湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

きたなくないシュランな店

2013-03-13 21:33:53 | B食の道


以前おっさん二人飯の帰りに前を通りかかり、一目でこの佇まいにひかれてしまったのだ。
いいでしょう、上部の看板建築はもちろん、入口にかかるひさしのRが。しかも、その真新しい赤から垂れてる暖簾の黄色。さらに、色褪せた窓枠やコーラやファンタのカンバンと鮮やかな自販機のコントラスト。もう、この店頭だけで中華街みたいになってる。見れば見るほど見事だ。
それから、上の電話番号は、局番が一桁である。どんだけ古いんだ!
あまりの素敵さに、相棒がネットで事前検索すると実際かなり古い店で、なんとあの『きたなシュラン』にも登場していたそうだ。

間違いない。

おかしな確信を抱いて僕たちは、さっそくその店『華楽』の黄色い暖簾をくぐったのだ。

間違いなかった。
おっさん二人飯メンバーにとっては古いお店は見慣れたもので、言うほどそんなに『きたなくなシュラン』。
ただ、何というか、この~、あの~、その~平衡感覚がおかしくなってくるのはなぜだろ・・・と思って足下に目をやると、明らかに床が通りに向かって傾斜しているぞ。店内の造作は水平がとれているようなので、着地している足の裏だけがナナメってる印象なのだ。うわ~!
いいぞ、いいぞぉ、こういう店が好きなんだ。
経験からいって、まずかろうはずがない。

頼んだのは「ラーメン・半チャーハンセット」(780円)。どうしても一度に複数の料理を食べたくなっちゃったのである。



これが、予想通りうまシュランだった。普通にそうとううまシュランである。創業から半世紀以上らしいが、きっと半世紀以上前もこの味だったに違いない。特にチャーハンは、僕の大好きなパラパラやさしい系。できれば「半」じゃなく「全」、いや「倍」チャーハンでもよかったくらい。今度はしっかり大盛りをガッツガツいきたいなぁ。お皿の模様の薄れ具合もいいでしょ。



相棒の「ワンタンメン」もうまそうだったし、「パイコー飯」はカレー風味だというし、食べたいメニュー目白押し、困ったな。
『きたなシュラン』認定店は、採点をカラクしても、かなりうまシュランな店だったのである。



看板には、右側の「中華料理」と共に、「西洋料理」の文字も見える。