青葉会長が監督で青葉監督の家族と共に寮で同じ釜の飯を食っていました。青葉先生は学生の生活の中にも入ってきて、陸上競技だけではなく、先生からは怒られたりしながら一般常識を含めいろんなことを教わりました。当時はそれが窮屈な面もありましたが、今となっては大感謝です。今日のTVを見ながら感じたことは、原監督も当時の青葉先生と同じことをやっているなということでした。一緒に生活する中に教育が入っている。最近の大学の監督さんは実業団出身の監督さんが多く、学生を大人扱いしすぎて、陸上競技だけの監督と割り切っているように見受けられるような監督さんもいるように感じます。それはそれで自主的に、取り組むということで大変良い面があることも認めますが、高校を卒業したばかりの多くの選手たちはそれほど自立しているわけでは無く、物事が分かっているわけではありません。だからこそ生活の中にもっと入っていって良いのではないかと思います。
 母校大東文化大学が、肝心なところでレースからこぼれていっていた原因もそのあたりにあるような気がします。それから気になったことが早稲田大学のレースでした。やはり中村先生が指導されていたころの中村イズムが無くなってきましたね。中村イズムが受け継がれていたころはもっと粘りがありました。10000m、30分30秒くらいの一般入試を潜り抜けて早稲田に入った選手たちが、29分前半の選手を向こうに回して堂々と勝負して勝っていました。最近は早稲田ブランドを武器に強い選手を取りすぎている結果、選手たちもあこがれの早稲田に入ったことに満足して入学後伸びないのではないかなと感じることがあるし、またそのような環境だから一般入試で入ってきた選手たちの目をつんでいるのではないかと感じます。今回の箱根駅伝を見てそんなことを感じました。それにしても神野大地選手のあの小気味よく大きく腕を振って駆け上がる軽快な足取りは山登り走法の革命のような気がします。
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鶴見中継所の今昔 (阿部 涼子)
2018-01-03 14:55:54
 30年前は、テレビ中継がなかったので鶴見中継所付近は絶好の場所で見放題でした。一部の有名大学を除き、走り終えた選手たちは、ギャラリーが取り囲む中、近くの公園でござの上に座って着替えていました。その着替え風景を5歳の息子は食い入るように見つめていました。選手が靴を脱いで足の豆を剝がし、ござの外へポイ。すかさず息子はその皮を拾い上げ、そっとポッケヘ。家に帰ってその豆の皮を取り出し「足に貼って!」。テープで貼ってやると大喜びで走りまわっていました。
 今からは想像できませんよね。
 今は町内会がテントを張ってくれ、選手はその中で着替えています。9区を走り終え、一斉スタートにならざるを得なかった選手の号泣が聞こえます。
涙を誘う風景です。
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