なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肺癌、反回神経麻痺

2019年05月28日 | Weblog

 昨日内科再来を診ていると、耳鼻咽喉科外来(非常勤医)から連絡がきた。50歳代半ばの男性が1週間前からの嗄声で受診して、CTで左肺門に腫瘤を認めて、肺癌による反回神経麻痺と判断されるという。CTではさらに肝転移も疑われるという読影レポートだった。

 患者さんは発熱もなく、バイタルサインには問題がなかった。嚥下に少し影響が出ているようだが、食事摂取はできる。当院では手におえないので、すぐにがんセンター呼吸器内科の予約をとった。

 

 今日は施設から胃瘻造設目的で紹介された79歳男性に、内視鏡的胃瘻造設を行った(主治医なので今日は穿刺を担当)。先週紹介で入院すると、すでに誤嚥性肺炎があり、約1週間抗菌薬を投与して肺炎軽快後の処置になった。施設は滴下での投与(回数は1日2回)になるので、週末からそれに合わせて経管栄養を開始する。

 

 地域の基幹病院呼吸器内科から、療養型病床のある病院に入院するまでの繋ぎとして当院転院を依頼された。今日診療情報提供書が来たが、患者さんの名前は見てちょっと驚いた。

 医学部の同級生(小児科医)の父親だった。精神科病院に入院していて、肺炎が悪化して搬送されていた。NPPVから気管挿管・人工呼吸を行って、NPPVに戻してから離脱したという経緯だった。ただし、再度肺炎が悪化した際には人工呼吸などはしないことになっていると記載されている。NGチューブによる経管栄養になっていた。

 来週転院予定になった。今は関東の病院に勤務している息子(長男)である同級生と相当久しぶりに会うことになるか。あるいは妹さんがいたはずなので、その方が責任者として来るのかもしれない。

 

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