昨日内科再来を受診した糖尿病の35歳女性は、統合失調症で精神科病院に通院している。肥満があるが、炭水化物を大量に食べるのがやめられない。教育入院(というより高血糖持続入院)の時にインスリン強化療法にして血糖が改善したが、外来になってからは注射を拒否していた。内服薬だけでは血糖コントロールは難しい。GLP1受容体作動薬のトルリシティ注アテオスが、今月から長期処方解禁になったので、勧めてみたが、やはり注射はいやだという。
ますはSGLT2阻害薬を追加して、経過をみることにした。HbA1cが13%になってしまったので、目標までそれで下がるわけもなく、食事による減量を図るしかない。カロリー制限はできない人なので、糖質を減らすようお話していた。
そのうちに、入院(前々回)の時に同室だった55歳女性と友達になっていて、今日遊びに行く予定だと話してくれた。その患者さんも統合失調症で別の精神科病院に通院している。
やはり肥満があり、通院では血糖コントロールがつかず、教育入院を繰り返していた。最近の血糖は良くはないが、入院させるほどではなかった。この方はBOTにしていて(強化療法は回数が多いと混乱して実際上できない)、それに何とかGLP1受容体作動薬も追加できた。現在はビクトーザだが、次回からは長期処方が可能になったトルリシティに変更するつもりだった(新しいことを受け入れるのに時間がかかるが)。
SGLT2阻害薬も同じ薬(ジャディエンス)にしてみた。こちらの35歳女性も、一緒の治療をということで何とかトルリシティ注開始にもっていきたい。