花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

今年初めての軽登山

2007年05月12日 | 軽登山・登山・軽スポーツ

 シルバー人材センターの登山クラブに入れて貰って、今年初めての軽登山があった。
 目指す山は、札幌の奥座敷、定山渓温泉の「夕日岳」594mだ。
 名前の由来は、夕日を見る山ではなく、温泉街が日暮れても、その山が夕日に照り映える姿から来ているらしい。
 (温泉街を挟んで反対側に「朝日岳」という598mの山があるが、こちらも温泉街から見て、最初に朝日に照らされる山、という所から名付けられたらしい)

 車に何人かずつ便乗させて貰い、登山口まで1時間余りかけて行き、朝8時半頃、曇天の中を登山開始した。
 鶯の綺麗な鳴き声に迎えられながら、気分良く、森林の中の緩い登山道を登って行った。
 まもなく蝦夷エンゴサクの群生地があり、丁度、花が満開で、登山道の両側と山の斜面が明るい青紫色に染められていた。私がこの花の青紫色の絨毯を見たのは初めてだった。この花はやがて赤紫色に変化するらしい。

 また、少し行くと、斜面でピンク色の6弁の花をつけたカタクリの群落に出逢った。こんなに多くの満開のカタクリが、ぎっしりと密生している場所を見たのも始めてだった。
 カタクリは地下の鱗茎を洗って砕き、水に晒すと澱粉が採れる事から、片栗粉の語源となった植物だが、山菜実用図鑑によると、葉もおしたしにしたりテンプラにして食べると美味しいらしい。でも、春を待って一斉に可愛い花を開かせたカタクリを、とても採取する気持ちにはなれなかった。
 
 507m地点の見晴台からは、下の温泉街を挟んで遥か向こうに、まだ深い雪で真っ白に覆われている「無意根山」1,464m「余市岳」1,488mが臨まれた。新緑に覆われた山並みの向こうで、二つの山は白くキラキラと輝いているように見えた。

 見晴台を過ぎると、登山道の所々に残雪があり、滑らないように注意しながら登った。 
 リーダーは初参加した私を配慮してゆっくり登り、15分置きに休憩時間を取ってくれた。丁度1時間で標高差300mの頂上に到達した。

 頂上は高い木々で取り囲まれていて見晴らしは悪かったが、10分位の休憩時間に近くの方々と交流した。
 中でも、現役時代は営林署に勤めていて、国有林の林道の整備を仕事にしていたという初参加の方が履いていた立派な地下足袋には感嘆した。
 また、その方はとっくに退職しているのにもかかわらず、刃渡り30cmもあるような大きなナタを腰にぶら下げ、私達の先頭で登山道を塞いでいる倒木や枝をそのナタを力一杯振り下ろして切りながら登ったのだ。
 途中で仲間の女性が、「誰にも頼まれた訳でないのに、どうしてそんな大変な事をするの」と聞くと、彼は、「仕事で身に付いた癖が抜けないんだ」と答えていた。「仕事の癖」という説明には、私も十分納得できた。

 低いが中程からは結構な傾斜が続く山なので、下りは滑らないように緊張した。途中で数人のグループが登ってくるのにも会った。慎重に下ったので50分かかった。
 
 下山後、野外バーベキュー施設で楽しくお喋りしながら昼食を食べた。
 さすが何年も一緒に登山している仲間らしく和気藹々としていて、おまけに私よりもずっと高齢な方達なのに、皆、実にはつらつとしていた。実際はシルバー年齢でも、「もう年だから…」などとは決して思っていない方達ばかりで、私は大いに刺激を受けて帰宅した。初登山の疲れは快かった。
 
 

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