甍の上で

株式会社創瓦 社長 笹原真二のブログです。

朝夕の 寒さは増して 秋深し 冷たい雨に 舞い散る落葉

2023-10-28 19:34:54 | Weblog
   イスラエルとパレスチナの問題

 7日、パレスチナのガサ地区を実効支配する武装組織ハマスがイスラエル側に、短時間で2200発のミサイルで奇襲攻撃。1400人以上が犠牲になり、さらには人質も200人以上が取られた。イスラエルは、すぐに反撃、ガサの街を空爆、犠牲者は、倍返し以上の3400人と言われ、瓦礫の下にいる人を含めればさらに犠牲者の数は上がると言われた。(27日現在、双方の犠牲者は8400人超)
 
ニュース映像は、逃げ惑う人々、泣き叫ぶ子供達が映し出され、なんとも言えない悲しい気分になる。いつも犠牲になるのは一般市民、無垢の子供達。
 
 過去5回と言われる中東戦争はほとんどイスラエル側の圧倒的な勝利。1967年第三次中東戦争で軍事占領。ヨルダン川西岸地区、ガサ地区、シナイ半島ゴラン高原等、国連安全保障理事会でイスラエルの撤退を求めるがイスラエルは応じなかった。シナイ半島ゴラン高原は後にエジプトに返還。
 
 1947年、国際連合総会において、パレスチナの土地に、アラブとユダヤの二つの国家を作るというパレスチナ分割勧告決議が成立し、パレスチナを二分。2000年前パレスチナの地を追われた流浪の民ユダヤ人は、パレスチナの地にイスラエルという新制国家を建国したのが1948年、75年前のこと。
 
 イスラエル建国のためにパレスチナを追い出されたアラブ系住民の難民。それが現在に続くパレスチナ問題の始まりという。パレスチナは2012年国連へオブザーバー加盟、国としては認められていない。(パレスチナ問題から抜粋)

 22日日曜日のフジテレビの日曜報道THE PRIMEという番組で元大阪市長の橋下弁護士が、今回の大規模戦闘について言及していた。
「ハマスの行為は、僕の感覚ではテロ行為で、それであれば、壊滅状態に持っていくというのは、そうなんですけども、だからといってイスラエルのこれまでの問題点を指摘すると、じゃあハマスの行為を正当化するのかと。法の支配というのは、もともとはどっちもどっち論なんです。どっちも悪い部分があれば、どっちも同じように制裁を与えるというのが法の支配なんですね。」

「僕はハマスの行為にきちっと制裁を与えるということであれば、イスラエルのヨルダン川西岸地区への入植活動、僕の感覚ではテロ行為です。国際法違反、侵略行為だと思いますから、ハマスの行為を壊滅状態に持っていくということであれば、この入植行為も壊滅状態に、もうなしにするっていうことを国際社会がやらないと、法の支配は成り立たないと思うんです。」
 
 わかりやすく、説得力のある発言だった。ウクライナ戦争とは全く違う経緯の問題だが、同様に国際政治は、法の支配ではなく、悲しいかな武力、軍事の支配が幅を効かせているのが現実だと改めて突きつけられた。
                                     令和5年10月28日       笹原 真二
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