甍の上で

株式会社創瓦 社長 笹原真二のブログです。

春が過ぎ、ナマズが上がる小川には、蛍が舞って夏へと続く

2020-05-28 19:36:24 | Weblog
  「51対49」リーダーの決断

 3月の初め、キプロの山内さんを訪ねた時、「この新聞読んでみて。」と、2月26日付けのある新聞を渡された。

『竹下昇元首相が、就任が決まった際、周囲に漏らした「51対49の問題に決着をつけなければならない立場になった。」一口に首相と言っても、それぞれタイプは違う。以前、阪神大震災と、東日本大震災の両方で対応にあたった官僚から、時の首相について聞いたエピソードである。村山富市さんは「困ったら、私に言え。責任は取る」一方菅直人さんは、「私に話を持ってくるな。」と言いつつ、何かあったら、お前の責任だという態度だった。』

 改めてリーダーの苦悩というもの、リーダーになってはいけない人がいるということを教えてくれた記事だった。「51対49」一国のリーダーたる首相は白黒つけがたい問題にも決断を迫られる。どっちにしても批判は免れない。
中国武漢で、新型コロナウイルスの発生が表面化したのは12月末、地球規模の大混乱になるとは、一部の医療研究者を除いては想定外だったのではないか。

中国政府は1月27日から国外渡航を禁止。国内の観光産業にとって大きな痛手となっている。
2月27日、安倍首相は、唐突とも思えた小中高の休校を要請。
3月1日、鈴木北海道知事が、北海道緊急事態宣言を発表自粛要請。24日、東京オリンピックを、1年を目途に延期することが決定された。

4月1日、全世帯、2枚のマスク(アベノマスク・秘書官の発案?)を届けると発表。(ビックリを通り越して呆れた。)4月7日~5月6日まで、全国に緊急事態宣言を発令。接触8割減を目標に全業種において自粛を要請。
5月7日、吉村大阪府知事、出口戦略大阪モデルを発表。8日、政府は緊急事態宣言を5月31日まで延長することを発表。先日25日に解除され、状況によって、段階的に業種分けの自粛要請を解除するとのことだ。

この半年に満たない期間に、どれだけ「51対49」の問題があっただろうか?ニュースを通して、政治家の発言を通してそんなことが垣間見えたような。給付金10万円も二転三転して決まった。

一方、冷静に、北海道でいち早く緊急事態宣言を出した鈴木北海道知事。出口戦略大阪モデルを先駆けて発表した吉村大阪府知事は分かりやすく迫力ある答弁。若い両知事の情熱、決断力に日本国中から支持の声が上がった。

国が地方の後を追う形となった。あの二人の知事を見ていると国政に関わっている政治家があまりに貧弱に見えたのだ。「51対49」の問題にもならないようなアベノマスク、そして安倍首相のstay-homeの動画。誰も止める者はいなかったのか?あまりにも感性が無さすぎる。そんなことを思うのは私だけではないと思うのだが。      
 令和2年5月28日    笹原 真二
コメント
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