甍の上で

株式会社創瓦 社長 笹原真二のブログです。

やっと来た ほたるが飛んだ 今夜来た いくつになっても なんだか嬉し 

2023-05-27 21:21:49 | Weblog
  ただいま、青春真っ盛り
 
2月中旬、大東文化大学陸上競技部2年先輩、北九州市小倉の森田さんから、「5月の連休、都合がつくなら5月3日以降2泊3日で天ヶ瀬(大分県日田市)に遊びに来ないか?」というお誘いがあった。

 森田さんは、福岡県豊前市生まれ、全国高校駅伝でも優勝した大分の名門中津商業出身。私が2年生の時の主将、箱根駅伝も、エース区間の2区を2年生の時から3年連続担当。強くてそれでいて気さく、全く走れない自分なんかも可愛がってもらった。本当に尊敬する大好きな先輩だ。だから、大東文化大学に行って何が良かったかと言われたら、それは森田さんとの出会いだ。卒業後は安川電機に就職、陸上競技を続け何度か日の丸のユニホームで海外のマラソンにも出場した。

 一昨年の「おじさんたちの修学旅行」さらには5年前の、「熊本、鹿児島への旅行」も、元はと言えば、森田さんと、もう一人、大好きな1年先輩の石川さん(埼玉)の3人で、鹿児島の吉元(同期)のところに行こう。という話から始まった。私が運転するのが嫌で、2年後輩、長崎の立石に「運転手で参加して!」「他の人に声かけなくて良いのですか?」というやり取りから広がり、結果20人近い「熊本、鹿児島への旅行」に発展していった。

 以前、天ヶ瀬(標高800m)の森田さんの別荘からの夕日が落ちる写真を送ってもらったことがある。ものすごく夕焼けがきれいで行ってみたいと思っていた。そんな森田さんからのお誘いには、勿論「喜んで行きます。」

 5月3日、午前10時半、小倉駅に着いた。鹿児島から来た吉元と、迎えに来てくれた森田さんの車に乗り込む。GWの最中、どうにか渋滞を避けながら新緑の耶馬溪で休憩。その後、日田のスーパーで買い物をして天ヶ瀬の森田山荘に。しばらくすると阿蘇から、森田さんの同期の佐藤さんが来た。
お風呂は天然温泉の掛け流し。食事は、森田さんがお寿司としゃぶしゃぶを用意してくれていた。大学の先輩後輩、65歳を過ぎた男4人。気分は解放され学生時代に戻ったものの、話題は健康の話、老後の話。そんな話にも幸せを感じた。

 森田さんは、奥さんが癌になり、その時、癌検診を受けた。すると前立腺の癌ステージ3が見つかった。以来10年以上、癌と共存している。そんなことがきっかけで別荘も買ったそうだ。年に6回くらい夫婦水入らずの旅行もしている。私のスマホにはそんな旅先から送られてきた写真がいっぱい入っている。うらやましい限りの理想的な夫婦だ。

 吉元は、昨年2月、くも膜下出血の手前で10時間を超す大手術をした。さらには年末、森田さんと同じ前立腺の癌が見つかって治療しているという。

 佐藤さんは、息子さんは東京にいて、年老いたお父さんと二人暮らし。5日、天ヶ瀬から小倉への帰路の途中、森田さんに電話をかけて来た。「6月、別荘の周りの伸びた木の剪定や草刈りに、刈払機を持って行くから都合の良い日を連絡してくれ。」頼んでもいないのに自分で良いと思ったことは勝手に進める・・・いかにも佐藤さんらしい。大学時代と何も変わっていない。それが嬉しい。
 
 3回目の成人式を超えても、身体のあちこちが痛くても、今を生きる。みんな「ただいま青春真っ盛りなのだ!」   

             令和5年5月27日        笹原 真二
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