なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

卵巣腫瘍

2024年09月07日 | 産婦人科疾患

 9月2日に記載した絞扼性腸閉塞疑いのその後。

 絞扼性腸閉塞疑いとして搬送した地域の基幹病院外科から受診後の報告が来ていた。診断は卵巣腫瘍で、保存的治療になったそうだ。産婦人科医と相談の上、対応を決めるとあった。

 

 その日は内科再来が多く、新患の診察は2時間待ちになっていた。待ち時間が長いので、点滴室で休んでいたところに診察に行ったのはお昼になってしまっていた。

 相談した消化器科医も内視鏡検査中だったので、しっかり診たとはいえなかった。その後、消化器科医がCT画像を見直して、小腸が一塊になった?と診たところは消化管とのつながりがないことがわかった。消化管以外で子宮近傍にあるのは卵巣しかない。

 時間がない中での対応というのはあるが、要は実力不足。こちらでは手に負えないので、高次医療機関に搬送したことだけが正解だった。 

 突然発症で炎症反応が上昇していたこと、腹水が貯留していたことから、保存的治療で大丈夫なのか。経過をみて適切な治療がなされるのだろう。

 

 

コメント (1)
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