このところ南区を集中パトロールしている
おっさん二人飯メンバーが、ネットで発見したという横浜橋商店街の脇道にある喫茶店『樹林』。
幻のメニューかあるという。
現在はメニューから消えているものの、主人に頼めば作ってくれると、ある方のブログに記されていた。
年季の入った小さな箱を、お年を召した白髪のスマートなご主人がお一人で切り盛りしている。
先客は1組だ。
「できますか?」
「いいですよ、できますよ、2つね」
いい感じだ。
そのメニューとは「イタリアンハンバーグ」である。
これのすごいのは、一人前のナポリタンの上にハンバーグが載っているところ。
えっ?すごくないって?
でも、実はこれにライスが付いてくるんですよ、一人前の。
つまり、ナポリタンは、ハンバーグ付け合わせというわけ。たまたまその量がたっぷりだったということですね(笑)。
よくわからない?
じゃあ、見ていただきましょう。
(デジカメのバッテリーが空だったので写メですが)
これ、付け合わせと言えますか。
添え物のボリュームがありすぎて、居場所がなくなったメイン料理はもう載っかるしかなかったんだな、きっと(笑)。
で、ライスとサラダとスープが付いている・・・はずなんだけど。
サラダはきたんだけど、あら?肝心のライスは・・・
ご主人、忘れている風にも見えない。「はい、どーぞ」と笑顔で置いていって、カウンター内に戻るとさっさと次のオーダーをこなしている。
「あの~」と聞きたいところなんだけど、聞けない。
というか、聞けるような状況じゃなかったんだ。
僕らの後から続々とお客が(ほとんどかお年寄り)やってきて、カウンター3席以外が埋まってしまいてんてこ舞いなんだから。しかも、実は先客のオーダーも通っていなかったという・・・
その結果、最初に通っていたはずの我々の「イタリアンハンバーグ」も、出てきたのは注文してからすでに30分が経過していたのである。
「ライスは?」
なんて、とてもじゃないけど確認なんかできないでしょ(笑)。
いや、確認して、万一「あっ、ゴメン。これから用意するから」といわれたって、もう食ってる時間も、お腹のアキもまったくなかったのだから。
お会計時にも、忙しいのにとびきりの笑顔だから、もうどーでもよくなっちゃった。普通においしかったしね。
もしかしたら、てんてこ舞いにしちやったのは初訪問の我々で、常連さんだけだったらこんなことにはなっていなかったのかも。そう思うと申し訳ない気もしてくる。
でも、地元に愛され続けている素敵な喫茶店であることだけは確かだ。懐かしいお店がどんどん店を畳んでいく中、お客さんがたくさん来てるから安心だけど、ご主人のことを思うとそれもちょっと心配でもある。
それにしても、いつかはライスの謎を解きたいものだ。