≪マイセン・ベルリン①≫
6日目はドレスデンのホテルを出て25km北西の町、マイセンに向かった。マイセンはヨーロッパで初めて白磁を作った高級な陶磁器工房がある事で有名だ。
入り口に中国女性が画かれているショウルームに入ると、中は幾つかの部屋がつながっていて、様々な高級陶磁器製品が置いてあった。私は食器類が主だと思っていたが、立派な置物も多く飾られていた。それらの値段はどれも驚く位高かった。日本にも東洋陶器など世界に誇る素晴らしい工場があるので、私の日常生活で使う物は日本製で十分だと改めて思ったが、目の保養にはなった。(かってマイセンは、有田焼に学んだ歴史がある)
奥に行くと、ろくろ、型取り、部品の貼り付け、絵付けなどの手作業を担当者が実際にやって説明してくれた。2階ホールでツアー客のためのマイセン陶器で作ったパイプオルガンによるミニコンサートもあった。
昼食後は北に195km(3時間)走って、ベルリンに行った。私がベルリンを訪れるのは初めてだった。
かって西ベルリンは東ドイツの中にあったが、1989年11月9日、西ベルリンを取り囲んでいた155kmの「ベルリンの壁」が崩壊し、東西ドイツが統一され、再びベルリンがドイツの首都になってから22年が経っている。(10月3日が再統一記念日だ)
現在ベルリンの人口は300万人だが、その55%が旧東ドイツの人で、45%が旧西ドイツの人だという。
バスはかっての東ドイツだったところを主に走った。ベルリンの官公舎、大学、ブランデンブルグ門、TV塔、大聖堂などが立ち並んでいたが、随所に大きな林の様な公園や動物園があって、自然に恵まれた都市という印象を受けた。
バスに現地を案内する女性ガイドが乗って来て、バスの窓外に次々と現れる建物を「あれが」「これが」と言って指すが、バスが早すぎて建物をさっぱり認識、記憶できなかったし、ガラス越しの写真もまともな物にはならなかった。だからと言って歩いて回るのには広大過ぎる町なのが悩ましかった。
写真①「ベルリン大聖堂」高さ114m幅73mの巨大な天井ドームがある。7269本の管のパイプオルガンがあるらしい ②「ドイツ歴史博物館」1706年建設のプロイセン武器庫の後を改修し、2006年6月オープンした。ドイツ最大の歴史的収蔵物と展示を誇る ③「フンボルト大学」カール・マルクス、ヘーゲル、アインシュタイン、グリム兄弟らを出したドイツの名門大学
① ②
③
④「市庁舎」赤レンガで作られているので赤の市庁舎といわれる ⑤「TV塔」と「マリエン教会」TV塔は365mの塔。マリエン教会はベルリンで古さ2番目の教会で1270年にできた。森鴎外の「舞姫」に出て来る
④ ⑤
⑥「ツォー駅」 ⑦新しい郊外のスーパー
⑥ ⑦
バスで市内中心部を巡った後、私たちが下車したのは、「ベルリンの壁」「ブランデンブルグ門」と、世界遺産「ペルガモン博物館」だった。
まず、現在数か所残されている「ベルリンの壁」だが、私たちは「イーストサイドギャラリー」に行った。
ここには1.3kmの壁が残され、そこを国内外の118人の画家が描いた絵で飾り、公開されている。絵には、長かった忌まわしい時代を乗り超えたベルリンの悲しみの記憶と平和への願いが画かれていた。一時ひどかった落書きを2009年には消して、新たに絵を保存する取り組みも行われているようだ。
1番有名な絵は「ブラザーキス」で、東ドイツの指導者エーリッヒ・ホーネッカーとソ連書記長レオニード・ブレジネフの抱擁を描いたものである。
3月はまだ少し寒いかも知れませんが、きっと他には休みが取れないんでしょうね。
私ももう1度ベルリンに行きたいと思い始めました。4~5日いて博物館や美術館を回りたいのですが、実現するかどうか…
今日、あなたのブログを見ました。トルコの旅日記を読み、とても懐かしかったです。軽妙な文章は読ませますね。写真の人探しも楽しかったです。