東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

約60年ぶり、田布施町 天神祭りに参加(1/3)

2019年05月06日 | ふるさと



 私が幼児の頃、平生町人島に住む祖母に連れられて田布施町の天神祭りに行ったことがあります。約60年位前の事です。当時の天神祭りは、今と比べることができないほどの賑やかさでした。また、天神祭りに合わせて市が立っていたように思います。田布施町役場も菅原天神社の隣にありました。特によく覚えているのは牛車です。牛車の大きな車輪には鉄の輪がはめられており、牛が引っ張るたびにギリギリと音をたてていました。飾り立てられた大きな黒牛、大きな鉄車輪の牛車、賑やかな市を今でもよく覚えています。

    ふだんは静かで誰もいない菅原天神社、今日は溢れるような子供達


 神事が8:30に始まるとのお話を聞いていました。そのため、8:00過ぎに菅原天神社に行きました。神事を待っている間、天神祭りについて近隣の方々にお聞きしました。すると、25年ごとに開催される式年祭の石碑についてお話を伺うことができました。そして、式年祭があるたびに建てられる石碑を教えていただきました。その石碑を探すと、私が幼児の頃に行った昭和31年の式年祭の石碑を見つけることができました。

 8:00頃の菅原天神社   25年ごとの式年祭の石碑   氏子さんと子供達
  

 菅原天神社の拝殿では、氏子の方々が神事の準備のため忙しく立ち回っておられました。そのうち、地域の子供達が集まってきました。ふだん、古い町並みにはほとんど子供の姿がありません。しかしどうしたことか、子供がたくさん来るではありませんか。ほとんどは新しい団地の子供達ではないかと思います。定刻になると神事が始まりました。宮司さんが祝詞を奏上されていました。そして、二つの神輿(大人神輿と子供神輿)にお祓いをされました。神事が終わると、いよいよお神輿の練り歩きが始まります。

 お祓いを受けるたくさんの子供達    外で待つ保護者や祭り準備の方々
 

 60年前の天神祭りではこの時、牛車が出ていました。かつて牛車に載せた神輿が天神社拝殿にあります。当時、お祭りが済むと牛車は解体されて拝殿の下に保管されていたそうです。しかし雨風が当たるためか、そのうち壊れてしまったとか。以前京都に牛車の見積もり依頼をしたそうですが、数百万円するとのことで諦めたそうです。さらに、牛車を引く牛を世話していた馬喰さんもいなくなりました。つまり、牛車を引く牛を手当てすることができなくなったそうです。一度軽トラックに載せたそうですが、その1度でやめたそうです。残念なことですが、仕方ありません。

          太鼓橋を渡り終えて一般道に出る子供神輿


 さて、拝殿から出た御神輿は参道を歩いて最後に太鼓橋を渡りました。太鼓橋を渡ると、一般道です。車に注意しながらお神輿は進みました。なお、子供神輿は歩みが遅いので、大人神輿が時々別ルートを通っては子供神輿に合流していました。

太鼓橋を渡り終えたお神輿 別れる子供神輿と大人神輿  大人神輿は別ルート
  

コメント
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