なんでこの時期に選挙?
前回の選挙から2年、かつてこんな雰囲気の中での解散はあったのだろうか?安部総理は、来年10月からの消費税引き上げを1年半延期して17年4月から増税することを表明し、アベノミクスの信を問うと言って、衆議院を解散、12月14日衆議院選挙が行われることになった。
なんでこんな時期に選挙?消費税延期は「7月~9月の国内総生産の速報値が予想を大きく下回った場合は延期もあり得る」と以前から言われていたことで、想定内のことだ。延期するにしてもしないにしても、それぞれにメリット、デメリットはあるわけで、ここで信を問うということは、アベノミクスが失敗した場合の責任を国民に転化するための選挙のような気がしてならない。
政治家やエコノミストたちは、「消費増税による成長率反動減は夏頃までで、その後は回復経路に乗る」という見通しを示していた。多くの人たちもそう希望していたのでは?しかし、そうはいかなかった、我々の業界においても厳しい状況が表れている。過疎化が進んでいるこの地域では、家の需要も少なくなってきているのも当然で、その中でどうやって凌ぎを削っていくかが問題だ。
この高齢化、少子化という社会構造の中、内需による経済成長が出来るのだろうか?絶対的に人口が少なくなっている。しかも非正規労働者が増えている。いくら大企業の一部の輸出産業が円安で利益を上げようとも下まで回っては来ない。同じ仕事をしているのに非正規雇用という構造もおかしい。それだけ義理と人情が無くなっているのでは?決して成果主義は否定しないが、それが叫ばれるようになった頃から徐々に信頼関係が崩れだしたのではないか?義理と人情は信頼関係の上に成り立っている。先日亡くなった高倉建さんの映画は義理と人情の映画だ。映画を通して弱い人、不器用な人達を応援していた。
ニュースでは、各党のマニュフェストが出来上がってきているという。物事には良いこともあれば、悪いこともあるのだが・・・マニュフェストは良いことばかり書いてある。政治、行政の中でも良いことばかりではないはずだ。良いことも都合が悪いことも書いてこそ我々は判断が出来る。行政サービスが良いに越したことはないが、その行政サービスを受けるための費用対効果はどうなのか?場合によっては、国民に対して我慢してくれと言わなければならない時もあるはずだ。今回の選挙?永田町とマスコミだけが動いているようにしか見えない。永田町と国民が乖離している。誰か今回の選挙の意義を教えてほしい。前回の選挙からたったの2年、800億円とも言われる巨額な税金を使って国民が得るものは一体何なのだろうか。 2014年11月28日 笹原 真二
追伸 余談だが1票の格差が最大4.77倍というが、それなら面積格差もあるのではないか?都市圏と過疎地帯、一体どのくらいの格差があるのだろうか?それが話題にすら上がらないのも少しおかしい気がする・・・
前回の選挙から2年、かつてこんな雰囲気の中での解散はあったのだろうか?安部総理は、来年10月からの消費税引き上げを1年半延期して17年4月から増税することを表明し、アベノミクスの信を問うと言って、衆議院を解散、12月14日衆議院選挙が行われることになった。
なんでこんな時期に選挙?消費税延期は「7月~9月の国内総生産の速報値が予想を大きく下回った場合は延期もあり得る」と以前から言われていたことで、想定内のことだ。延期するにしてもしないにしても、それぞれにメリット、デメリットはあるわけで、ここで信を問うということは、アベノミクスが失敗した場合の責任を国民に転化するための選挙のような気がしてならない。
政治家やエコノミストたちは、「消費増税による成長率反動減は夏頃までで、その後は回復経路に乗る」という見通しを示していた。多くの人たちもそう希望していたのでは?しかし、そうはいかなかった、我々の業界においても厳しい状況が表れている。過疎化が進んでいるこの地域では、家の需要も少なくなってきているのも当然で、その中でどうやって凌ぎを削っていくかが問題だ。
この高齢化、少子化という社会構造の中、内需による経済成長が出来るのだろうか?絶対的に人口が少なくなっている。しかも非正規労働者が増えている。いくら大企業の一部の輸出産業が円安で利益を上げようとも下まで回っては来ない。同じ仕事をしているのに非正規雇用という構造もおかしい。それだけ義理と人情が無くなっているのでは?決して成果主義は否定しないが、それが叫ばれるようになった頃から徐々に信頼関係が崩れだしたのではないか?義理と人情は信頼関係の上に成り立っている。先日亡くなった高倉建さんの映画は義理と人情の映画だ。映画を通して弱い人、不器用な人達を応援していた。
ニュースでは、各党のマニュフェストが出来上がってきているという。物事には良いこともあれば、悪いこともあるのだが・・・マニュフェストは良いことばかり書いてある。政治、行政の中でも良いことばかりではないはずだ。良いことも都合が悪いことも書いてこそ我々は判断が出来る。行政サービスが良いに越したことはないが、その行政サービスを受けるための費用対効果はどうなのか?場合によっては、国民に対して我慢してくれと言わなければならない時もあるはずだ。今回の選挙?永田町とマスコミだけが動いているようにしか見えない。永田町と国民が乖離している。誰か今回の選挙の意義を教えてほしい。前回の選挙からたったの2年、800億円とも言われる巨額な税金を使って国民が得るものは一体何なのだろうか。 2014年11月28日 笹原 真二
追伸 余談だが1票の格差が最大4.77倍というが、それなら面積格差もあるのではないか?都市圏と過疎地帯、一体どのくらいの格差があるのだろうか?それが話題にすら上がらないのも少しおかしい気がする・・・