なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

CareNeTV

2015年02月14日 | Weblog

 今日は休みなので、CareNeTVで糖尿病のセミナーを見ていた。インスリンの1単位は大人のウサギに注射すると、低血糖で痙攣を起こす量とのこと。血糖高値で糖毒性を来たすと、細胞内にグルコースが高濃度で入って細胞の機能が低下する。可能であれば、入院の上でインスリン強化療法を導入する。生理的なインスリン分泌は、1単位/Kgで基礎分泌と追加分泌は同量になっている(実際はそんなに多い量は使わないが)。追加分泌は朝昼夕に同量とならない。朝は拮抗ホルモン濃度が高くなっていて、FFAも高値になっているので、朝の超速効型インスリンは昼夕よりも多い量を要する。基礎インスリン(持効型)をしっかり補充して朝の空腹時血糖を可能ならば110mg/dl以下にする。超速効型は食後最高値をみて調整する。

 そうは言っても、実際は2型だと基礎分泌は追加分泌の合計と同じにすると多すぎるので、追加分泌の1回分より少し多いくらいになることが多い。インスリン強化療法は以前には特殊な治療だった印象があるが、今は普通の治療になっている。手間は手間だが。

 丸善で「糖尿病診療ハンドブックVer2」を購入。まだ2年しか経っていないが、SGLT2阻害薬が出たこともあり、早めの改訂になったのだろう。一冊だけ買うとすればこれがいいようだ(診療の中心なのでけっこう集めてはいるが)。

 CareNeTVと契約していて、よく見ている。ケアネットDVDを大分買ってしまったので、それが無駄にはなるが、DVDの置き場所に困るのでインターネットで見られるのはありがたい。

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