今回ご紹介するのは「天国旅行」(著:三浦しをん)です。
-----内容-----
そこへ行けば、救われるのか。
富士の樹海に現れた男の導き、死んだ彼女と暮らす若者の迷い、命懸けで結ばれた相手への遺言、前世を信じる女の黒い夢、一家心中で生き残った男の記憶……
「心中」をテーマに当代一の名手が描く、生と愛の物語。
光と望みを探る七つの傑作短篇。
-----感想-----
本屋で小説を見ていたら、三浦しをんさんのこの作品が目に入りました。
しをんさんといえば色々なジャンルの作品を書く人。
今回はどんな作品を書いたのか、とても気になりました。
帯を見てみると、何と心中をテーマにした作品とのことでした。
ちょっと内容が重そうだなとは思いつつも、作者の名前に惹かれ手にとってみることに。。。
内容は以下の短編で構成されていました。
森の奥
遺言
初盆の客
君は夜
炎
星くずドライブ
SINK
読んでみた感想としては、どれも想像していたよりは暗くなく、比較的読みやすかったです。
どの短編にも人の死が絡んでいます。
ある短編では富士の樹海で死のうとしている人の物語だったり、またある短編では死んだ彼女が幽霊となって自分の前に現れたりします。
三浦しをんさんのさすがだなと思うところは、どの短編も人と人の会話に奥行きがあって、心理描写がしっかりしているところです。
特に「君は夜」という物語は展開が早いわりに主人公の歪んだ考え方が濃く描かれていて読み応えがありました。
主人公は会社員の女なのですが、自分自身と不倫中の男に対する思い込みが激しく、かなり怖いものがありました。
妙にリアリティがあり、こういう思い込みをする人はあながちありえなくはないかもと思いました。
他には、恐怖の青酸カリ入り味噌汁に驚いた「遺言」や、どこか「月魚」と似た雰囲気を持つ「SINK」など、どの作品も読み応えがありました。
まさか心中をテーマにした作品を書くとは思っていませんでしたが、重いテーマをうまくまとめていると思います。
しをんさんが次はどんな作品を書くのか、楽しみにしていたいと思います
※図書レビュー館を見る方はこちらをどうぞ。
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-----内容-----
そこへ行けば、救われるのか。
富士の樹海に現れた男の導き、死んだ彼女と暮らす若者の迷い、命懸けで結ばれた相手への遺言、前世を信じる女の黒い夢、一家心中で生き残った男の記憶……
「心中」をテーマに当代一の名手が描く、生と愛の物語。
光と望みを探る七つの傑作短篇。
-----感想-----
本屋で小説を見ていたら、三浦しをんさんのこの作品が目に入りました。
しをんさんといえば色々なジャンルの作品を書く人。
今回はどんな作品を書いたのか、とても気になりました。
帯を見てみると、何と心中をテーマにした作品とのことでした。
ちょっと内容が重そうだなとは思いつつも、作者の名前に惹かれ手にとってみることに。。。
内容は以下の短編で構成されていました。
森の奥
遺言
初盆の客
君は夜
炎
星くずドライブ
SINK
読んでみた感想としては、どれも想像していたよりは暗くなく、比較的読みやすかったです。
どの短編にも人の死が絡んでいます。
ある短編では富士の樹海で死のうとしている人の物語だったり、またある短編では死んだ彼女が幽霊となって自分の前に現れたりします。
三浦しをんさんのさすがだなと思うところは、どの短編も人と人の会話に奥行きがあって、心理描写がしっかりしているところです。
特に「君は夜」という物語は展開が早いわりに主人公の歪んだ考え方が濃く描かれていて読み応えがありました。
主人公は会社員の女なのですが、自分自身と不倫中の男に対する思い込みが激しく、かなり怖いものがありました。
妙にリアリティがあり、こういう思い込みをする人はあながちありえなくはないかもと思いました。
他には、恐怖の青酸カリ入り味噌汁に驚いた「遺言」や、どこか「月魚」と似た雰囲気を持つ「SINK」など、どの作品も読み応えがありました。
まさか心中をテーマにした作品を書くとは思っていませんでしたが、重いテーマをうまくまとめていると思います。
しをんさんが次はどんな作品を書くのか、楽しみにしていたいと思います
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今年もよろしくお願いします。
はい、実家でまったりと過ごしています^^
小暮荘のレビューは以下のURLをご参照ください。
なかなか楽しく読める本だったと思います
http://blog.goo.ne.jp/since2007_1984/e/013d11caa9b3446fcbc56cb2504c3084
はまかぜさん、お正月まったりお過ごしですか?^^
これは、あまり新年らしくない本の内容ですが(^^ゞ
小暮荘・・の方のレビューが見つからなかったので、まだ下書き中かしら^^
今年もどうぞよろしくお願いします^-^
たしかに「死」は人間ドラマを深いものにしますね。
どの短編でも印象的な場面、会話がありました。
今回は長い時間をかけて少しずつ読んだので、また読むことがあればまとめて読んでみたいと思います。
重そうだけど、読みやすいというのは、
やはり読み手のことを念頭に置いて、
きちんと作品を作っているからでしょうね。
「死」っていうのは、
ギリギリのものだから、
人間ドラマとしても、深くなるのかも。