なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

heartnote®

2024年09月12日 | 循環器疾患

 9月10日久しぶりに医師会の講演会に行ってきた。テーマは「高齢者の心房細動」。

 心房細動の疫学から、診断、治療の話を一通りされていた。講師は真面目な先生で、冗談を交えたりはせず、淡々とした話しぶりだった。

 その中で、コードレスのホルター心電図heartnote®を紹介されていた。最大で7日間の記録ができる。不整脈(心房細動)の検出は1日付けただけでは30%のみで、7日間で90%に達する。

 発作性頻拍や発作性心房細動が疑われて、ホルター心電図を付けたものの、ちょうどその日は不整脈が生じず、空振りに終わることが多い。3回目のホルター心電図でやっとわかったという患者さんもいた。

 埋め込み式のループ心電図もあるが、ちょっと通常の病院では施行し難い。このheartnoteならば、貼付するだけなのでできそうだ。

 

 心房細動からの心原性脳塞栓症(脳梗塞)を来した患者さんの40数%は、心房細動と診断されていない。心房細動になっていても無症候性がかなりあるそうだ。

 学会では「検脈」を勧めて、やり方をホームページに載せたりしているが、普通はやらないだろう。むしろapple watchなどのデバイスで診断されることが多いそうが、高齢者で使用する人は少ない。

 治療に関しては、主催が第一三共なので、高齢者でもリクシアナ15mg/日という治療がありますという話だった。

 

 

不整脈の診断・検査・治療 | いとう内科クリニック

 

7日間連続装着可能ホルター心電図(Heartnote®)|甲斐田医院 ...

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