今の季節は秋口というのだろうか。夏の暑さから気温が下がって、喘息発作の受診が目立つ。先週末に上気道炎感染からの喘息発作(ごく軽度肺炎も併発)で入院した81歳女性は、症状としては軽減しているものの、まだ喘鳴がとれない。全身ステロイド(こういう表現になるらしい)の投与をデカドロンの漸減で行って、吸入ステロイドも開始した。喘鳴が治まれば、全身ステロイドは中止するが、治りが悪い時はプレドニン内服に切り替えて数日おきにゆっくり漸減している。今日で6日目で、食欲も良好で酸素吸入もしていないが、聴診で喘鳴が聴取されるとガッカリする。
同じ日(秋分の日)に診た20歳男性は、酸素飽和度が90%を切っていて、酸素吸入をしながら外来で治療をした。2歳の時から小児科に喘息で通院しているそうだ。一昨年まで小児科外来で処方が出されていた。喘息での小児科持越し処方は珍しい。小児科医にずっと継続すると言われていたそうだが、ご本人は治ったつもりで過ごしていた。いきなり、β2吸入すると危ないので(吸入をきっかけに酸素が下がる)、ネオフィリンとデカドロンの点滴静注が入ったところで、ネブライザーを使用した。喘鳴は軽快して、試しに入院はと訊いたが、やはりしたくないということで、外来治療を継続とした。プレドニン30mg/日内服を3日分出して、ICS/LABAの吸入とテオフィリンとシングレアの内服を処方した、今日は喘鳴は治まっているが、咳・痰はまだ出るという。、約2週間分追加処方とした。
6月に過換気症候群として紹介されてきた29際女性は、よくよく話を訊くと喘息発作と判明して、ICS/LABAを開始していた。約1か月の治療ですっかりよくなって、そのまま治療を継続していた。近くのクリニックへの通院でいいのだが、何か所かのクリニックを受診した経緯があって、当院に通院することを希望した。先日、下痢がひどくなって救急外来を受診していた。症状は軽快しているが、もともと下痢しやすく、過敏性腸症候群の傾向があるらしい。
先日amazonで注文したA2Aスペーサーが届いていた、ちょうどよい大きさで、値段は約1000円。エアゾル(pMDI)吸入にいいかもしれない。