甍の上で

株式会社創瓦 社長 笹原真二のブログです。

10月のマンスリー 2015ラグビーW杯

2015-10-29 06:47:31 | Weblog
     2015ラグビーワールドカップ
 今回で8回目のワールドカップ、日本代表が世界ランク3位の南アフリカに終了間際逆転トライを決めて34対32のスコアで勝利。スポーツ史上最大の番狂わせと世界中に配信された。スコットランドとの第2戦では研究されていたのか?後半大量点を奪われ10対45で大敗。前半善戦していただけに惜しいゲームだった。続くサモア戦、最終のアメリカ戦で勝利。3勝1敗も勝ち点の差でスコットランドに及ばず予選リーグ敗退となった。
過去7回のワールドカップでは1勝しかしておらず、国内の人気とは裏腹に、全く世界に通用しないスポーツの一つと思っていた。ところが今回は3勝1敗。ベスト8を目指していたという。それは叶わなかったものの堂々たる内容だ。
ノックオン、モール、ラック等々、ラグビーの用語もルールもあまり知らない。知っているのはボールを前方に投げてのパスはNG。激しいコンタクトのある肉弾戦は、ルールは知らなくても見るものを魅了する。過去には早稲田大学の堀越(現立正大学監督)が、大男に交じって小さな身体でを縦横無尽に活躍していたのは衝撃だった。
今回、面白いなと感じた事は、31人の代表選手のうち、10人が外国出身の選手。主将リーチ・マイケルをはじめ、5人は日本へ帰化している。ラグビーの日本代表への規定は、出生地が日本。両親、祖父母のうち1人が日本出身。日本で3年以上継続して居住していること。この3条件のうちどれか一つクリアしていれば代表選手になることが出来る。ただし、他国での代表歴がある場合はNGということだ。彼らは今後、母国の代表チームには入れない。
今大会の最大のヒーロー五郎丸歩は「日本代表にいる外国人選手にスポットを」と呼びかけ「彼らは、母国の代表より日本を選び、日本のために戦っている最高の仲間だ。国籍は違うが日本を背負っている。これがラグビーだ」とツイッターで発信している。先日、TVで、合宿中、リーチ主将が「これから、国歌の練習をします」と全員で「君が代」斉唱していた。詩の意味も彼が調べて外国人選手に説明している。「意味が分からないと唄っている意味がない。国家斉唱は愛国心を高める」とリーチ主将。彼はニュージーランドから高校時代、日本に留学。東海大学を経て東芝へ。2013年に帰化した。
外国人選手が代表にいることには賛否両論あるようだ。確かに違和感が無いわけではなかった。しかし、今大会を見ているうちに、人種も国も違う人たちが、一つの国の代表として戦う、これこそがインターナショナルではないか。そうしたことが、平和へのメッセージでに繋がるのではないか。スポーツの世界でもラグビーは、一歩先を行っている。激しい肉弾戦とナイーブなメッセージ・・・今、ラグビーが面白い!これからのシーズンが楽しみだ!
      2015年10月28日              笹原 真二
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