花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

楽しく学べた庭木の取り扱い方

2007年05月18日 | ガーデニング・家庭菜園

 造園業を経営している方の講習があった。
 大きな庭木の移植方法と庭木の剪定方法のVTRを見てから説明を受けた。

 ヨーロッパでは電線は地下に埋設されているので、樹木や庭木の剪定はほとんど行われないらしい。
 日本では園芸の独特の文化が育った。大抵の庭木は剪定することで美しい樹形を保ったり、木を大きくし過ぎないように、また、実のなるものは良い実を付けさせるために剪定が行われる。
 
 剪定する枝は、交差枝、立ち枝、逆さ枝、幹吹き、ひこ生えが基本だが、徒長枝も枝先を切る。しかし、紅葉などの木は、自然の形が良いとされるので、枝先は切らないで要らない枝の元を切るようにする。切り方は、切り口が見えないように斜めに切ることも大切だ、などと説明された。

 剪定で一番大変なのは、「赤松のみどり摘み」だという説明があったが、そのやり方をVTRで見て、自分の力の及ばない様な木は、植えない方が賢明だと、私はしみじみ思った。私は木を植えるなら、せいぜい何処を切っても大丈夫なツツジ類や、あまり大きく育たない木を植えようと改めて思った。やはり庭は、自分を含めた家族の年毎の変遷を見通しながら、作るべきなのだろう。
 講師も、住み手が次第に年を取ると、大きくなった庭木が手に負えなくなり、切ってしまう家が多いので、やがてこの町からも庭木がなくなる事を予想していると話していた。

 そこで講師が奨めたのは小果樹の栽培だ。ブルーベリー、ハスカップ、スグリ類、サルナシ、木イチゴなどは、当地の気候にも合うし、比較的栽培が簡単で、果実はジャムなどとして保存もできる。おまけにどの木にも白い花が咲くのでホワイトガーデンを作る事ができるというのだ。私も去年、ブルーベリー2本とサルナシを植えてあるが、今年も何か新たに加えたいと思った。

 また最近、インターネットのカタログで植木や花を取り寄せる人が増えているけれど、写真と違うものが届けられる事が多いという話しもあった。やはり、実物を見て、納得して買う方が良いようだ。
 
 イギリスあたりのオープンガーデンをしている家では、ほとんど曜日や時間を限ってオープンにしている事が多いそうだ。
 日本のオープンガーデンでは、24時間オープンで、マナーも何も無く、ずかずかとヒールの高い靴でも平気で庭に踏み入り、大きな声で批評したり、トイレなどのプライベートな場所にも入って来たり、植物やプランターなどを勝手に持ち去ったりすることまで起きていて、オープンを止める人も出ている、という話しには驚いた。
 「取って良いのは写真だけ、残すのは足跡だけ」というマナーの普及が日本でも必要だと話され、私もその通りだと思った。

 また、イギリスなどでは、表向きのオープンガーデンの他に、裏に広大なプライベートガーデンを持っている家も多いのだとか。日本に比べ、平均的な労働時間が短いため、庭造りなどの私生活に長い時間を割ける土台があるという説明があり、納得できた。
 一般的に日本では、働き盛りの人が庭仕事に時間を割くのは無理で、退職してから夫婦でする庭造りが多くならざるを得ない。だとしたら、庭仕事の中心を担うのはやはり高齢者なのだろう。
 それに、土地代が高い日本で、限られた面積の庭しか持てない多くの普通の日本人には、二つの庭を持つことは到底、無理な相談だと思った。

 この研修の最後に、一人一人に紐が渡され、園芸で使う事の多い「おとこ結び」の仕方を教わった。最初は難しく思えたが、何とかできるようになり、良かった。

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