9月7日(土)にGIP/GLP-1受容体作動薬の「マンジャロ」の講演会に行ってきた。すでに長期処方可能になっているが、まだ使用していなかった。
GLP-1受容体作動薬は、以前からのトルリシティ(デュラグルチド)をずっと使用していて、オゼンピック(セマグリチド)も使用していなかった。
コロナ禍でMRさんとあまり会わなかったり、講演会に出ることもなかったがということもあるが、自分でも糖尿病治療に関して遅れてきていると思っていた。
製品の方でも、1回1本使い切りと使用しやすいアテオス製剤が品薄で手に入りにくかったという事情もあった。遅ればせながらだが、専門医の講演を直接聴いて、使い始めようと思っての出席だった。わかりやすい内容で、「当たり」の講演会。
マンジャロ(チルゼパチド)はGIP/GLP-1受容体作動薬で、開始は週1回2.5mgを4週間投与して、その後は週1回5mgを皮下注する。他のGLP-1受容体作動薬と比較してHbA1c低下も体重減少も上回る。
その代わり、副作用の嘔気・嘔吐や下痢も出やすい、かと思っていたが、GLP-1の副作用をGIPが相殺するのでそれほどではないそうだ。値段はGLP-1受容体作動薬より1000円ほど高い。
GLP-1受容体作動薬を使用していなかった患者さんほどではないが、GLP-1受容体作動薬からの切り替えでも上乗せ効果がある。今後は積極的に使用しようと思う。
マンジャロの適応は2型糖尿病だけだが、オンライン診療では肥満薬として薬価より高い値段で使用されている。マンジャロで検索すると、楽天市場が出てきたが、これはキリマンジャロだった。